性別移行のリスクとデメリット

元記事:http://blog.livedoor.jp/kozuesug/archives/52330726.html

コロナワクチンの副反応でオドかされている今日この頃、ですから医療というもの自体の「メリット」「デメリット」の比較衡量について考えることがあるわけです。医療によってQOLが「改善」する面があるのはもちろんですが、「運が悪かったね」と思うしかない、確率的に避け得ないリスクや、「効き目・改善」の反面、思ってなかったデメリットもあるわけです。何事もそうですが、いいことばっかりは、ありません。

特にGIDというと、本人の医療に対する要望と期待は大きいですから、「性別移行する医療を受けなければ、自分は救われない!」と思い込んで突っ走ることがあります。しかし、リスクやデメリットも「ある」ということを、しっかり認識して、性別移行によって得られるメリットと、リスク・デメリットを真剣に比較考量しないと、思わぬ後悔をすることだって、あります。
なので、「リスクとデメリット」について今回は考察してみます。今回やたらとキビシい意見を書きますが、お許しくださいませ。ホントにこれ、実感ですからね。いかに危険と隣り合わせだったか、と振り返ると、ゾッとするものがあるのですよ。

純粋に医学的なリスク

まずは

・身体的性別と逆の側の性ホルモンを投与して、身体改造をします。やはりこれが身体的な負担になることは否定できません。代謝の都合上、肝臓などに負担がかかることも多いです。寿命は確実に、短くなることを覚悟しましょう。

・手術はどんな「安全」なものでも、多少のリスクがあります。極論だと、全身麻酔から醒めなくても後悔しない、と言えますか? 脱胸の壊死、造膣で直腸を傷つける、そういう例も、少ないですけども、あります。男性器形成なら、そんな比じゃない失敗確率があるのも覚悟しなければいけません。

・性別適合手術(SRS)も済んで、希望の性別を手に入れて万歳! ...でも、ホルモンバランスが崩れて、更年期障害のような症状が出てしまい、毎日がつらい.... あるいは精神的アップダウンが激しくなった....

トランスして、それなりに健康に生きていけるのなら、これはラッキーです。感謝の念をもって生きていきましょう。次は、

医学と本人の希望のズレから起きるデメリット

オートガイネフィリア(自己女性化愛好症:AG) の方だと、男性としての性欲から、「女性化した自分」に恋することで、女性化を望みます。逆に言うと、女性ホルモンの投与や去勢・性別適合手術(SRS)によって、男性としての性欲がなくなると、「女性化したい」という願望が失せてしまいます。こんなはずじゃなかった!と後悔しても遅いです。

・性ホルモンによる身体改造でも、個人の体質によって効き具合がかなり違いますし、もちろん限界もあります。あなたが希望するほどの、望む性別の見た目が得られないことも、よくあります。それでもいいですか?

・FtM の方だと、男性ホルモンが「効きすぎる」こともあります。「禿げる」こともよくあるわけです。それも「男らしい」と許せますか?

・もちろん「性転換」といっても、希望する性別の生殖能力が得られるわけはなくて、生殖能力がなくなります。性ホルモンの投与だけでも、生殖能力に不可逆な影響があります。生殖能力がなくなっても、後悔しませんか?

そして、社会的、というよりも本人の生き方、に関するデメリットで締めましょうか。

生き方のリスクとデメリット

・希望する性別の方々と同性として、より密接に過ごす機会が増えます。その社会と文化に馴染めますか?

・新たに「同性になった人々」と、あなたは比較されます。性別移行したというハンデがある分、あなたの勝ち目はかなり薄いです。それでもいいですか?「ダメなオトコ」「ブスなオンナ」である自分を許せますか?

・新たに得たジェンダーには、メリットばっかりあるわけではありません。希望して得たはずのジェンダーロールの嫌な側面・不利な面も多々あります。それなりに折り合いが付けられますか?

いわゆる「トランスジェンダー差別」に関する部分はまったく今回は触れないようにしました。それでも、こんなにたくさん、あるのですよ。これらのリスクとデメリットを「仕方ない」で受け入れられるのならば、性別移行する資格がある、というものなのでしょう。

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