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大好きだった木、久しぶりに木に会いに行ったら、そこには倉庫が建てられていた。少し前まで駐車場で、木がいたのに。切られてしまったのか、抜かれてしまったのか。現代では伐採式もしたかどうかわからない。そんなことを管理者に聞くこともできないので、ただ悲しく木がいた場所を見つめた。もっと何度も会いに来ればよかったと、失ってから思うとは。木が人の手で失われてしまうことを恐れていたのに。そう簡単にそんなことにはならないだろうと、この木は守り神だから、そんなことしないだろうと、勝手にそう思い込んでいた、そう思いたかった、それを期待していたんだ。

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