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弟 / お箸キャッチャー / 手元 / 初対面

2月21日(水)-22日(木)

愛知から弟が来ていた。仲が悪いわけではないけど、実家にかえって顔を合わせてもほとんど喋らない弟が、東北旅のついでに立ち寄る感じで我が家へ。

LINEで一応、やりたいことを聞くと「福島らしいものが食べれれば」と一言。刺身やフライで海のものを食べられる店に夜ごはんを食べに行った。メニューを見て白子ポン酢を頼み、一口食べて「うまい」と言う。

ここに来るまでのことを聞いてみると、蔵王の温泉街に行ったこと以外は「仙台で牛タン食べた」とか「横丁の飲み屋に行った」とか、食べることの話題がなにかと多い。最後の昼食もラーメン屋を自分で調べて「ここはおいしい?」と聞いてくる。家では基本的にダラダラしている弟が、こうして積極的に行動する姿は新鮮。弟は出されたものは基本食べる。それは食に関心があまりないからこそと思っていたけど、もしかして食べることが好きなのか?

というのは本人に聞くことなく、「じゃあ、またね」と言って空港で見送った。

2月29日(木)

もうすぐ3歳になる息子が、補助つき箸を使って卵焼きを食べようとすると、ツルンッ、ツルンッと逃げられていた。それはまるで掴みどころは間違いないのに全然とれないUFOキャッチャーのようで、そう言うとすかさず「おかねいれてください」と息子がリアクションしてきて、おかしかった。チャリン、チャリンとお金をいれると、箸が動いて、卵焼きの上までいってから、下におりる。つかむ。ツルンッ。スタート地点に戻ってくる。また、私がお金をいれる。700円くらいで、卵焼きは口のなかに落ちた。

3月1日(金)

全国の高校卒業式の日。私は、健康診断の日。朝ごはんを抜いて検診を受け、帰り道にコーヒー屋に寄る。目的は手作りのジャム、だったのだけど、何かをお腹にいれたくて、たまらずカフェオレを一緒にテイクアウト。そのまま、桃の節句も近いしと花屋に寄った。桃の花の代わりに、桃色の染めスイートピーをいただいて帰宅。玄関の前で、鍵を出そうとした時に、左手に花、右手に空っぽになったカフェオレのカップ、その下にはジャムの入った紙袋が見えて、なんだか豊かだな、と思った。

明るい時間に息子を迎えにいき、どっかで遊んで帰ろっかー、と言うと「うみ!」と返ってくる。一番近くの海岸に連れていくと「ここは、(風が)びゅーびゅーだから、いかないの、こわいの」と外には出ず。彼が行きたかったのは、内湾型で波が穏やかな松川浦だったらしい。「ふねがゆら~ゆら~ってみえるの」と、チャイルドシートに座って、一生懸命伝えていたのはそういうことかと納得した。

近くの海は、私も、ちょっとこわい。冬は、風が強くて、波も大きくなる。君の好きな松川浦の海に、また行こうね。

3月2日(土)
ななさんは、思っていたよりずっとおしゃべりだった。人見知りって言っていたけど、初対面の私と、おしゃべりがずっと盛り上がってた。初対面だけど、初めましてじゃない関係。出会いはnote。ようやく会えたななさんと私は、2024年が独立元年。これからの話、書いてきたものの話、お互いの印象を話して照れあった。


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