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Onlineで日本語を教える|#9 マンツーマンだからできること

 こんにちは!オンラインで日本語を教えている、こゆきと申します。
過去の記事を読んでくださった方、ありがとうございます。そして今日初めて出会ってくださった方、目を留めてくださって本当にうれしいです。

 私はオンラインで日本語を教えています。日本語を趣味で勉強したい方から就職や留学を考えている方まで、さまざまな方とお話しをしています。

 オンラインレッスンをマンツーマンで受講する学習者さんたちは、日本語学校をはじめとする日本語教育機関で学ぶ学生さんたちとは、学習目的やモチベーションの在り方が異なります。マンツーマンレッスンはプライバシーの問題を解消することが困難なので、一般に公開されることはほとんどないと思います。自分がレッスンをしている、または受けている人以外は、それがどんなものかご想像いただくことが難しいこともあるかもしれません。
 今日は、個人を特定できる情報などを含まず、レッスンの内容についてご紹介したいと思います。日本語を学ぶ外国人の方が、どんなレッスンに興味をお持ちなのか、また、自由なマンツーマンだからこそできることとはどんなことなのか、について、お伝えできるといいなと思います。
 ぜひご覧ください!


Case #1:日本語は4つ目の言語!10代の学習者さん

 日本語を教えるようになって8ヶ月ほど経った頃です。
「あなたは10代の学習者に教えた経験はありますか?私のこどもに教えてほしいのですが」とメッセージが届きました。その頃、私はレッスンを受けてくれていた方からご兄弟をご紹介いただき、高校生にレッスンをした経験がありました。学校の卒業とともにスケジュールが変わり、レッスンも卒業してしまわれたので半年弱しかその経験はありません。

 私はメッセージに返信しました。ごく短期間、高校生の学習者さんにレッスンをしたことがあるが子供に教育する専門性はないこと、日本語を教え始めて間もないこと、また、専門性に長けた教師・講師の方がプラットフォーム上にはたくさんいらっしゃり、最善の選択をすることが可能だと思う、と付け加えた上で、お引き受けする自信がないことを正直にお伝えしました。
  
 ところがその方は、それでもよい、とおっしゃるのです。お子さんは日本の小学6年生と同じ年齢でした。うちの子はあなたの経験の中では幼い学習者になると思うけど学習意欲がある、また英語はすでに話せるからあなたとの共通言語も持っている、問題はないと思うとおっしゃいました。
 また、子どもは大人のように集中力が続かないことから、語学レッスンは大人の半分の時間で行うことが多いのですが、それについても、うちの子は大丈夫、大人と同じように扱ってください、といいます。
 とりあえず、お互いちょっと試してみませんか😊、と笑顔の絵文字と一緒にメッセージが届きました。
 悩んだのですが、お引き受けすることにしました。ダメなら諦めてもらうしかない、その時はまた素直にお伝えしようと思いました。

 トライアルレッスンでは、名前を言ったり挨拶をしたりする簡単なフレーズを、イラストの入ったスライドで用意しました。まだ小さいので、レッスン中は近くに保護者の方がいらっしゃるのではと思っていたら、一人でレッスン画面にアクセスしていました。オンラインで英語も習っていて、いつもひとりでレッスンを受けているから慣れている、と言います。さらに、母語と英語に加え、中国語もすでに話せる、というのです。こちらの英語もちゃんと理解してくれて、新しいスライドを見せるたびに、何も指示を出していないのに勝手に読み上げてくれます。集中力が途切れることなく60分のレッスンを終えたときには、単語とフレーズを25個、完全に覚えていました。

 うちの子がとても楽しんでいる、これからもレッスンを受けます、とメッセージが来て、それ以来ずっと受講してくれています。大人のレッスンと同じわけにはいきませんが、記憶力や好奇心を持ってくれたときの集中力、また想像力には驚かされてばかりです。創造力がある、ということなのだと思いますが、ひとつ新しい表現を覚えると、自分で新しい文章を作り出したり、他の表現と組み合わせたりできてしまうんです!教えていないのに!
   これはまだ難しいかな、と教える側が勝手に想定してはいけない、ということをいつも思い出させてくれる学習者さんです。

