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Fabfilter / Pro-MB レビュー

こんにちは、kre4tiveです。

プラグインレビュー第5回目は高性能なマルチバンドコンプ、Fabfilter / Pro-MBの紹介です。

Fabfilter / Pro-MB

公式HP
https://www.fabfilter.com/products/pro-mb-multiband-compressor-plug-in


パラメーター

基本的なパラメーターは一般的なコンプと一緒です。
最大で6つまでのバンドを追加でき、バンドごとに個別にパラメータを設定できるのでかなり細かい調整や音作りができます。

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THRESHOLD
スレッショルドです。

RANGE
リダクション量の限界値を決められます。

ATTACKRELEASE
数値が秒数ではなく%表示なので初心者の方には使いづらいかもしれません。
ここは実際に聞きながら調整する必要があります。

OUTPUT
通常のアウトプットに加えMS処理ができます。

MODE
コンプレッサーとエキスパンダーの切り替えができます。

RATIO
レシオです。

KNEE
ニーです。

LOOKAHEAD
ここで設定した秒数だけリダクションが開始する時間を早めることができます。

EXPERT
さらに詳細な設定ができます。

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Band / Free
Auditionをオンにしている場合の試聴ソースを選択します。
Bandでは選択されているBandの帯域のみ、Freeでは自由に設定した範囲の音を試聴できます。

In / Ext
Extにすると外部サイドチェインがオンになります。

Audition
現在選択されているバンドがソロになります。

STEREO LINK
100%の状態ではMidとSideがリンクします。
左に行くほどMid/Sideが個別に処理されます。
右に行くほどMidのみ/Sideのみの処理ができます。


使い方

帯域ごとにパラメーターやリダクション量を調整できるので、原音のキャラクターを変えずに自然に音圧を上げたい場合に特に真価を発揮します。

私はバストラックやマスタートラックに刺して使います。
(Unisumを導入してからはバストラックにはUnisumを刺すことが多くなったのでもっぱらマスターにしか使用していませんが)

基本的には3バンドか4バンドで使用するのが良いかなと思います。(バンド数が多すぎると設定する項目が増えて大変なので)

よく分からない人はとりあえずプリセットから良さげなものを選ぶと良いでしょう。
私のおすすめはこれです。

画像3

マスタートラックでこのプリセットを選んでリダクションが-1〜2-dBくらいになるように使うと全体のまとまりが出ます。
特にボーカル曲の場合はボーカルが1歩前に出るような感じになり存在感と迫力が増します。

感想

マスタリングで音圧を上げたい場合には必須級のコンプです。
自然な掛かり方は流石Fabfilterといったところ。
プリセットが豊富でこの中からソースに合うものを適当に選ぶだけでそれっぽくなります。

しかし設定するパラメーターが多かったり値の決め方が難しかったりと、初心者が扱うにはちょっと難しいかもしれません。

個人的にはマルチバンドコンプの中では1番のおすすめなので、ぜひ試してみてください。


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