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AIが評価するフォトコンに参戦中

私たちが写真共有サイトなどにアップした写真は、AIによる物体認識のデータとして活用されることは昔から知られていますが、今回のフォトコンは写真に対する評価(スキ)を組み合わせることで「人気の出る写真」をAIが判断し点数をつけてくれるということなので興味を持ちました。

主催はGANREFで、Microsoftが協力しAzureを使ってシステムを構築しているようです。(詳細は上記記事を参照)

高得点の出るパターンを読み取る

評価の高い画像はリアルタイムで一覧表示されていきます。そのためその傾向に合わせて画像を選択すれば高得点が出やすいことになります。

ただし、本当の高得点パターンが他にもあるかもしれないので、多様な画像をアップして確認する必要はあります。

「構図、色味、明るさ」あたりのファクターがそれぞれあり、さらにその組み合わせでも評価されるため、全く新しいヒットパターンを見つけるのはかなり難しい作業となります。

同じ写真を加工してアップしても自動で弾かれてしまうため機械的なバリエーション検証はできないようになっています。


将来の撮影ガイドにつながる

写真はカメラを設定しただけでは撮れません。どのような写真が撮りたいかイメージを持ち、撮影環境などを準備し、カメラの設定を適切にすることで、1枚の写真が撮影できます。

AIはそれらの一連の撮影活動をサポートしてくれる可能性があり、私は撮影を楽しませてくれる存在としてすごく期待しています。

現在のスマホが多くのセンサーを内蔵しユーザーの活動を把握していますので、カメラの設定以上のことに対してもアシストできるようになるはずです。

今回のフォトコンは、ガイドすべき方向をAIが持つための実験という意味があると考えており、今回は撮影済みの画像から見つけ出すという形式になっていますが、将来はカメラに内蔵され実際に撮影することでその表現に近づけていくような形式でも実施できるかもしれません。

デジカメUIにも大きな影響のある技術でしたので積極的に参加してみようと思いました。(賞品が豪華という理由も大きいですが、、、)


2つの学習方向

AIが学習する「良い写真」には2つの方向があります。

今回のフォトコンのように、みんなからスキが貰いやすいように学習していく一般的な表現の方向があり、そのため失敗防止の役割も持つことができます。

それとは逆に個人の感性を学習する方向では、その人らしい表現が何かを学習し一般には失敗と思われる表現も含まれます。そのため現在のオートモード撮影の延長ではできない表現を実現することができます。

AIによる表現へのアシストUIはこれからのテーマですが、技術的にはその準備ができたと感じます。ぜひUIデザイナーとして関われたらと思います。




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