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心理学検定キーワード第1章【原理・研究法・歴史】1.21-(社会心理学)★★★

まさに暮らしの中の心理学

個人と他者、そして集団、かかわりの中で自我を形成していく

自分って一体何者なんだろか?といった問い

1人で出来なかった事や、見えなかった事グループになる事で出来るようになったとか

今年のファッションの流行は90sスタイルで、ゆるダボな格好をしている若者が街にあふれている

こーんな感じで

人間の社会的な行動を広範囲で考えていくのが社会心理学なんです。

本日はこの分野の成り立ちと全体像を捉えて行きます。

それでは、まとめの方はじめていくぅー!


→社会心理学の成り立ちと中心人物(ドイツ編)

社会心理学が発達したのは

20世紀になってからといわれています。

それまでに先駆となる分野が存在していたのですが

それが、フンボルト(Humbolt,W.)が命名したとされる

民族心理学です。

ドイツでいち早く進んだ民族心理学

1860年に「民族心理学・言語学雑誌」が発刊されてから

さらにヴント

「民族心理学(1900-20)」を著して

広範囲な社会的現象について論じました。


→社会心理学の成り立ちと中心人物(フランス編)

フランスでは群衆を心理学の対象とした

集合心理学が論じられていました。

ル・ボン(Le Bon,G.)「群集心理学(1895)」が有名で

ヨーロッパや日本においても翻訳されましたが

内容が過激だという批判もありました。


→社会心理学の成り立ちと中心人物(アメリカ・イギリス編)

社会心理学の起源と言われている年があります。

1908年です。

この年に出版された2冊が

アメリカ社会学者ロス(Ross,E.A.)

「社会心理学」

イギリス心理学者マクドゥーガル(McDougall,W.)

「社会心理学入門」

です。

この2冊が社会心理学という用語を最初に表題に使った著書とされています。

さらに、この2冊を凌駕する内容をぶっ込んできたのが

オールポート兄(Allport,F.H.)です。弟はゴードン、こちらは今後出てきたときに説明します。兄弟揃って心理学者。

彼の著書である「社会心理学(1924)」にて

社会心理学は個人心理学の一部であり、その行動を他者からなる環境と関連づけて研究するものと論じました。

彼は、同書で

産業・組織心理学の父とも言われる

ミュンスターベルク(Munsterberg.H)さんには無茶苦茶影響を受けたといっていますw


→社会心理学の実験、研究

社会心理学の分野で最初に実験したの誰?

答えはトリプレット(Triplett,N)です。

社会的促進という非常に重要な現象を実験で発見しています。

実験としては

釣り竿につけたリール(リール知らない人はググってねw)を出来るだけ早く巻き取る課題で

1人で巻き取る場合よりペアで競い合う場合の方が

早くなるという結果から

他者の存在個人に与える影響があるんだという事が解りました。


別の研究では社会的態度の進展があります。

1925年にボガーダス(Bogardus,E.S.)

社会的距離の研究を行いました。

社会的距離は7尺あって、近い順に

・結婚できる

・親友になれる

・隣人になれる

・同じ職場で働ける

・同じ国民として認める

・我が国の訪問者なら認める

・我が国から出て行ってほしい

となります。下2つとかだいぶヤバいですねw

こういった態度を尺度として定めた事に影響をうけて

サーストン(Thurstone,L.L)

「態度は測定可能である(1928)」という論文を発表しました。

これによって、精神物理学の方法を態度研究に応用した

等現間隔法というものを生み出しました。


→第二次世界大戦と社会心理学

前回のまとめ1−20(ゲシュタルト心理学)の最後の方に出てきた

レヴィン(Lewin,K.)はユダヤ人の為ドイツの大学からは追放される立場でした。

また、ヒトラーが政権をとった事からナチスから逃れる為、アメリカに移住、亡命するという経緯があります。

ドイツでは研究が続けられなかったんですね。時代的に。

レヴィンの特徴としては

・集団力学(グループダイナミクス)の発展

・アクション・リサーチという手法

が挙げられますが

特に社会心理学の問題を実社会とのかかわりから実験的に研究する手法を主張した事から

実験社会心理学の立役者になりました。


また、弟子には

・カートライト(Cartwright,D.)

・シャクター(Schachter,S)

・フェスティンガー(Festinger,L)

を輩出しています。

シャクターシャクター・シンガー説、感情の二要因理論で有名です。

フェスティンガー認知的不協和理論

1960年〜1970年代で社会心理学分野で非常に流行しました。

また、単元で出てきますので今回はワードのみの紹介で。


ナチスの歴史的な残虐行為が何故まかりとおったのか。

この疑問によって、様々な研究が生み出されました。

・アドルノ(Adorno,T.)「権威主義的パーソナリティの研究1950」

・アッシュ(Asch,S.E.)「同調の研究(1955)」

・ミルグラム(Milgram,S.)「服従の研究(1963)」

が挙げられます。


以上

本日は社会心理学についてまとめました。

まだまだ、説明が浅い部分もあるかもしれませんが、少しでもイメージしやすいようにこれからも頑張って行きますので

是非、好きとフォローお願い致します。

それでは、次回のまとめで。




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