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ブラジル帰国が評価する2022W杯ブラジル代表

ついに来週に迫ったワールドカップに世界中が注目を集めている。
4年に1度の祭典に、果たして優勝候補のブラジル代表はどのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

本記事ではブラジル代表の今の強さと、弱点となる穴の部分にも注目して評価していきたい。

キーマンは3人

①ルーカス・パケタ(ウェストハム) - MF 

キーマンの1人となるのは2年前からブラジル代表の先発としてチチ監督の期待以上のパフォーマンスを継続的に残しているルーカス・パケタだ。プレミアリーグでは未だゴールはないが、フラメンゴ、ACミラン、リヨンを渡り歩いて急激的な成長を遂げており、6月の日本戦でも抜群の存在感でセレソンの勝利に貢献した。左足から放たれる制度の高いスルーパスと、意外性、また独特なドリブルの間で相手を翻弄させ、ブラジル代表の勝利に貢献する。自身初のワールドカップでセレソンの中心となり輝けるか、期待が高まる。

Lucas Paquetá 

② ブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル) - MF

東京オリンピック立役者の1人であり、現ニューキャッスルユナイテッド所属のブルーノ・ギマラエンス。ボランチでありながらラストパスやロングシュートなどオフェンス面での貢献度が今シーズンも非常に高い。また守備面でも体を張り、ニューカッスルユナイテッドのプレミアリーグ今季最小失点にも大きく貢献している。体格も強くキープ力があり逃げることなく、絶妙なタイミングで味方にパスを供給し、攻撃のリズムを生み出す力はトップクラスで、ラフィーニャ(バルセロナ)やパケタ(ウェストハム)との連携が見所になるだろう。フレッジ(マンチェスター・ユナイテッド)と激しいポジション争いに打ち勝ち、W杯では先発起用が予想される。初のW杯出場でセレソンを優勝へ導けるか。

Bruno Guimarães 

③ ネイマール (パリサンジェルマン) - FW

2022-23シーズンに入り14試合11ゴール9アシストと、過去数年の成績を上回る勢いのネイマールも、もちろんキーマンの1人だ。CFのガブリエルジェズス(マンチェスターシティー)やMFパケタ(ウェストハム)との連携が噛み合えば攻撃力に更なる厚みが出る。8年前の準々決勝コロンビア戦の怪我での離脱、4年前の国民からの『転び過ぎ』批判をバネに、自身初の優勝へ躍動する。自身最後のW杯になる可能性もある中、国を背負いゴールへ立ち向かう10番に期待したい。


Neymar JR

徹底した前からの守備

チチ監督の戦術の特徴の一つとして、センターバックにまでコースを切りながら、前からプレスをかける積極的な守備の意識の徹底が挙げられる。基本型4−2−3ー1が、守備の際には4−4−2に似た形に変形し、マンマークが徹底される。ヴィニシウスジュニオール(レアルマドリード)やラフィーニャ(バルセロナ)などスピードのあるウィンガーのプレスが相手のビルドアップを多く妨げる。また自陣にはカゼミロ(レアルマドリード)やマルキーニョス(パリサンジェルマン)などルーズボールの回収する力に富んだ選手が多く名を連ね、明らかに前線の選手にボールが届きづらい戦術が確立されている。

スピードスターの打開力

何より今のセレソンにはスピードのある選手が多く選出されており、攻撃の迫力
も世界トップレベルだ。ヴィニシウスジュニオール(レアルマドリード)やラフィーニャ(バルセロナ)、ロドリゴ(レアルマドリード)やリシャルリソン(トッテナム)など個人技も兼ね備える選手が集結している。ちょっとした隙や空いたスペースは確実に狙われ、そのスペースに高い質のスルーパスを出せる選手も中盤やバックに多くいる。

ブラジル代表の穴はサイドバック

サイドバックの積極的な攻撃参加は今のブラジル代表かけているものだと言えるだろう。右サイドにはダニエル・アウヴェスに代わりダニーロの出場が予想される。左サイドには怪我のアラーナ(アトレチコMG)に代わりアレクサンドロ(ユベントス)が務める。サイドに開いてボールを要求する選手が多い分、サイドバック選手の攻撃参加が、存在するもののあまり生かされていないのが現状だ。2014年大会のマルセロのような推進力のあるバックの攻撃参加が今は欠けていると言えるだろう。またコパアメリカでもサイドバックの選手の守備の甘さが際立ち、アルゼンチンの決勝ゴールにも直結した。2021年の反省は果たして活かされるのか。


クリチバーノ1212



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