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兼務の決意表明

手上げして2023年5月下旬からコーポレートエンジニア業に加えて経理部門の兼務をやらせてもらえることになったので、初心を忘れないように決意表明をしておこうと思います。

なぜ兼務をすることになったのか

情シスを始めて早い段階で思ったのは「システム入れるだけじゃなく使いこなさないとダメだな」ってことでした。

業務で使うシステムやサービスは家電じゃないので買ってポンと置いてハイ終わり、ではないですよね。
様々な機能を会社に合わせて設定・導入することで費用対効果を最大限引き出すのが情シスの醍醐味だと思っています。
そのため管理側だけではなく利用者側の視点が必須になってくるわけですが、グループウェアなど管理側が情シスで利用者は社員というサービスならともかく、人事労務や経理法務などのバックオフィスが大きく絡むシステムは、SAML連携などを除くと情シスがカバーしきれない部分が多分にあるためどうしても縦割りな役割分担が発生しがちです。

しかし科目や仕訳についてはプロフェッショナルな人でもシステムに詳しい訳では無いため、課題感は感じていてもなかなかシステムを使った業務効率化については(うまく出来るか不安…)だったり(通常業務も忙しいのに…)だったりで進まないことも珍しくありません。

そこで以前から会社にはコーポレートエンジニア✕バックオフィス(私の場合資格もあるため経理が第1希望でした)の掛け算となる作業をしたいと話していたところ、経理部門から月次業務のフォロー要員を社内で公募しているのを見かけたため立候補しました。

キッカケをくれたCEOまーじでナイスです。
やっぱりトップの意識がチラリとでも見えると需要と供給が噛み合う感じがしてモチベーションも違いますねー。

兼務する上でのシナジー効果について

大きく3つあると思ってます。

働き方の水平展開

エンジニアとして仕事をしている人はイメージしづらい人もいるかと思いますが、定常業務が多い部門の人は結構タスク管理を行っていない場合があります。
そのため、コーポレートエンジニアとしては普通に行っているタスク管理や定期的な振り返りなどの業務フローも、他部署で導入するだけで業務効率化が見込めます。

タスク管理はいつも同じ作業してるんだし別に…と思われるかもしれませんが、一人で作業している内容の可視化や情報共有を日頃から行うことで属人化やサイロ化などを抑止する効果があるため、基本やって損はないと思っています。
普段活用しているメンバーが率先して運用している動きを見せることで、口頭や図での説明よりも具体的に各自でイメージすることが出来るほか、実際にタスク管理してみて疑問に思ったことをすぐに聞ける、間違った使い方をしていたらちゃんと軌道修正してくれる人がいるという安心感を持ってもらい、より深い部分にまで文化を浸透できると考えています。

システム導入〜運用の高速化

定常業務で手一杯だとシステムに不満はあっても変更するコストを取れずに惰性でそのまま数年経過…みたいなことはザラにあると思います。
情シス担当もシステム導入?手伝うぜ!という意識はあるものの、メインで使うのはウチじゃないし…と主担当の部門の足並みに合わせているため遅々として進まなかったりも。

兼務するとどちらの業務もわかる(わかるとは言っていない)ので、自分が出せるトップスピードで進められます。
必要なデータを出してもらわないといけない?場所や出力方法を教えてもらえれば自分で出来るはずなのでやりましょう。
業務が忙しいかどうかも同じ部門にいることで細かい部分も日頃から共有されるのでMTGの差し込みタイミングもわかりやすいです。
つまり、我々が頭と手を動かすだけでタスクが進むのでストレスフリーですね。最高では?

システム移行での密接なサポート

グループウェアやナレッジベースの移行など全社に影響があり、各部門で進めていってもらわないといけないプロジェクトなんかでも効果が大きいですね。

特にナレッジベースシステムの移行では並行して階層構造の見直しや不要な情報の選定なんかも行われがちです。
時間が取れない部門は大体後でやろうとしてまるごと移行しますがセットで絶対やらないですよね。
各部門への告知前に大まかなスケジュールは把握できるので、事前に情報共有や階層構造の提案などを行い、内容だけ確認してもらえれば後は手を動かすだけなので我々が頭と出を動かすだけでタs(以下略)。

両方の業務に対する取り組みや課題

工数の比率はコーポレートエンジニア60%:経理40%としていますが、経費精算システムの導入なんかはどっちとも取れるので割と曖昧です。

取り組みとしては大まかに以下の流れで進められるといいかなと思ってます。

  1. 業務のボトルネックになっている部分を適宜支援しつつ、根本対応としてメンテナンスコストの高いシステムをよりモダンなシステムに置換

  2. システムを置換したことによる環境・前提条件の変化に合わせて業務や運用ワークフローを効率化

  3. 効率化したことで出来た時間を使いナレッジやデータを整理して増員時のオンボーディングや属人化している部分の可視化とその解消

  4. 可視化された部分の情報を補完したりナレッジの定期的な更新を定常業務に組み込んで常に最新版にすることをサイクルとする

課題としてはコーポレートエンジニア業の方が逼迫しないかどうかがありますが、定期的にリーダーや周りとコミュニケーションを取ることで対応可能な範囲かなと思っています。
各部門長やCEOが賛同してくれているのがココで効いてきますね。失敗を恐れずチャレンジしたいと思います!


この兼務が出来るのも全ては本来のコーポレートエンジニア側の定常業務がチーム体制により私からほぼ完全に離れているおかげです。
様々なバックオフィスに広く関われることをアピールするスタートアップ企業だとそもそもの人員が少ないため、関わったら関わっただけ本来の業務への比率が落ちるのでどうしても深く切り込みにくいと思いますが、やはりチーム体制が整っている企業は強いですね。

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