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トンビはタカを生む| 教育は遺伝に勝てるか? 安藤 寿康 (著) | #塚本本棚

トンビからタカは生まれる。だけどそれはトンビを教育によってタカにできると言っているわけではない。遺伝は複雑で、親の魂丸ごとを継承するが、それはメンデルの法則に従っているのだ。

今日は「教育は遺伝に勝てるか?( https://amzn.to/47V1zGR )」 安藤 寿康 (著) #塚本本棚


結局「生まれが9割」は否定できない。 でも、遺伝の仕組みを深く理解すれば、「悲観はバカバカしい」と気づくことができる。 遺伝が学力に強く影響することは、もはや周知の事実だが、誤解も多いからだ。 本書は遺伝学の最新知見を平易に紹介し、理想論でも奇麗事でもない「その人にとっての成功」(=自分で稼げる能力を見つけ伸ばす)はいかにして可能かを詳説。 「もって生まれたもの」を最大限活かすための、教育の可能性を探る。


【書評】
親の役割は何か?を常日頃考えています。

とりあえずうちの場合は、教育心理学や行動心理学や教育経済学、教育社会学などの本を読みながらその答えを探しています。

今の所、愛情を与える事によって自己重要感を持ってもらいつつ、僕らから受け継いだ遺伝特性をよく観察し、子供がその特性を最も開花させているものは何か、常に選択肢を与えて自由に行動させることが大切かなと思っています。


【本を読んで考えたこと・メモ】

・教育は遺伝には勝てない、遺伝は教育を打ち負かすほど強い。遺伝的影響を無視して教育によって人を作り替えることはできない

・教育とは遺伝的特性をこの世界で形にしてくれるもの。教育無しに遺伝は姿を現さない(現しにくい)

・親や社会が思うほど、子は親の影響を受けない

・真に自由で平等な社会では、人々は遺伝的特性をどんどん発現させ、多彩であるとともに多くの格差を生み、統制上の問題も起こってくるだろう

・自由というのは人間が作った造語で、真に解放された社会では遺伝的特性が強調され、個人差が開いていく

・歳を取るにつけ、育った環境などの要素の影響度合いが上がるかと思えばそうではなく、むしろ歳を取るほど自分の中の遺伝的特性が出てくる

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