フィアットに乗った

お参り先のお宅に来られていた方が、フィアット500に乗っておられたので運転席に座らせていただいた。あのルパンの愛車フィアット。何回観たかわからない「カリオストロの城」に出ていたフィアット。いつか乗ってみたかった自動車。

それは外観は「カリ城」と同じクリームイエロー。エンジンキーを差し込み回す。そしてチョークレバーを引き、さらにセルモーターレバーを引いてエンジン始動。まるでオートバイである。499cc15馬力のエンジン音は、チョークを引いたままにしてあることもありやや高めで、ボンネットのエンジン音がそのまま運転席に響いてくる感じ。ちなみに標準装備のキャンバストップはお洒落ではなく、エンジン音が屋根板によって居住区内に響くのを防ぐためだとか。


こんなにシンプルで、かつ生々しい自動車は初めて。以前ミゼットⅡに乗っていたこともあったが、それよりもさらに生々しい。

まさに原動機の動力によって車輪を回転させ、軌条や架線を用いずに路上を走る自動運転車を体感できる自動車である。自動車の原始の姿を体感できる貴重な乗り物だと感じた。

快適な自動車があふれる中、このような自動車は無くなってはならないと思った。

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