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今年も入間基地の航空祭でブルーインパルスを撮ってみた(2回目)

今年の入間航空祭は、数日前までの雨の予報から少し好転し曇り空での開催となりました。多くの来場者のお目当てはブルーインパルスの飛行演技だと思いますが、残念ながら青空に白いスモークを引いてダイナミックに飛行する姿はお預けとなってしまいました。

当日の天気や演目は分からないまま、例年の情報から予測を立ててカメラを準備することになるのですが、今年はOLYMPUS OM-D E-M1X + 40-150mmPro + MC-20という「初心者最強システム」で望むことになりました。

なぜ初心者最強なのかというと、まずフォーカスは被写体認識を使ってカメラ任せにでき、さらにズームがあるためフレーミングに自由度が持たせられ、状況に応じて広角で確実に撮影することも可能になるからです。さらにマイクロフォーサーズということで深い被写界深度+連写で撮り高を上げられるため、現時点では最強のセットではないかと思います。(あと手振れ補正が強力なのも初心者には安心です)

さらに、現場での使い勝手として、ラッシュ時の通勤電車並みに混雑する入間航空祭では、レンズを含めたシステムが小型であることで振り回した時に周りの人に迷惑をかけずに済むのも重要なポイントとなります。

この辺りの技術的な説明を、先日オリンパスプラザで行われたセミナーで聞いてきたのですが残念ながら動画などは上がっていないようです。なかなか良い解説だったので何処かに上がっていれば後でリンクを貼りたいと思います。

フレームに入れてシャッターを押すだけ。

ただこれだけでブルーインパルスが撮れてしまう。以前に被写体認識は経験済みなので、気持ちとしては気軽にいこうと思い、今回はとにかくフレーミングをしてシャッターを切ることだけで「パシャパシャ」撮ってみようと考えました。

今回の設定は、複数機のフォーメーションの位置関係やタイミングを狙ってみるということに置いていたので、高速連写(フォーカスは最初のショットで固定)を選択していました。

連写H + C-AF + 追尾AF + 被写体認識(飛行機)AF

ところが現場では情報を得れていなかったのですが、今回の演目は雲が低い位置にあったため垂直系の技は中止となり、滑走路に対して十字を描くように編隊飛行のみでした。そのため終わってみれば高速連写よりも低速連写でフォーカス追尾をした方が良かったみたいです。

マイクロフォーサーズということで被写界深度は深いのですが、正面から飛行してくる撮影では、高速連写を続けているとさすがにフォーカスがズレてきてしまうので、完全な連続撮影はできませんでした。(現場では、いつ編隊が崩れて演技に入っていくのかずっと待っていた感じでした)

飛行撮影の連写設定は失敗してしまいましたが、それ以外の場面ではカメラを向けてシャッターを切るとヘリコプターを含む飛行機にピントが自然に合う被写体認識が、微妙な瞬間を狙ったりするのにはとても役立ってくれました。

上空の撮影はファインダーを覗いて撮影できますが、地上ショットでは前の人を避けるためにカメラを持ち上げて撮影しなければならないことも多くなります。そんな時フォーカスをきちんと機体に合ってくれるのでフレーミングだけに集中して撮影することができました。

被写体認識を切り替える方法

今回の撮影でもありましたが、飛行機モードで撮影している途中でパイロットなどにフォーカスを合わせたい時に、飛行機モードになっているとそちらに引っ張られてしまいます。

飛行後のパイロットたちの交流を撮影した良い瞬間なのですが、飛行機認識がONになったままだったので、後ろのコックピットにピントが・・・

被写体認識モードの切り替えは、MENU内で行うようになっており、そのままでは瞬時に切り替えることができません。

そこで事前に準備しておくのが、フォーカスモードとしてFnレバーにノーマルと特定モードの状態でそれぞれ登録しておくことです。

他にも撮影モードごとカスタムに登録する方法もありますが、こちらは切り替える度に露出などの設定もリセットされますので好みで使い分けることができます。

ただ、オリンパスではずっと顔認識/瞳認識の切り替えをAFターゲット選択やスーパーコンパネから切り替えられるようになっていますので、被写体認識もそこに加える形で操作できるようにする方法もあればシンプルに使えるように思います。

オマケ

ボディキャップレンズの9mm F8.0 Fisheyeを最近よく使っていて今回も大活躍しました。

グレーの空が広く撮れてしまうと退屈な感じになってしまうので、ネオノスタルジーを掛けてみました。
上空を通過する瞬間を良く表した一枚になりました。

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