手軽に継続できて驚くほどシンプルな最高の日記の書き方について語るぜ【解説】
日々の出来事の記録から個人的な心境の吐露まで、洋の東西を問わず人々はずっと昔から日記を書いてきた。
最近だと日記にもさまざまなバリエーションがあり、手軽さが売りの3行日記だったり、褒め日記だったり、形は違えどその日のちょっとした出来事を記し、長く継続するという根本的なところはいっしょである。
そういう根本的なところは踏まえつつ、かつめちゃくちゃシンプルで実用的な、いろんな形式のいいとこどりと言えるような究極の日記と出会ったので語っていく。
それがこの本、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』で紹介されているモーニングページと言われているものだ。
本来、この本では人間に本来備わっている芸術性を引き出すために使うツールのひとつとして紹介されているモーニングページだが、
それを筆者自身で何ヶ月かやってみて、よりやりやすく改良したところ…
これが日記としてまあとにかく素晴らしい。
やり方はシンプルだ。毎朝、紙でもアプリでもいいが日記帳を用意してそこに書く。それだけ。(おすすめはアプリだ、手軽さが段違い。)
これだけ聞くと誰もがイメージするオーソドックスな日記となんら変わらないように思えるが、書く内容がやや違う。
余談だが人は1日に1.2万から6万回も思考すると言われていて、ちなみに大半はネガティブなものらしい。
ネガティブかポジティブかはさておき、そんな膨大で支離滅裂な考え事を整理して読みやすい文章にしようという方が無理がある。
それならば、ありのままに正直に書いてしまおうというのがこの究極の日記のやり方だ。
難しいことは言わない。頭の中に浮かんだ考え事をぼんやりとありのままに書くだけ。文章の体裁などどうでもよく、読みやすさや文法的な正しさなど不用!
頭の中なんてきっとそういうめちゃくちゃな空間なのだから。
このやり方の何が素晴らしいかって何も頭を使わなくて済むところである。
人は皆、文章を書こうとすると自然と体裁を整えようとする。整理された文章を書かなくてはならないと教えられてきたからだ。
なので文章を書こうとすると、たいてい論理を司る右脳によって頭に浮かんだ文章に校正がかけられる。
言い回しは適切なのか。これを読んだ人はどう思うだろうか。こんなこと書いて大丈夫か。漢字はこれであってたっけ?
つまり何がいいたいかと言うと文章を書くというのは大変なのである。
いくら日記といえどこれを毎回やったら疲れるわけで、それを続けようというのは至難の業で、三日坊主になるのは当たり前だと思う。
そういう大変な部分を全部取っ払って、あらゆる文章の呪縛から人々を解放するのがこの究極の日記だ。
昨日は本屋に行って四畳半神話体系を買った。店員さん可愛かった。そういえば最近ポスト開けてなかった。とんこつラーメン食べたい。
もうこれでいい。ありえない文章だがこれでいい。
余力があれば四畳半神話体系のここが笑えたとかありのままに書いてもいいのだがそれも自由だ。好きにすればよい。
実際書いてみると、あらゆる制約から解放された文章というものがこんなにもおもしろいのかと気づかされるだろう。
何ページ書いてもかまわないし、気が乗らなければサボればいい。実際私も休日はサボったりするし、かと思うと1日に2、3回書く日もある。そう、全て自由だ。
だからこそ自分なりに改変する余地があり、それによって自分なりの究極の日記を生み出すことができる。
私自身この方法で日記を8ヶ月くらい続けていて、実際やってみるとわかるが書くことによってすごく気持ちがスッキリする。
頭に浮かんだことや考え事をありのままに書き出す行為は左脳を自由に解放してやるようなもので、そういう行為によって芸術性を引き出そうというのが本来のモーニングページの目的である。
もちろんそのモーニングページをアレンジしたこの日記であるから、同じ結果が期待できるだろう。
しかしながら左脳とか右脳とかどうも信ぴょう性が…と思う方もいるだろう。
本家のモーニングページではこれを続けることでシンクロニシティが起こって必要なものを引き寄せる云々…という話になるのでいささか好みが分かれると思う。
実際やってみた私の見解としては、そういう効果を信じようが信じまいが、とりあえずやってると心が落ちついてメンタルが安定するというのはかなり実感している。
認知療法みたいなことをやっているのだからそりゃそうなのだが、この部分だけでもかなり収穫があるので試す価値はあると思う。
そして驚くべきことにこの習慣をはじめて1ヶ月くらいした頃、はじめてのイラストを描いてほしいという依頼がきた…。
まさに信じるか信じないかはあなた次第であるが、初期費用はゼロである。それで心のゆとりが、あるいは必要なものが手に入るのならおいしい話であることは間違いない。
日記系はどうしても三日坊主になってしまうという人ほどぜひ一度試してみてほしい。
完
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