見出し画像

2022年秋冬のデジカメ新製品

いや~楽しい。ここ1ヶ月ほどの間に色々なメーカーから新しいデジカメが発表されました。

まずはザっと並べてみます。いつもはメーカーサイトのリンクを貼るのですが、今回は時系列に並べるためデジカメwatchのリンクにしてみました。

ソニーとキヤノンはフルサイズ機のスタンダードモデルをしっかりバージョンアップしてきました。デジタルの新陳代謝は速いため機材のリプレースを考えている企業や個人に対して被写体認識AFの機能向上を打ち出しているかたちです。特に対象被写体の拡大がユーザー拡大にどの程度影響するのか興味があるところいです。影響が大きければ今後の販売戦略として特定被写体の認識を展開していくことがしばらく続きそうです。

それに対して、富士フイルムとOMDSはセカンドラインのモデルを出してきたかたちです。上位機種の性能をダウンサイジングしているところなど狙いが似ています。またシルバーボディーが用意されている点や多彩な被写体認識AFが謳われていないなど、クラシカルなスタイルでじっくりと撮影するタイプという印象です。

注目すべきこととしては、ソニーのV-logカメラがよりシンプルな構成でラインナップを下側に拡張してきたことです。アフターコロナで様々なアクティビティが活発化していく中で、コロナ中に観ていたYouTubeを自分でもやってみたい人には刺さる仕様になっているのではないでしょうか。(私も欲しい!)
静止画は「サムネ」と呼ばれ、動画に対する表紙のようなものになってきています。写真を撮ることを「写メ」と言う人がいたように今後は「サムネ」って言う人が登場しそうです(笑)


なぜこの時期に新製品が出るのか?

CP+が2月末から3月ごろに毎年おこなわれており、そこに新製品を合わせる方が大々的に発表ができてメリットが大きいように思いますが、それとは別に秋冬のこの時期に新製品がまとまって出てきます。なぜこの時期なのかいくつか理由を考えてみます。

ホリデーシーズン前のセールに向けて

日本ではクリスマス商戦言った方が通じやすいですが、年末に向けて消費が上向くのにタイミングを合わせるとこの時期に製品を出すのがベストタイミングになります。

一つは新製品を売るというのがありますが、やはり年末商戦では大幅に値引きした製品への期待も高まりますので、新製品の発売によって旧製品となったものを一気に売ってしまうことの合理性もあります。

ボーナスのタイミングに合わせる

カメラは嗜好品という面が強く価格も高いため、臨時収入やまとまったお金が入った時に手を出しやすくなるものです。

フラッグシップやプロ機は、どのような時期であっても売れますので、この時期に発売する機種は販売上のエース機種(必ずしも最上位機種ではない)を投入することが多い様です。

昔はフォトキナの開催時期だった

現在は幕を閉じてしまいましたが、写真産業最大の展示会だったフォトキナの開催時期が毎年9月だったため、この時期に合わせた開発は最重要でした。

CP+が春開催なのはこのフォトキナと時期をずらすためだと聞いたことがあります。またメーカー各社は開発リソースを効率的に回すために年2機種のペースが丁度よくなるように人員配置をしていたりします。


12月のランキングが楽しみだ!

これから発売される機種がほどんどですので、結果が分かるのは12月の販売実績になります。その前に予約状況や発売日に届けられないお知らせが入ってくる可能性もありますので注目です。

そして今回の新製品の内容から、CP+に向けてどんな機種が出てくるのか、いろいろと妄想していきたいと思います。

ソニーα1はどんなデジタルパワーを見せつけてくれるのか? 医療ではAIを活用している富士フイルムは被写体認識AFをどのように展開してくるのか? キヤノンやニコンはV-logカメラを出してくるのか? など気になる話題が沢山ありそうです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?