 予約やお支払いはもちろん親御さんがされますので、レッスン内容は毎回報告していますが、そのたびに、うちの子に教えてくれてありがとう、と丁寧な文体の返信が返ってきます。短いメッセージのやりとりだけでも、親御さんの教養の高さを強く感じます。私に対してありがとう、というよりも、教育の大切さを理解していてこその言葉なのだろうと思っています。子供のために必要なら、お金も手段もできるかぎり与えようとしていらっしゃるのでしょう。学校の勉強や進学に直接役に立つかどうかとは関係なく、もっと先のことを見据えていらっしゃるように思います。
 将来どんな大人になるんだろう、と勝手にわくわくしています。

Case #2:私の日本語通じますか?練習相手がほしいツアーガイドさん

 海外旅行に行って、日本語が話せるツアーガイドさんに会ったことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。外国語で何かを説明したり、予想外の質問に答えたりすることはとても難しいですよね。相手はその言葉のネイティブですから、ときには容赦なく難しい言葉使いで話す人もいらっしゃるかもしれません。かなり高い言語運用力が必要です。
 日本には全国通訳案内士という国家資格がありますが、英語の試験は、合格率が10%前後といわれる英検1級に匹敵する難易度と言われています。大変難しい試験なので、語学スクールなどが実施する養成講座や予備校も多くあります。他の国や地域のツアーガイドさんも、これと同じような難関を乗り越えていらっしゃるのではないかと思います。

 アジアの国に住む方から、レッスンリクエストがありました。住んでいる国でツアーガイドを派遣する会社に採用が決まり、日本語ガイドの研修を受ける予定だということでした。日本語のスクールに行ったこともあるし、独学でも勉強を続けているけど、自分の日本語がネイティブに通じるのか不安だ、他のみんなはもっと上手だと思うから練習したい、ということでした。
 話してみると、すでに基礎的なことはしっかりできていて、会話も可能でした。ただ、まとまった文章を話すのは苦労していて、途中で諦めて単語の羅列になってしまったりすることがありました。また、話したいことに対し、語彙力が不足していました。旅行客と無駄話をすることもあるかもしれませんが、まずはガイド内容をきちんと話せるようになれば前進です。話題の分野が限定されていますので、語彙を絞り込んで集中的に勉強すれば効果が高いのではないかと思いました。
 観光地の説明文を作文で書いたものを見てほしいということだったので、私が添削し、それを読んでもらって発音やアクセント、イントネーションも練習しました。この作業の中で、私は関連する単語も紹介するようにしました。関連する単語を同時に勉強すると、こんがらがることもあるかもしれませんが、覚えやすく、また思い出しやすくなると思います。ひとつ覚えたら3つ新しい言葉が増える、というようなことを繰り返すことで、単にひとつずつ単語を覚えるより効率よく語彙が増やせることになります。また、学習者さんも、同じ言葉や表現を繰り返したくない、という考えがあったので、同じことを他の言葉でも言えるようにする、というのはよい練習になったようです。

 作文で修正する箇所は、少しずつ減っていきました。一度覚えた表現を次のチャンスで使うこともできています。何度も繰り返し練習するうちに、途中で諦めずに文章を最後まで言い切ることもできるようになりました。アクセントの違いから聞き取りにくいことがあった発音も、だんだんスムーズになり、聞き返す必要もなくなりました。レッスン外でのご本人の自習時間は相当なものだったのではないかと思います。

 


 このレッスンの間、私は何度もガイドを聞かせてもらうことができました。山の標高や湖の広さ、お札に描かれた図柄の解説に地名の由来、ここではぜひこれを見てください!という穴場?情報など、毎回、へぇそうなの!と感心することが多く、旅行のシミュレーションみたいで本当に楽しかったです。まだ行ったことのない観光地なのですが、私はもしかしたらすでにかなり詳しくなっているかもしれません。
 この方は、研修の最後の試験に合格し、無事ガイドの資格を得ることができました。実際の業務もすぐに始まるということで、忙しくなるのでまた勉強し直す時に戻ってきます、と言って卒業されました。最後のレッスンで、旅行に来る時は絶対連絡してください、私がガイドします、うちに泊まってくださいね、と言ってくれました。
 本当にいつかお会いできることがあれば嬉しいなと思います。

