見出し画像

心理学検定キー7ワード第5章【臨床・障害】5.24(認知症とせん妄)★★

認知症世界の歩き方

という本が、本屋さんの平置きで大々的に取り上げられています。

最初表紙がポップすぎて、何が書いてあるのか一瞬見失いそうになりましたw

実は読んではいないのですが、非常に興味のある1冊です

レビューも良いので、近々読んでみようと思います。

さて、本日は認知症とせん妄ということで

まとめのほうやっていきましょう。


→認知症とアルツハイマー

認知症というのは

分類としては器質性精神疾患で、脳の器質的損傷などによって

【中核症状】
・記憶
・見当識
・理解
・判断力障害
・実行機能の障害

【周辺症状】
・幻覚、妄想
・不安、焦燥
・抑うつ
・徘徊
・物集

など様々な状態を示します。


1960年アルツハイマー(Alzheimer,A.)によって

アルツハイマー病が報告されてから

生化学研究の発展や画像診断の進歩により

脳血管障害、神経変性疾患、感染症を原疾患とした多くの認知症が明らかになっています。

代表的な認知症としては

・アルツハイマー型

・血管性

・レビー小体型

・前頭側頭型認知症

などがあります(下図参照)

あくると様より

中には適切な治療によって認知機能の改善が見込まれる認知症があるため

病歴聴取、血液検査、画像検査、精神心理学検査などの丁寧なアセスメントによって

速やかな原疾患の判明を必要とします。

神経心理学検査として重要なのが

認知症スクリーニングとして

・HDS-R:長谷川式知能評価スケール

・MMSE

・COGNISTAT

・WMS-R

・ADAS

などがあり

前頭葉機能の評価として

・FAB

・BAD

等の検査があります。


→せん妄について

DSM-5 では従来の痴呆(Dementia)が廃止されて、神経認知障害群のカテゴリーに

せん妄(Delirium)、認知症・軽度認知障害が位置付けられました。

ここでせん妄というのは

脳機能広範に傷害されて起こる非特異的症候群

脳障害、身体疾患、高齢、物質関連障害など複数の要因が発症に関与します。

「脳の機能不全」として考えられており

症状がうつ病や認知症と類似するため

正確な鑑別診断が重要となります。


以上、本日は認知症とせん妄についてでした

次回は解離症と身体症状症について

それではまた次回


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?