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夢を叶えるために〜夢と金〜

こんにちは!「学生が手をつけにくい本を咀嚼し、発信する」をコンセプトに活動をしている書評する高校生です!
今回は第三弾の投稿になります。

今回紹介する本は、私が憧れているキングコング西野亮廣さんの新書『夢と金』です。
えんとつ町のプペルを生み出したり、ヒット書籍を連発してきた西野亮廣さんの最新のビジネス書です。

この本を一言で表すと、「夢の叶え方とこれからのお金の教科書」です。
”夢を諦めないためにお金の事をしっかり学んでほしい”という西野さんの気持ちが詰まっている一冊だと思います。

諦めたくない夢がある人・変化の激しいこれからの時代を生きる術を知りたい人は、ぜひ読んでみてください!

それでは私が本書の中から皆さんへ届けたい・面白いと思ったポイント三つを紹介します!

1.モノを働かせ、利益を出す


 1人の人間が生み出せるお金には限界があります。
人には一日24時間が平等に与えられます。
睡眠時間や食事の時間などを削ると、残るのが15〜16時間。
自分の労働力のみに頼ると「時給×15〜16時間」しか稼ぐことはできません。

時給を上げることで多少収入の天井を高くすることはできてもいずれ限界が来ます。
何より自分の体が動かなくなったら、稼ぐことができません。

そこで西野さんは家を建てるとなった時に「家で働かせる」事を考えました。
その考えから生まれたのが、兵庫県川西市にある西野さんの家です。

東京と川西の二拠点生活のしている西野さんは家を空けている日を「レンタルスペース」として貸し出す事にしました。
そこで「レンタルスペースとしてのニーズがある家は何か?」を考えた末に写真映えする「3階まで続く本棚」を作り、いろんな角度から写真を撮れるように吹き抜けにしたそうです。

この「自分の労働力に頼る」という固定概念を外して作った『キンコン西野の家』は既に建築費の1/10を回収しているのだとか...!😳
再現性は低いですが、非常に面白い考え方・ビジネスモデルだと感じたので共有しました。

このビジネスモデルは、どのように利益を出しているのでしょうか?
「家に稼がせる」と言ったものの、家の運営費が稼ぐ金額を超えては元も子もありません。

そこで『キンコン西野の家』を作る上で一番最初に決めたのは、「人件費をかけない」だと言います。
現在の日本は少子化・高齢化の一途を辿り、人口はどんどん減っています。
そのため、これまでのように「たくさん売る」が難しくなっています。

では、なぜこれまではたくさん売らないといけなかったのか?
それは、たくさん売らないと利益が出ないサービスにしていたから。

これからは、サービスを提供するために必要なコストを抑える必要があります。
それは徹底した”選客”です。

西野さんは最初清掃スタッフとして1人雇おうとしていました。
しかし、雇うことで生まれるコストを無くす為に「ゴミは持ち帰る」というルールを作ることで、そのコストを無くしました。

ここで行ったことは、「ゴミを持ち帰るのが面倒くさいと言っているお客さんを切り捨てた」ということ。
選客する事で売上を捨てて、利益を取ることに成功したのです。

2.ファンを作れ


サービスにお金を出してくれる人(お客さん)は大きく二つに分けることができます。
機能を買う”顧客”意味を買う”ファン”です。

2020年、新型コロナの影響で資金繰りに苦しんだ事業者は続々とクラウドファンディングを立ち上げていきました。

しかし、このクラファンでは「支援が集まった店」と「支援が集まらなかった店」がクッキリと別れたといいます。
この二つの店にはどんな違いがあるのでしょうか?

結論から言うと、「顧客に支えられた店」には支援が集まらず、「ファンに支えられた店」には支援が集まったと西野さんは言います。

顧客とは、「機能にお金を出してくれる人」でファンとは、「意味(サービス提供者を応援する為)にお金を出してくれる人」と本書では分けていました。

そこで必要になるのが、「顧客のファン化」です。
これまでは商品の機能を買っていたお客さんに自分の事を応援してもらう必要が出てくるのです。

では、どうしたら顧客をファンにする事が出来るのでしょうか?
西野さんは、応援の伸びしろを作る事でファンにする事ができるといいます。

ところでみなさんはどのような姿を見ると、応援したくなりますか?
大会で優勝したい!と思っている野球選手・ライブでセンターに立ちたいと思っているアイドル、汗を流しながら必死に目標に向かって努力している人を応援したいと思うはずです。

