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GOLDについて適当に書きました(9/2~)

8月に入り、1トロイオンス=1,900ドル水準および200日線を一時割り込むなど上値の重い展開となっている。

金価格 各種移動平均線の推移 
出所:Bloombergデータ使用

参考までに円建ての金価格は、1ドル=146円を超える円安の進展により過去最高値を更新しており、日本の投資家にとっては良好な投資パフォーマンス。

ドル建て/円建ての金価格の推移 
出所:Bloombergデータ使用


22年末から米国のインフレが鈍化傾向にあったことから、FRBによる利上げの到達点が近いとの見方が強まり(米長期金利に低下圧力がかかる)年初から上昇して始まった。

米実質長期金利と金価格の推移 
出所:Bloombergデータ使用

2月に発表された米国の経済指標の強さ(雇用統計や消費者物価指数など)を受けて利上げ継続懸念が再燃すると金価格は1,800ドル台前半まで調整した。

その後はシリコンバレーバンクやファースト・リパブリック・バンクなどの経営破綻に加え、スイス金融大手クレディ・スイスの経営不安の増大等を受け、再度、安全資産としての金価格が押し上げられ、5月には2,085ドル程度まで上昇。

またFRBによる利上げの最終局面は近いとの見方も金価格のサポート材料となったようだ。ただ6月に入ると、米債務上限の停止で上下両院がまとまったことで、デフォルト回避によるヘッジポジションの解消の動きから売りに押される展開となった。

米経済のソフトランディング期待に加え、米大手格付会社による米国債の格付け引き下げや米国債の増発の動き等を背景に米長期金利に上昇圧力がかかったことなども嫌気され、8月に入り、一時1,900ドルを割り込んだ。

今後の金価格については、短期的には米長期金利の上昇圧力が上値の抑制要因として働きやすいとみるが、中期的な視点では欧米景気の先行き減速等が米長期金利の低下やドル安圧力として働くことで底堅く推移するとみている。

これは上の図からも分かるように足元の米実質長期金利は2022年の水準より高い位置にあるが、金価格の調整は限定的となっており、長期の景気・金利・ドルサイクルを踏まえたコモディティ投資が金価格をサポートしているとみえる。

また、金とドル指数の推移を確認する。

金価格とドル指数の推移 
出所:Bloombergデータ使用

長期的にはドル安が金の押し上げ要因として働きやすく、上記図を見てもここ数年はドル高でも金は底堅く推移。

金価格と米長短スプレッドの推移 
出所:Bloombergデータ使用

また、上記図からもわかる通り、逆イールドの解消後=順イールドへ転換後は、金は概ね良好なトレンドを辿っており、短期調整場面での金の押し目買いはデータからもよくわかる。

普段は、note等に書かない内容は無料でLINEに配信していますので、良ければ参考にしてください。

普段はマクロ(ファンダメンタル)を使ったトレードやテクニカルトレードは資産管理会社等で行ったり程度なので、私の場合は本丸運用ではないです。
どちらかというと、アービトラージやイベントドリブンメインの少し特殊なものに寄せた形でリターンを取りにいきます。

個人投資家でもできるようなものは、いくつかピックして教えたりはしてますので、興味があれば聞いていただけたらと。

一応、個人投資家で効率が良さそうなものに限定して教えてますが、商品として出していないものもたくさんありますので、それは個別にお問合せください。

参考までにしていただけたらと思います。


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