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パパが育休1年以上取得して痛感した、苦労したこと

男性の育休と言えば、世間的には奨励されていて、なんだかプラスの面が語られることが多いように思います。

私が思う一番プラスな面は、子どもの生活が整うことです。初めての子なので、他と比較してどうこうは言えないのですが、私の周囲のパパ育休取得者と話すと、概ね同じ感想を持ってくれます。生活が整うと、機嫌もいいし、親への安心感や信頼も持ってくれているのが伝わるし、なんだか育てやすい気がします。

でも、1年以上夫婦で育休生活をしてきて、苦労していることもそれなりにあります。

保育士から軽く扱われることがある

これ最近の話です。子どもを遊ばせに時々行く支援センターにて、常駐してる女性保育士から「パパ、ミルク作れます?」と聞かれました。その質問って、職場の女性に「パソコンできる?」と聞くようなもんですよ。そういう扱われ方には、当たり前にイヤな気分になります。ちなみにミルクを作るのもあげるのも1500回はやってます。
別の場面でもありました。私は保育園とのやりとり一切(見学とか、認可外への入園申込とか)を全部一人で担当してましたが、保育園からの大事な電話はなぜか妻の方にかかってきたりもしました。

公園にいるママさんからやや警戒される(気がする)

公園で私一人で子どもを遊ばせていたときのことです。どうも妻が同じように子どもを遊ばせていたら、よく近所のママさんとちょっとした会話をしてるみたいなんです。でも、私はそんな経験ほぼないです。
うーん、これはパパの問題だと一括りにするのは危ういですね。。私の問題ですかね。。

いかに頑張りすぎないか

育児におけるだいたいのことは、突き詰めすぎるとスピリチュアルな世界に出くわします。調べすぎても、考えすぎても、あまり良いことはないです。
力を抜いて「こんなもんでいっか」とどこかでラインを引くのは大事なことです。難しいのは、どこでラインを引くのか、夫婦で認識を合わせることです。なんとなく、女性の方が母性のせいなのか子どもを心配しすぎていて、男性の方が「そこまでやらなくてもいいでしょ」となる場面が多い気がします。我が家もそうです。うまく認識合わせをしないと、頑張りすぎる人も、頑張りたくないのに頑張らされる人も、両方辛いです。

自分の時間を急に自由に扱えなくなる辛さは想像以上

子どもがいるんだから、ましてやその子のために育休をとっているんだから、自分の時間を子どもに割くのは当然です。そんなことは頭ではわかっているんです。
でも実際に、子どもに合わせた生活を毎日毎日送っていると、少しずつ確実にじわじわと苦しくなってきます。
私は育休8ヶ月頃にようやく積もり積もったダメージを自覚できました。だから、たとえ自覚できてなくても、育休中は人生で一番ダメージを負ってる、くらいに思っておいた方がいいです。自分のことを自分で決めてどうにかするという、当たり前にあった自由や選択権が奪われるダメージはそれくらい大きいです。

夫婦間のコミュニケーションスタイルは見直した方がいい

先に書きましたが、子どもが生まれた以降の生活はずっと大きなダメージを負っている状態なんです。夫婦お互いに、余裕が目減りしてなくなっているんです。そうなれば、普段なら気にもならないようなことが気になるし、イライラもするし、うっかりもするんです。
うちは、もともと気になったら溜め込まずに言い合うコミュニケーションスタイルでした。10年夫婦やってきて築いた鉄壁のスタイルです。
でも、余裕がないなかでそのスタイルのままコミュニケーションをとっていたら、いつしか不満のぶつけあいになりました。。
もちろん溜め込みすぎるのはよくないですが、お互いに余裕がないのだから、細かいことは気にしない、というスタイルに早く切り替えられればもっとよかったと反省してます。

逃げ場がない

産後の女性の体にかかる負担だとか、メンタル面のケアだとか、「女性のつらさを知ろう」というメッセージはよく目にします。
だからと言って、妻の心配ばかりをして自分をおろそかにしていてはだめでした。
育児に理解のない夫はそりゃ叩かれますが、理解がありすぎても苦労します。育休中は会社に行きません。生活が家庭内で完結してしまいますから、夫もうまく発散できる場を作った方がいいですね。偶然やお誘いに委ねずに、すすんで意識的に飲みの機会などを作った方がいいです。

会社上司から、以前とまったく同じ働きぶりを求められていそうでつらい

LINEで上司と時々やりとりしています。文面の端々から、育休以前と同じ働きぶりが求められていることが伝わって、なんだか気後れしています。
やはり子どもが生まれたら仕事の価値観も変わります。残業をなるべくなくしたいとか、なるべくテレワークがいいとか。今すぐ転職するかはともかく、ゆくゆくはこんな仕事にも興味が出てきたなとか。そんなことをグルグル考えているわけです。
そんな思いにまったく想像が及ばない上司に対して、これまであった信頼が少し減退しています。

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