子育ては結局親次第で何とでもなる

子供の高校入試が今日終わった。

先日も書いたがこのコロナのリモート学習が1年も続き、私も去年は自分の仕事の業種が大幅に変わったことを言い訳にハイスクールの事をうっかりしていて大後悔してると言う話。
まーそれなりに今行ってる中学校の付属の高校もそう悪くないと言う事と、息子もこのままみんな友達が行く同じ学校に留まる事を望んでいるからそれで良いと言えばそれで良いんだけど、、、

アメリカでは小学校の時から”出来る子のクラス” と ”その他の普通のクラス” にお分けられる事が多い。(その学校に ”出来る子のプログラム” があればの話)
うちは労働階級だし、そんな英才教育なんて出来ないし、そう言うタイプの家庭でもないし、そんな事よりも人間力をつける事が大切だ、、と言うセオリーで育てて来た。
私の言う人間力と言うのは 他人と上手くやって行く能力 (つまりコミュニケーション能力)だったり、お金の教育も私自身の興味とその時自分が携わっている業務に合わせてやって来た。お陰で息子は利息の事やモーゲージレートやクレジットスコアに詳しい。 笑

英才教育やエリートコースは縁がないと言ってここまで来た。

しかし何だろう、この胸のざわめきは、、、この後悔の念は。

無理だと言いながら手遅れと言いながら、この2週間くらい(無茶ラストミニッツ!)取り敢えずこのエリートスクール用の入試試験を受ける事になってからは毎日いつもはしないテスト用の勉強をさせた。私自身も分からないなりに取り敢えず一緒に机の横に座り一緒に問題に向き合い、自分も1問1問問題を解いていった。そうしないと息子の得意不得意が分からなかったのだ。

息子にとって勉強は宿題程度しかする習慣がないのに良く頑張ってくれたと思う。
本当はいつもの様に外でもっと遊びたかったが、この2週間は言った時間に帰って来てちゃんと勉強しれくれた。
そこで私はある事に気がついた。
うちはエリートタイプではないし、うちは英才教育なんて出来ないと決めつけて、やらせないでいたのはこの私だ。
もっと早くからこの子をその方向に毎日導いてあげていれば、この出来る子がいけるハイスクールに入れた可能性は十分にあったと気づいてしまった。
たった2週間の間にも彼は ”出来なかった事” が ”出来る” 様になった。何よりも
出来なかった事が出来る様になったと言う達成感、喜びを味わうと言う経験が出来た。その気持ちはきっと勉強そのものよりも得難い事だっただろう。

もちろん世の中には親がそこまで導かなくても自分で考えて行動を起こし、自分の事は自分で決めた進路に向かって行く子もいるだろう。
親がそこまで頑張らなくてももう13歳なんだから彼が決める事だよ、、と言う意見もたくさん頂いた。

しかし、うちの子は放っておいては自分ではそこまで出来ない子だった。
でも私が横に座って一緒に問題を解いたり、一緒に”腑に落ちない” 問題に悪態をついたり(笑)、面倒でも一緒に長いリーディングを読んだり、二人三脚で見守っていれば出来る子だった。
コロナで私が明らかに家にいる時間がう言う事が出来る時間が増えたお陰だが、、

つまり、この子は優秀な学校のお受験なんてするタイプではない、と言っていたが本当のところはこの子ではなく、私がそう言う教育を辛抱強く出来るタイプではなかった。仕事で忙しく一緒に机に座ってあげれる余裕のある親ではなかったって事だ。
実際私の仕事は時間が不規則だったし季節職でシーズンによって私が家にあんまりいれなかった事も多かった。
せっかく家にいても自分の友達を呼んでハッピーアワーをやったりホームパーティをやったり、自分へのご褒美をあげる事に労力を費やしていたではないか、、、
それらが悪い事ではなかったかもしれないが、子供なんて放っておいても育つとか、本人に任せていれば良いよ、と言う言い訳で子供の将来を真面目に考えて一緒に時間を取ってこなかったのはやっぱり私の責任だと思う。

子供に課せている殆どの事が実は自分自身に課せないといけない事ばかり。
勉強をやらないといけないと言うストレスがあると急に甘い物やスナックを食べたがる息子。それを食べないと勉強に取りかかれない息子にヤイヤイ言っていたけど、良く考えれば私も同じ。
夜にインボイスを書くとか面倒なメールの返信をしないといけない時は一杯引っ掛けながらやる。そうする事でストレスを和らげるのだ。

子供は親の背中を見て育つ。
耳が痛い。
でも正真正銘の事実。

私の姿勢が整っていればこの子はもっと伸びる子だったかも、と思うと本当に後悔先に立たず。

子供には子供の持って生まれた素質がある事は事実だけど、やっぱりある程度は親の導き方によって子供はある程度のところまで変わる事が出来ると思う。

結局は親だ。
子育ては実に深い。
親に取って本当の自分の生き方と向かい合える貴重な業だと思う。

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