Case #3:学校のテストで自信をなくしてしまった学習者さん

 日本語を専攻しているという大学生の学習者さん。会話に自信がないから練習したいというリクエストでした。
 トライアルレッスンで初めてお会いした時は、まさに蚊の鳴くような声でお話しされていました。自信がなく途切れ途切れ、文章ではなく単語をなんとか紡ぎ出している、という状態。私はイヤホンを耳にめりこませるほどにして、実際は音量に関係ないのになぜか前のめりになって、必死にお話しを聞き取ろうとしていました。

 なんとか話そうという意欲はあって、単語がわからない時には母語でメッセージを送ってくれたので、それを日本語でなんというか画面共有して書くと、あぁ!という反応でした。つまり単語は知っているのに、必要な時に使えない状態のようでした。
 学校で使っている教科書を見せてくれたのですが、中級〜上級くらいの難しいものでした。4年課程でまだ2年生の途中ということだったので、かなり授業進度がはやいのではと感じました。読解用の文章を暗唱するテストもあって、自習時間がたくさん必要だということでした。
 さらに、シャドーイングの課題もあるようなのですが、なんと1.5倍速にした音源で練習するように言われているということで、聞かせてもらいましたが私も口が追いつかないほどのスピード!なかなか厳しいカリキュラムのようです。

 学校では、会話や暗唱のテストを全員の前で行うらしいのですが、引っ込み思案な性格の学習者さんには、これがかなりの苦痛のようでした。緊張でできるはずのことができないし、みんなが自分より上手に見えてつらいといいます。また授業でペアワークをした時に、ペアになった同級生に、あなたのレベルが違うから練習ができない、という意味のことを言われてしまったようで(悲しすぎる!😰)、すっかり自信をなくしていました。
 話している限り、知っている単語量はかなり多いし、文型なども紹介するとすぐに「わかった!」という反応をするので、向いていないとか勉強が足りないなどというようなことはないように思いました。
 まずは話すことに慣れたい、というご希望だったので、ゆっくり誰にも邪魔されずに会話を楽しんでみましょう、と提案しました。

 人見知りな学習者さんでしたが、レッスンを繰り返すうちに打ち解けてくれました。笑顔も増え、いつの間にか、ささやくような声ではなく普通の会話の音量で話してくれるようになっていました。もともと知識はしっかりと蓄えていたので、間違ってもいいから知っているなら試してみて、と言うと、これはあってますか?これは正しいですか?と質問しながら、自分で言葉や表現を使ってみようと試すことができました。間違うのは恥ずかしい、という記憶を少しでも上書きしてあげられたらと思っていたのですが、ご自分の努力で自信を取り戻していかれました。少し長い文章を自分で最後まで話すこともできるようになり、自信をなくしていたのが嘘のように、日本語での会話を楽しめるようになりました。学校で悔しい思いをしてもめげずに自習を続けていたご本人の努力の賜物だと思います。

 日本への留学を夢見ている学習者さん。今は、学生交流プログラムに参加して来日し、日本の学生と交流を楽しんでいます。留学について深く考えるために参加するのだとおっしゃっていました。日本の学生と、おしゃべりを楽しんでいるといいなと思います。
    将来の夢につながる良いきっかけになるよう、祈っています。

Case #4:読めなくても書けなくてもいい!漢字を知りたい学習者さん

 学校やテキストを使って学ぶ場で、ひらがなやカタカナを勉強したくない!と言った場合、どうなるんでしょうか。文字を知らなくてもフレーズを学んだりすることはできますが、ごく入門のレベルを除き、教材はひらがなやカタカナが読めることを前提に作られていることが多いです。つまり読めないままでは、いずれ教材選びや情報検索に支障をきたす可能性があります。もし仮に学校でこのようなリクエストをしたら、ただのわがままになってしまうのではないでしょうか。

