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Adobe Stockの採点で楽しむ一年のふりかえり

会社の部署で毎年恒例となっている年末写真展に向けて、今年撮影した写真の中からテーマに合うものを探し出すと同時に、今年の代表写真を選んでAdobe Stockに投稿してみました。

今年の初めからAdobe Lightroomを使用しており、以前にAdobe Stockの設定はしてありましたので、投稿したい写真をStockのボタンにドロップするだけで簡単におこなうことができました。

Lightroomに標準で設定されているAdobe Stockへのアクセスボタン
ここへ画像をドロップして、数クリックするだけでアップロードできてしまう

このボタンは、申請前後の画像を分けて管理してくれるスマートフォルダにもなっているので公開済みの画像一覧としても利用することができ、同じ写真を何度も投稿してしまうことを防ぐことができます。(同じ画像をドロップしても公開対象にならないようにしてある)

上の段が公開前の写真で、下の段が公開済みの写真になります。右上の公開ボタンを押すと自動的に移動してくれます



Adobe Stockに投稿する理由

今回久しぶりに画像を投稿してみましたが、相変わらず「厳し目」ジャッジで半分以上がリジェクトされてしまいました。
Stockを狙って撮影している訳ではなく「傾向と対策」は全くおこなっていませんので、アマチュアカメラマンとしてはこんなものだろうと思います。

私にとってこの厳し目ジャッジが面白さのポイントになっています。
誰でもSNSで情報発信できたり、Instagramにアップすると沢山のイイねが付く時代だからこそ、突破するやりがいを感じるのです。

これまでの不採用通知の内容を分析してみると、いくつかのパターンが見えてきます。

美しさまたは商業的アピールの欠如
日常の中で面白いものを見つけてただ撮ったような写真はNGのようです。
この記事のトップ画像はこの理由でリジェクトされました。
ブログの記事写真とフォトストックの最大の違いです。面白い写真だと思ったんだけどな・・・
アーチファクトの問題
Adobeの説明を読むと「ノイズやピンボケ」があるということですが、彩度が高い画像に対して無理やり加工しているとジャッジするようです。
やはり素材としては、彩度/コントラストなどは高くない方が良いみたいです。
フォーカスがあっていない画像
アーチファクトの問題とは別に、100%で表示するとピンボケしているという指摘がされているので、手振れを含めてきっちりと撮影する必要があります。
面白い傾向としては、花だどをマクロ撮影すると被写界深度が浅くなってしまいますが、この問題でNGと判断されている例が多かったです。
露出の問題
明る過ぎ/暗過ぎと判断されるとこの理由がつきます。最近のネット上では写真でも高品質なスマホ画面を想定してアンダー目に表現したカッコいい写真が沢山あり、写真としての明暗の許容範囲は近年広がってきていると思いますが、Adobeは厳し目の判断のようです。
類似作品が提出済み
類似画像がNGとなると、早いもの勝ちということになってきます。既に日常的な場所で撮影できるものは難しいのではないでしょうか。
旅に出るか、作風を変えて勝負するしかないのでしょうか。
知的財産権の侵害
公園に設置されている時計をシルエットで撮影した写真を、拡大して見てみるとブランド名が写っていたということでNGになりました。
試してはいませんがPhotoshopで消してから申請すればよかったのかもしれません。
準拠していない画像
撮影テクニックを使って「異世界」に表現した画像にこの理由が付くみたいです。もっとアート性が高ければ採用されるのかもしれませんが、この辺りはチャレンジして突破してみたいと密かに思っています。

他にも理由があるかもしれませんが、以上が私が受けたことがある不採用理由です。
案外細かく理由を示してくれます。実際には複合的な問題によって不採用になる場合も多いはずですので、なんとなく納得できる理由が付いている程度に受け取った方が良いです。

理由に対して納得いかないこともありますが、問題は不採用を受けた後の撮影へのモチベーションになるかどうかです。

これらの理由を回避するために、こじんまりとした写真ばかり撮るようになってしまっては面白くありません。より画像の品質を高めつつ、作品としてもそれぞれのNG理由を「それは作品意図です」と突破できるほどの表現を目指していきたいです。

Adiobe Stockの「中の人」が本当に人間なのか、どこの国の人なのか、それともSensei(AI)なのか分かりませんが、無料でやれる「写真採点ゲーム」として今後も楽しんでいきたいと思います。

こちらの写真は採用された画像になります。コンパクトカメラで撮影した被写界深度の深い写真であることが良かったのではないかと思います。高価なフルサイズや明るいレンズでボケを求めなくても、適切な被写体と構図でしっかり撮影すれば採用される良い例です。
実際に売れるかどうかは全く別の話ですが、採用されなければ始まらないので一つの参考としてください。

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