こんな私がコロナで泣いた...
本日は、コロナが騒動になってから、一番の悲しくてやりきれなかったことを綴りたいと思います
騒動になって緊急事態宣言が発令され、私の周りでも、皆が皆一様に不安だったり、不満を口にしてます
同業者にいたっては、休業したらそのまま店をたたまないといけなくなるかも...や、この状態でいつまで資金繰りができるか...バイトさん達をどうするか...等々
だからと言って、「店を閉店します」という話はまだ実際には聞こえてはきてませんでした
ウチの店は飲食店が結構ある地域です それこそ、居酒屋・焼鳥屋・串揚げ屋・ファーストフード・大手チェーン店・喫茶店・定食屋・ラーメン屋・ステーキハウス・ショットバー・ライブハウス・サブカル系カフェ等々いわばチョットした繁華街であります
そのなかで、ほんとご近所さん(お向かい)の古い個人店の居酒屋で、ランチタイムに定食をやっているお店があります
昼も夜も近所に勤めるサラリーマンの憩いの場のような存在です 私達も時折定食を食べに行っておりました
そこは、70代のご夫婦がやっているお店で、夜はウチより早めに閉めるのですが、「この歳でようがんばりよーね」と誰からも言われるご夫婦が営んでいる店でした
私達からしたら、親の年齢のお二人は、元気の源でした 二人がこんなに頑張っているのだから、自分達なんてまだまだだなーとも思っておりました
コロナで、色々な報道があり、飲食店の在り方に関しての報道もされる中、近所の大手飲食店が次々に休業していき、私達もウチの店はどのようにしていくか頭を悩まされていたのですが、いつものように、ランチタイムにいつも通りの営業をされてました
私達は正直ホっとしました お二人が元気にいつも通りでいてくれた事に、いつもの定食が食べれた事に...
大将もママさんも、「最近はどうだい?こんなのは初めてだから、まいっちゃうよなー、早く収束してくれればいいけどな」とおっしゃってましたが、営業時間をどうするとか休業するとかの話は出ませんでした
マスコミなどで色々飲食店について報道されているにあたり、この二人はメンタル強いなーって思っていたのですが、よくよく考えると、朝のニュースと夜家に帰ってからの深夜のニュースしか見てないんだなと気づきました
スマホも使いこなせない、もちろんパソコンも...
情報は、朝晩のニュースのみ
世論やSNSとは離れた次元で仕事してるんだ 私達はネットによって色んな情報を得てその情報によって、右往左往してたんだと気づかされました
お二人によって気づかされたある日のランチタイム
情報にあまり流されず、自分達は自分達!!明日からまた頑張ろうっ!!と心に誓った次の日...
緊急事態宣言発令!!!( ゚Д゚)
どーしよー ウチの店はどーする???
とりあえず、向かいの居酒屋やってるか見てこよう!
閉まってる、そしてドアに張り紙
「暫くの間、休業」
だよな...そうだよな...
でもウチはもう少しがんばろう!あそこのランチタイムの定食がなくなったら、この辺のサラリーマン達が困る事になってしまう
というわけで、ランチをはじめることとなり、次の日朝から店に来ることになりました
店に着いたら、お向かいの居酒屋ご夫婦が、私達のことを外で待っていて、
「実はさ、店閉めることにしたよ もう、歳も歳だから...そろそろ閉めようとは思っていたところだから...いい機会だよ」
「色々使えるものがあったら、持っていっていいよ アンタ達はまだ若いから、これからだから、頑張りっ!!」
えーーーーーーーーーーーーーーー マジかぁ...
なんか寂しい...
たしかに、本人達が潮時だというなら、そうなのかもしれないが、でもそれなら、それなら、皆で「いままでお疲れ様でした 美味しいごはんと心地よい空間ありがとうございました」って惜しみながら送りだしてあげたいじゃないですか!!!
切ないよ...
コロナで、色々いままでとは180度以上状況が変わってしまって、泣きたい時もあったけど、でも励ましあって、歯を食いしばって泣かずに頑張ってきたけど、さすがに泣きましたよ...
この歳になると自分のことでは涙もでませんが、大将とママさんの気持ちを考えるとドシャ降りの涙を流しましたよ...
いつか、コロナが去った時には、ゆっくり酒を交わしながら、お二人のお話を聞かせていただきたいなと思いながら、またピエーンピエーンと涙を流しております
いつか、いつか、また笑顔でお会いできる日がくるまで、お互い頑張りましょう!!!
そして長い間お疲れ様でした
~ 居酒屋より愛をこめて ~
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