 オンライン日本語レッスンでは、あらゆるリクエストがありますので、他の先生方にも、読み書きはいいから話したい、というご希望に対応されたことがある方はいらっしゃると思います。
 この方は、数ヶ月後に初めての日本への旅行を控えていました。本当は日本人との会話を楽しみたいけど、それは難しいだろうと思う。日本語には文字が3種類もあることは知っているし、そんなにたくさんの文字を勉強する時間がないことも自分でわかっている。だけど漢字にはとても興味があるのでもっと知りたいのだ、ということでした。漢字に意味があることは知っている、よく使われる漢字の意味を教えてほしいというのがリクエストでした。書いたり読めたりする必要はないから、目で見るだけでいい、ともおっしゃいました。忙しいので、レッスンは5回くらいになるとのことでしたので、本当にご希望通り、漢字だけを取り扱うことにしました。

 旅行で良く見る漢字として「駅」「新幹線」「注意」「禁止」「入口・出口」などの単語、また、東京や京都などの地名をピックアップして意味をご紹介しました。読めなくてもいい、と言われましたが,自分で読めなくても音を知っておくと聞こえた時に理解の助けになるかもしれないと思い、毎回発音して紹介しました。
 また、当初のご希望にはなかった漢字の成り立ちも、形が覚えやすくなるのではと思ったので、わかりやすいものは一緒にお伝えすることにしました。
 実際にこれはとても関心を持っていただけました。「駅」の左側のパーツは「馬」なんですよ、馬で旅をした名残ですよ、ということをお話すると、漢字ごとに意味があることを知っていたけど、パーツの意味も組み合わせているんだね、とおっしゃっていました。

「禁止」をご紹介したときのスライド。
町で見かけそうな「立入禁止」なども一緒にお伝えしてみました。


 この時、あっては困りますが念のためですよ、といって「地震」「津波」「避難」や、「大雨」「警報」などもご紹介しました。
 見れば母語で意味がわかる、私が発音すればどの漢字かわかる、という状態になったところで、実際に漢字が使われている様子を見ていただきました。
 新幹線に乗った時に私が撮った写真を見ていただき、「京都駅」って書いてある!とか、「出口」だ!とか自分で見つけてもらいました。また、テレビに警報が出ている時の画像を見てもらい、「大雨」だね、あ、「地震」と書いてある?など、これも複数の文字の羅列から知っている漢字を見つけてもらう練習をしてみました。実際に日本語を見るときと同じ状況を再現するのが良いのではと思ったからです。漢字の意味も伝えたので、東京と京都を覚えた時も、そうか東京のほうが京都より東にあるね、と納得されていました。
 実際、駅や空港では英語をはじめとする多言語対応がなされていますが、表示される文字の大きさは漢字や日本語の方が大きいことが多いと思います。遠くからみて、あ、あそこに出口がある、などと気付けることは少しでも旅の助けになるかもしれない、と思いました。  

新幹線などの列車を利用する時に役立つかなと思ってご紹介したもの。
字の形が全く違うので、覚えやすかったみたい。
駅の列車案内表示の画像を見てもらい、自由席は何号車にあるか見つけてもらいました。


 旅行までに、漢字いくつかと、ありがとう、すみませんなどのフレーズを少し覚えることができました。書けなくていいと言ったけど、漢字はかっこいいからやっぱりちょっと書いてみたい、日本語を最初から勉強するのも楽しいかもしれないと思い始めた、とおっしゃったのを聞いて、嬉しかったです。
 ぜひいつでも戻ってきてくださいね、と言って5回のレッスンは終わりましたが、日本語そのものに興味を持っていただけたなら嬉しいなと思います。

マンツーマンだからできること

 今回は4つのケースをご紹介しました。いずれも、マンツーマン且つプライベートだからこそ、実現できたレッスンだと思います。
 Case#1やCase#3のように、学校での学びに加えてレッスンを受けてくださる方もいますが、私の場合は学習者さんはほとんどが大人の方です。そのため、みなさん自分が何が好きで何が嫌か、とてもよくご存じです。趣味で学ぶ方は特に、嫌なことは絶対にしたくない!😅という強い意志もお持ちです。(わかります!)そんなときに、自由にレッスンを組み立てることができるマンツーマンのプライベートレッスンは適していると思います。

