光善寺は所属の僧侶は2人ですが、実質は私一人で法務をしています。最近安倍首相の連続勤務の話題がにぎやかですが、一馬力のお寺は24時間年中無休の活動です。法務がない時などは境内の清掃、事務作業。休んでいるときでも、ご門徒さまが亡くなられたという知らせがあるとすぐ着替えて臨終勤行にお参りします。家族と旅行に出ていても知らせがあれば予定をキャンセルして帰山します。このように休んでるようで休めないのが、お寺の活動です。

働き方改革でこういうところも変えていくべきかもしれませんが、家族が亡くなられたとき、まずお寺に連絡してくださるご門徒の皆さまのお気持ちを大切にしたいと思っています。お布施をいただいて、そこから生活させていただいているものとしての最大限の誠意です。

住職を退任して、後継住職にバトンタッチできた時初めて、心から休むことができるでしょう。それがいつになることやら……。