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ルンバを見習いたい

古いルンバを飼っているがとても良い。型落ちのルンバでも十分すぎるぐらい生活にゆとりを生んでくれる(食洗機もすごい!)。

QOLを上げてくれるのもそうだけど、購入して初めてスイッチを入れた時、僕はルンバの豪快な設計思想に感銘を受けたのだった。なにせ壁だろうが家電だろうがガッツンガッツンぶつかって、ぶつかったら方向転換するのだ。これはすごい。ルンバ本体が傷つこうが、充電コードを巻き込んでスマートフォンを轢死させようが一向に構わないのだ。

日本では生まれづらいだろうな、とも思う。
僕の同僚にもいるが、提案ごとになると恐ろしく日本人思想の人がいる。
基本的に全部ネガティブな状況を思い浮かべて、片っ端から却下する上に代案はなく、話は一向に進まず、八方美人のしょうもない内容に着地するという、不毛なやりとりを何度もしてきた。ところがルンバと来たらどうだ。

もし壁にぶつかったら?
もし本体が傷ついたら?
もしコードを巻き込んだら?

まぁそれは置いといて、これ超便利そうだからやってみようぜ…というわけだ。実際にこういう流れかどうかはわからんけど。

海外の家事情もあるだろうけど、結局は日本でもワーッと広がって、今や自動掃除機の代名詞になってしまった。実際に僕もその恩恵を受けている。仕事から帰ると掃除機掛けが終わっている、というのは本当に助かっている。

もし日本人が最初にルンバを作ったのなら、段差を超えるために足が八本ぐらいついてて、機能をありったけ詰め込んだためにボタンが死ぬほど付いてるリモコンが着いてきて、UIは死ぬほど分かりづらくて、本体が傷がつかないように超高性能なセンサーがめっちゃついてて、使いこなせば便利だけど、実際に使うボタンは3個だけみたいな不可解なものが出来るはずだ。

それはそれで見てみたいが、僕はボタン一つで適当に掃除してくれるルンバでいい。多少コードを巻き込んで何かが落ちようが、ルンバの設計と同じく、僕が片付ければ良いのだ。とても楽な考え方なので見習おうと思う。

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