応援の伸びしろはこのような計算式で表すことができます。

「応援の伸びしろ」=「目的地」ー「現在地」

夢と金より

この伸びしろがないとファンは生まれ無いと言います。
そのためには、自分がどこに向かっていて、今どのくらい足りていないのか?を常に晒さないと行けない。

私自身、自分の目的地・現在地を晒すのがとても怖いです。
目的地と現在地のギャップと向き合うたびに、自身に絶望してしまいます。

ですが、ギャップは大きくて当然。
何故なら、僕ら高校生は社会経験が一つもないから。
学校というコミュニティの中で学力しか自分の能力を伸ばさず、測らなかったからです。

しかし、だからこそ高校生と言うブランドが強いのでは無いでしょうか?
何も経験がなく、現在地が最底辺だからこそ、どんな大人よりも応援の伸びしろが大きくなる。

もし、この書評を読んでいる方の中に自分の夢に向かって努力している人がいるのなら、ぜひ自分の夢に胸を張って欲しいです。

私も名もなき高校生として夢に向かって頑張ります。
一緒に夢に向かって頑張っていきましょう。応援しています。

と、最後に少しだけ私の想いが混ざってしまいましたが、応援の伸びしろを作って、顧客のファン化を進めようという話でした。

3.NFTを使った新しいお金の集め方


 皆さんはMidjorneyと言うテキストから画像を作成するAIをご存知でしょうか?
これまではAIが描く絵はあまり良い出来とは言えないような作品ばかりでしたが、このAIの登場により、世の中は大きく変化しました。

西野さんはこのMidjorneyとNFTを掛け合わせた「CHIMNEY  TOWN Landscape」というプロジェクトを始めます。
このプロジェクトでは、AIに「えんとつ町」を学習させ、そこで生まれた画像をNFTとして販売すると言うもの。

このプロジェクトで得た売上は、エンタメ制作費や子供支援に使われているそうです。
つまり、活動資金をAIに稼いで貰っているという状況です。

この「CHIMNEY  TOWN Landscape」のように必ずAIで活動資金を作れるとは限らないが、条件さえ揃えば、作ることができる。
その事を知っておいた方が良いと西野さんは言います。

この話を聞くと、AIとNFTがどれだけ凄いものなのか何となく理解することが出来ると思います。
これからの時代に巻き起こる大きな変化の片鱗が見えてくるのではないでしょうか?

この他にも、「夢と金」にはNFTに関するノウハウや考えがたくさん書かれています。
気になった方は是非「夢と金」を手に取ってみて下さい。

最後に

 今回の「夢と金」の書評で最も伝えたいメッセージは、「1日でも早く学び、1日でも早く勝て」と言うこと。

今回はビジネス書という事もあり、私のメッセージよりも西野さんはどのようにビジネスを組み立てているのか?どんな仕組みのビジネスを作っているのか?を軸に書評というより、要約寄りに書きました。

本書では「最初に勝った者・持っている者が贔屓される世の中」だと語られています。
そんな世の中で勝つには、初戦を取るしかない。

しかし、そんな中「やる気がない」「モチベーションが湧かない」という人が出てきます。
ですが、やる気・モチベーションを生むのは、小さな結果です。

小さな結果が出た時に、もっと結果を出したい!という気持ちが生まれる。
それがやる気・モチベーションの正体なのです。

幸いな事に私たち学生は、学校内外の活動の中で「小さな結果」を出すたくさんのチャンスに恵まれています。
社会人に比べて、圧倒的にローリスクです。

今の自分にできる事をとりあえず始めてみて、たくさんの経験を積んでみて下さい。
最初は中々結果が出ず、たくさん失敗すると思います。

しかし、ここでの失敗は必ず“初戦”に勝つ糧になります。
私自身も書評活動や学校内の活動など、たくさんの事に挑戦し、初戦に勝つ準備をしていきます。

夢に向かって必死に勉強し行動して、学んでいきましょう。
まずは「夢と金」を読むところから!笑
(面白く、とても学びになるので!)

夢と金(幻冬舎単行本)

「書評する高校生」の第三弾。いかがでしたか?
これからも自分に出来る挑戦を続けていきます。

これからも応援をよろしくお願いします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


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