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郵便局のラック広告を利用してみた結果

意外と知られていないことだと思いますが、郵便局にはチラシを置くことができます。

有償なのですが、おそらく皆さんが想像するより【はるかに安価】で出来てしまいます。

今回2021年12月4日に行うマジックショーにおいて、この広告を利用してみました。その実績と考察について記述していきます。

イベントを宣伝する

そもそも、イベントを行うに当たって、チケットを販売したり、イベント自体をそもそも周知させなければいけないのですが、今やマーケティングの世界は本当に多岐に渡っています。大きく分けると以下の通りです。

インターネットを利用した広告

人伝ての広告(リレーションマーケティング)

インターネットを利用しない従来広告

ちなみに今回のイベントにおいては

○プレスリリース
○郵便局のラック広告
○新聞折込広告
○口コミ

を利用しました。

そのうち、利用する人がおそらく少ないであろう、郵便局の広告について、数値をもとに考察していきましょう。

ラック広告とは

意外と知られていませんが、郵便局には実はさまざまな広告があります。
○ポスター広告
○ラック広告
○サンプリング
○封筒

さらにラック広告には2種類あるのですが、
○空いてる所にポンと挟み込むラック広告
○特別ラック広告

今回は、+1000円で特別ラック広告を行いました。(+1000円 × 配布局数ですね)

ラック広告の効果について

1局につき、200枚のチラシを事前に届けておきました。今回は5局でしたので、1000枚のチラシを届けに行ったことになります。
広告効果を測るため、それぞれ封筒にきっちり200枚数えて、封入しました。
これが意外と大変で、手に取ってもらうチラシは綺麗じゃないといけませんから、チラシを曲げたり手の脂がつかないよう、慎重に数えるんですが、1000枚丁寧にきっちり数えるのはかなり時間がかかります。
よほど重量で量って適当にやろうかと思ったのですが、広告効果をどうしても計算したかったので、手作業で頑張りました。

コピー用紙のカウンターの購入も検討したのですがA4サイズの紙をカウントしてくれる機械は全て業務用で、中古で40万円とか、新品で170万円もするのでさすがに諦めました。

探した中で一番安かった計数機【M3200TM-A4】↓
https://www.webshiro.com/syouhinsetumei8/Z-0922-5.html
現時点で328000円です。10万円以下ならちょっと悩んだかも


結果として、2週間でトータルで122枚のチラシを撒くことが出来ました。(後半2週間はまだ期間が経っていないため、未検証です)

当初の予想では、2週間で100枚超えることはないだろうと思っていました。郵便局を舐めてました、すいません。

予想より健闘してくれたことになります。局によっては世間話の最中、職員さんの口頭での誘導があったかもしれません。(1局、熱心な職員さんがいらっしゃいました…)

1局あたり、14日間ラック広告を置いてもらうのに、局のランクにもよりますが、ミニマムで2200円/局で可能です。

今回は5局に置いてもらい、専用ラックにアップグレードしましたので、14日間で3300円×5局=16500円が広告費用としてかかったことになります。

チラシのハけた枚数は局によってばらつきが大きいのですが、チラシ1枚あたり、76.7円〜314.3円の値段で配布することが出来たことになります。

ラック広告その他の広告の費用について

1枚あたり76.7円〜314.3円という数字をどう見るか、これはかなり重要です。

他のオフライン広告について考察してみましょう。

イベントをお知らせする方法で真っ先に思いつくのは

○ハガキを送る 1枚63円or126円

○長形3号封筒で三つ折りチラシを郵送する 1枚84円〜 重さによって変動

○新聞折込広告 1部あたり単価 3.74円

○ポスティング広告 1枚あたり単価5〜7円

こういったあたりでしょうか。ただし、これらは全て「興味のない人に興味を喚起する」ためのものですので、打率(=コンバージョン率)が下がります。

また、郵便局の広告の中に、サンプリングというのがあるのですが、これが1個あたり50円で出来てしまうんですね。窓口に来ていただいたお客さんの中から属性を絞って(男性客だけ、とか年配のお客さんだけ、とか)手配りでチラシを配ってくれるという結構強力な広告です。これはまだ試したことがないので、来年のイベントで試してみようと思っています。

ラック広告だと1枚配布あたりの単価が76.7円〜314.3円ですが、サンプリングだと1枚50円固定になるわけです。もちろん興味のない人にも渡すことになるので、打率は下がるかもしれません。

わざわざラックに入ってる広告を手に取るのは、その時点で興味がある方ですので、チラシが122枚持っていってくれたというのは、それだけで潜在顧客が122人いることを示しています。

郵便局にラック広告を出す方法

郵便局の広告には、事前に審査が必要です。

審査の受付ができる局は限られていますので、事前に電話で問い合わせておくとスムーズだと思います。

ただし、郵便局自体があまり広告に力を入れていないフシがあって、「広告担当の方いますか?」と問い合わせたのですが、5回くらい電話転送たらい回し攻撃を受けました。もっと素直に、「ラック広告やポスター広告を考えているんですが…」などと問い合わせればよかったかもしれません。

審査期間はおおよそ1週間ほどです。もし修正指示が来たら修正をした上で、再審査です。再審査になったことがないので再審査期間は分かりませんが、やはり1週間とみて、審査自体は広告期間の2週間以上前に、早めに済ませておくのが良いと思います。

広告期間は月曜日始まりの14日間です。

今回はイベント期間が2021年12月4日(土)でしたから、11月8日(月)〜11月21日(日)までの1期と、11月22日(月)〜12月5日(日)までの2期に分けて広告を入れました。

審査は10月の末くらいの段階で審査に入り、5日目くらいには連絡が来ました。あとはいついつまでに料金支払いして下さい、いついつまでにチラシを持ち込んでください、と言われますので、間に合うようにチラシ印刷を行えばいいですね。

今回、チラシデザインも外注しましたので、逆算すると広告を置きたい日数からやはり1ヶ月前にはデザインを発注しておかないといけません。

イベントは、事前の準備が90%以上の要素を占めると考えていますが、企画から実行まで、本当に多忙になりますので、スケジューリングにはお気をつけ下さい!





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