 一方で、自分でやりたくてやる、という学習なので、教える側ができることに限界もあります。学習方法にしても、やったほうがいいのにやらない決定をしたのであれば、それはご本人の決めたこととして私は尊重します。外出先で歩きながら受講する方や、欠席が多い方もいますが、学校ではないのでそれ自体を問題視することもしません。基本的に、こちらから無理強いも教育的な指導もしません。また、学習者さんの到達度に対して勤務先・委託元のクライアントに責任を持つ、というようなこともありません。上達するかしないか、レッスンを活用するかしないか、すべて学習者さん次第です。

 独学で道に迷う人をサポートできるのも、オンライン・マンツーマンレッスンの強みだと思います。私も自分が学ぶときは、苦手な学習法や好きではない教材をすでに自分でわかっている(つもり)なので、先生に勧められてもあまり気乗りしなかったりします。なので、ただ楽しくレッスンを受けたいという気持ちはよくわかります。実際に、私も楽しいと思ってもらえることを最優先にしています。ただ、これも自分自身で経験がありますが、独学だとどうしても客観視が難しく、今の自分に必要だと思っていることが、本当はそうじゃないとか、効率的ではない、ということはよくあります。好きだから、楽しいから学びたいと思うその気持を最大限に尊重した上で、だからこそ、上達したという感覚や充実感も感じてほしいと思うのです。ご本人のリクエストに沿い、気持ちに寄り添ったレッスンを心がけていますが、もったいないな、もう少し負荷があってもいいな、と思った時は、受け入れてもらえる状況かどうか見極めた上で、お伝えすることもあります。

 マンツーマンで長く続けてくださる学習者さんとは、お互いを信頼できる関係性を築くことができます。友達になったり、実際に会って親交を深めたりする方もいらっしゃるかもしれません。私は、住んでいる場所や旅行に行くタイミングなどあまり個人的なことを言わないし聞かないので、実際に会うことは基本的にありません。それでも、上級の方とは少し深い話や、誰とでもできるわけではない話(タブーまでいかないけど、言いにくい・聞きにくい話など)もします。そういう関係性の中で学習者さんから、勉強で困っていることや私のレッスンに対する本音の感想、日本・日本人に対する誤解や疑問を率直に聞かせてくれることもあります。

 良い関係性を保つことで、学習方法についても、こういう方法が効果があるかもしれないと思う、一緒に試してみる?という話をすると、前向きに苦手意識に向き合ってくれたりもします。
 さらに、顔なじみになることで緊張がとけ、会話も楽しんでくれるようになります。単純に楽しかった!と思ってもらえるので、モチベーションの維持にも役立っているのではないかと思います。継続してレッスンを受けてくださっている方は、しばらく休んでも、お久しぶりです、と戻ってきてくださることが多いです。継続は大切ですが、いつでも気兼ねなく、休んだり戻ったりしてもいい場所だと思ってくれているなら、それも私にとっては嬉しいことです。
 
 私はずっと、自分がプロの学校の先生ではない、ということに引け目がありました。しかし、最近では私のような存在も必要とされているのではないか、という感覚を少しずつ感じ始めています。学校ではできない方法、形態、内容はたくさんあります。対面やグループでの学びには、マンツーマンでは得られないものが多くありますが、自分のペースで自由に学べる場でしかできないことや試せないこともあります。
 私は教育の専門家ではないし、教員資格を持った教師でもありません。それでも、学びたい人に寄り添っている、という感覚はレッスンをしていて常に感じることができます。これは、レッスンで私が学習者さんと一緒に学んでいるという気持ちと同じくらい、私にとって大切なものです。
 「良き伴走者」として、学びの助けになれるよう、これからも頑張りたいと思います。

長くなりましたが読んでくださった方、ありがとうございます!
ここでシェアしたものは個人的な経験ですが、少しでもご興味や関心を持ってくださったなら、とても嬉しいです。

 それでは、また🫡

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