海斗

花園が始まった。
毎年、それに合わせてラクビーマガジンの付録として出場校の選手名鑑が付いてくる。
いつもは年末年始に試合を見ながらパラパラめくって、活躍した選手の経歴を確認してみるぐらいなのだが、
今年はとにかく「選手の名前」と「その読み方」をひたすら眺めている。

来年、初めての子ども、男の子が産まれる予定だ。
その子の名前を考える日々が続いている。

今の時点でいくつか候補はできてきた。
だけど、結論は出ていない。
予定日は4月だからそれほど急ぐ必要はないのだけど、あっという間にその日は来てしまうような気もする。

なので、最近の高校生男子にはどんな名前を付けられているのかな、と気になっているわけだ。

眺めていると、なんとなくの傾向は掴めてきた。人気とされる翔、大、陽、やはり多い。

その中で気になる名前があった。
岐阜県代表、関商工高2年の中村海斗君だ。

というのは、先に言った現時点の候補に「海斗」があったからだ。
ちなみに海という漢字を使った名前も多く、その中でも「海斗」は人気なようで、片手では足りないぐらい選手の名前となっていた。

もしかしたら、まだ見ぬ息子と同性同名となるかもしれない選手。どんな選手だろうか。

今年の花園観戦初戦は関商工の試合にすることにした。中村海斗君は左ウイング11番でスタメンだ。

関商工は勝った。

結論から言うと、もう息子の名前が海斗になることはなくなった。

中村海斗、2トライ!

1本目はターンオーバーからの展開で、最後に何人かのタックルを振り切り、約50m走りきったトライ。
2本目は相手が自陣でパスミスしたボールをトップスピードで広い上げて独走トライ。

どちらもウイングとしてのセンスを感じさせるトライだった。

続けるかどうかは別として、とりあえず息子には楕円球を追いかけてもらおうとは思っている。
同じ業界に同性同名の人がいるというのは、この時代、これからの時代においては、色々とややこしくなる。

全くもって要らぬ心配であるのだが、
もし、息子がラグビーを続けるのであれば、もしかしたらその名前がプレッシャーになる可能性があるかもしれない。
と感じさせるような中村海斗君の活躍だった。
試合後、ラクビーマガジン本誌を読んでいたらなんと注目選手として取り上げられていた。

息子が産まれる来年4月、中村海斗君は最上級生として、再び花園を目指しているだろう。
その先は本人を含めて誰にもわからない。本人の希望、努力次第。簡単な道ではない。

次戦の東海大大阪仰星戦。彼にとって人生最大の挑戦だろう。
打ちひしがれるかもしれない。
だけど、最後まで諦めないでほしい。

中村海斗君の両親は海の様にどこまでも広がる未来への可能性を願ったはずだ。

もし、息子が物心がつき、その時に2人ともラクビーを続けていたら、息子と一緒に中村海斗の活躍を観たいと思っている。

MBS 熊本工 vs 関商工 試合速報
https://www.mbs.jp/rugby/nc/game/?t=99&id=104

関商工、毎年、菅平での夏合宿で試合したなあ。

#ラクビー #花園 #関商工 #高校ラクビー

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