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ベビーカーも車椅子も

「空が高く感じるねー。」
「すっかり秋の空だね。」

天高く馬肥ゆる秋、ですね。

「ピーヒョロロ」
こざるちゃんが、鳶の真似をします。
「鳶、呼んでるの?」
「いないけど、鳶も飛んでそうな青空じゃない?」

こざるカフェの辺りには いませんが、
確かに 飛んでそうな青空です。

そんな朝から 青空が広がっている今日も
こざる達は いつものように賑やかに お喋りしながら、
朝ごはんの仕度をしています。

「昼間は、ちょっと暑いけれど、気候がよくなってきたから、
また りこちゃん連れて、お散歩しようよ。」
「うん、そうだね。暑過ぎず、寒過ぎず、ちょうどいい時期は少ししかないけど、
うまく天気を見て、近所をぐるりとしようね。」
皆、うんうん頷きます。

「思うんだけど」
こざるちゃんが言います。
「ベビーカーは、普通に たくさん見かけるけれど、
車椅子は、まだ 普通には そんなに見かけないよね。」
「普段の日常生活の中で、だよね?」
こざるちゃんは、うんうん頷きます。

りこちゃんのお散歩は車椅子です。

「もちろん、車椅子で出歩くには、ちょっと舗道がデコボコとか、
道幅があまりないとか、いろいろと課題もあると思うんだけど…」
「そうだね、普通に街中をいくのには、課題も多いよね。」

こざるカフェの近所は、運がいいことに、
車椅子でも そんなに問題なく通れる道が ほとんどです。

「それに 自動車の道が少ないんだ!」
「人が歩く道と、車の道が うまく離れているから、
そこに神経を使うことが少なくて、安心なんだ。」

車椅子自体は、最新のテクノロジーで随分と進歩していると思いますが、
普通の街中を歩行するには、まだまだ課題があると思います。

「うんとね、ベビーカーも車椅子も、同じように当たり前に
見かけるような、そんな社会になったらいいなって思うんだ。」
「そうだね、普通に日常生活の光景としてあるような社会だね。」
皆、うんうん頷きます。

朝ごはんが出来たようです。

「りこちゃん、呼んでくるね。」
こざるちゃんがスキップしながら、りこちゃんの部屋へ向かいます。
「りこちゃーん、朝ごはん 出来たよー。
今朝は、ふわふわのフレンチトーストだよ!
皆で一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
寒暖差が大きい時期ですので、どうぞご自愛ください。
よい毎日でありますように (^_^)

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