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YouTubeから写真撮影と魚釣りの人気の違いを考察する

色々な業界がインターネット、スマホ、SNS、そしてコロナの影響を受けて変化を求められ続けています。特に最近ではYouTubeで様々な趣味の世界が取り上げられており、少なからず影響が出ていると思います。

ソロキャンプや車中泊などは、特にYouTubeの影響を大きく受けて盛り上がっているのではないでしょうか。その中でも初心者が挑戦する姿を実況するのが、流行のバロメーターとなっているように感じます。

これまでも男女を問わず、これまでプロやマニア(ハイアマチュア)達が新しいビジネスや表現の場所としてYouTubeに動画を投稿したり、メーカーのプロモーションとしての動画はありました。

それに対して今起きていることは、初心者が「挑戦」し「成長」していくような動画です。フォロワー(ファン)たちはその物語をリアルタイムで一緒に体験し応援していくことで楽しみ、自分自身もその世界(趣味)に入っていく流れです。

これまで男性比率の高い趣味だったものに「女性+初心者=アイドル」という構図で挑戦していくパターンが象徴的です。男尊女卑の視点で言っているのではなく単にインパクトのあるコンテンツとして逆張りするマーケティング視点の話です。(手芸男子、弁当男子が受けたのも同じパターン)

女性の挑戦率が高いのは、乗り物旅系(車中泊、キャンプ)、そして魚釣りです。(以外なところではプラモデルも人気) 残念ながら写真の撮影実況のYouTuber、フォロワー、視聴数はそれよりも大分少ない気がします。

今年のCP+で写真機工業会の人が「アマチュア無線を目指そう」と提言していましたが、チャンネル登録数、視聴数ともにアマチュア無線よりも釣り動画の方が多いので、少し目標を間違えたかもしれません。


釣りと写真が持つゲーム性

釣りと写真を比較したとき、多くの共通点が見えてきます。まず第一に「相手がいる」ということです。釣りでは魚であり、写真にとっては被写体です。それらを把握し攻略することで釣りあげたり撮影したりします。

攻略がいつも上手くいくとは限らず、釣れずに坊主になったり、失敗写真になったりします。それらを少しでも減らそうと道具にお金を掛けるところも良く似ています(笑)

道具だけでなく、経験を積んでいくことで知識や技術を向上させ、どこかのタイミングでGetできることも似ています。その苦労と克服の快感が忘れられずもっと上の快感を求めて沼にハマったりします。

ここまでのところは釣りも写真も非常に似ているように思いますが、少し違うところもあります。釣りではGetした結果(釣果)の比較が、数やサイズ、重さによる定量的なものになっていますが、写真では上手く撮れた先の差が芸術性という定性的なものになっています。

SNSのような大きなコミュニティで繋がっている場合には、分かりやすい成果の方が自慢しやすく、受け取る側も素直に「いいね」をすることができます。この辺りが釣りの人気に繋がっているのではないでしょうか。

さらに近年のカメラの高機能化によって、ただ失敗せずに撮影するだけならその場に行ってシャッターを押すだけで多くの被写体が撮れるようになってきています。もちろん被写体に出会えず1枚も写真が撮れないこともありますが、通常は他の被写体にも目を向け撮影を楽しむことができます。

それに対して釣りの場合は小さい魚に狙いを切り替えたとしても一匹も釣れないことがあります。そういう意味で釣りの方がゲーム性や射幸性が強いと言えるのです。

YouTubeというメディアは、チャンネル登録という仕組みによって継続的にチャンネルの内容を追いかけていくようになっており、釣りで何度も坊主の動画が続き、ある時についに大きい魚を釣り上げるというストーリー性とそこへの応援や共同体験が魅力になっていたりします。

失敗がコンテンツになる仕組みによって、釣りの魅力が伝わりやすくなっていると感じました。写真でも同じような構成のチャンネルを作ることはできると思いますが私が探した範囲ではまだ存在しないみたいです。


YouTubeから感じる趣味の世界

単に個人的な選択ですが、いくつかジャンル別に動画のリンクをあげておきます。今回の記事に合わせて「女性、初心者」ということで比較用に並べてみます。

ここを入り口にすると同じようなジャンルの動画に紐づいていくので色々なパターンを見てみることをお勧めします。きっと自分に合った雰囲気の動画が見つかると思います。

釣り動画


バイク旅/車中泊


アマチュア無線動画


プラモデル


写真撮影動画


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