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憧れの京都

 この季節になると 京都に紅葉を観に行ったことを思い出す。
今までの お気楽な学生生活から一転、
働き始めて多忙な日々にストレスも溜まっていた頃、
ちょうどJR東海の「そうだ 京都、行こう。」のCMが始まって
美しい映画のようなCMに心惹かれた。

 そして毎年のように京都へ出かけた。
友人と一緒だったり、一人だったり、三日間ほどの時もあれば
日帰りの時もあり、奈良や神戸、大阪、滋賀にも足を伸ばしたり、
現地の友人に会ったり。
そんなことを懐かしく思い出す。

 ここ数年は出かけていないが、
JR東海のCMを見て、もう25年も経ったのかと思う。
初回からナレーションをつとめてきた長塚京三さんは、
今回が最後とのことで、美しい映像と 長塚さんの声と、
My Favorite Things!
この組み合わせが絶妙で、それこそ「私のお気に入り」だ。

 京都は大都会なのと同時に、神社仏閣が数多くあって、
今は高い建物もいくつかあるけれど、
それでも都心に比べたら圧倒的に少ない。
そのため空が広く高く、山々もすぐそこにあって、
人工的過ぎず 身の丈の大都会だと思う。
 塔頭に入れば、すぐそこの道路とは遮断された空間で、
外の音は聞こえない。しん、としている。
 ちょっと行けば、すぐに里山のほっとする風景が広がっている。

 なんとも羨ましい環境だと思うのだが、
京都や大阪、関西の人たちは、その環境が当たり前だからなのか、
そんなに頻繁に お寺には行かないようで、
それも生活に溶け込んでいるからなのだと思う。

 ここで生まれ育って、この環境が当たり前だったら、
また違う人生だろうなと思う。
肌で感じて育つのだから、感性が違うだろうなと。

 今は、高齢の母がいるので遠出は難しいけれど、
こうしてCMを見たり、旅行番組を見たりして、
あの美しい紅葉の風景を見た時の感動を思い出そう。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
大阪で生まれ育った友人は、私と一緒に清水寺へ行き、
小学校の遠足以来と言っていました。
なんて勿体ない!

よい毎日でありますように (^_^)


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