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楽しみな『俺の話は長い』

11月になりました。

「今日は一日 よく晴れていて、やっと秋の晴天の日がやってきたようだったね。」
「日中は気温が上がって暑かったけれど、朝晩はまた気温が下がって、冷えるね。」
「でも11月だから、空気が冷たいって感じるのは普通なんだよ。」

このところ、異常気象が続いていて、もう何か普通なのか、通常通りなのか
よくわからなくなってきました。

「平年並みって言われても、平年ってどうだったけ?って思うよねー。」
皆、うんうん頷きます。

今日も、りこちゃんとこざる達は いつものように
皆で一緒に 楽しくお喋りしながら夕飯を食べて、
食後のお茶を飲みました。

りこちゃんは、もう夢の中です。

そして こざる達は、いつも通りコーヒー飲みながら
おしゃべりタイムです。

「録画したドラマを見ているんだ。」

こざる達が見ているのは、土曜日の夜にやっている『俺の話は長い』です。

「これ、見ようよ!って決めてたわけじゃないんだけど、たまたま再放送をやっているのを見たら、
面白くて 最後まで見ちゃったんだよね。」
「そうなんだ、初回の再放送をたまたま見たら、とてもよかったんだよね。」
「誰かがかっこいい!とか、誰かが可愛い!とかじゃなくて、
主人公も、周囲の人達も、端から見たらパッとしないんだけれど…」
「でも、皆、それぞれの悩みがあって、それをガンガン戦って解決していく!というわけではなく、
悩んで悩んで、どうしようかなー、でもなー….ってウダウダしていて…」
「そこに惹かれるのかな?」

そうかもしれません。
現実には、ドラマや映画のように、皆、かっこよく、かわいく、
悩みもパパッと解決して、すぐに大成功して…なんてわけにはいきません。
主人公だって、いわゆるダメ男です。
コーヒーが大好きで仕事を始めたけれど失敗して、今はニートです。

「もちろん、このままじゃいけないから、何とかしなくちゃって思っているんだよね。」

主人公の姉の再婚相手、お義兄さんも、バンドの夢破れて、諦めて
今は全く別の仕事をしています。

「でもね、諦めきれなくて、1本だけベースを残しているんだよね。」

主人公の姪っ子も不登校になったりと不安定な思春期です。

「この姪っ子に、主人公はとっても優しいよね。」
皆、うんうん頷きます。

「出てくる人達、皆、優しいよ。」
「口では悪く言っていても、ちゃんとわかろうとしているし、互いのことを思っているよね。」
「うん、優しいって、生きていく基本だよ。」

そんなところに惹かれて、このドラマを見ているのかもしれません。
見終わって、嫌な気持ちは全くせず、なんだかホッとするのです。

「何でもうまくいって成功している人よりも、失敗して挫折している人の方が、
他人の心の痛みを より理解できるのかもしれないね。」
「そうだね〜。」
「うん、その通りだよ。」
こざるちゃんが、ピーナッツをつまみながら言います。
「また明日は、どんな話か、楽しみだね。」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日はまた晴れて、気温が上がるようです。
よい毎日でありますように (^_^)

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