心理学検定キーワード第1章【原理・研究法・歴史】1.24-(臨床心理学)★★
クリニックが臨床から来ているというのを最近知った
Yes!高須クリニック!
高須クリニックの高須の克っちゃん先生のツイッターのフォロワーですw
クリニックという言葉は聞きなれていますが
これが、臨床(clinical)から来ているのを最近知りました。
本日のテーマは臨床心理学の歴史と成り立ちです。
第五章が臨床の分野のメインとなりますので
詳細はそちらにて。
それでは、まとめの方はじめていくぅー!!
→スタートはアメリカ、ウィットマーの功績
臨床心理学の草創期はアメリカで始まったとされています。
きっかけは、読み書きに問題を抱えた生徒に関する地元の教員からの相談です。
心理学者であるウィットマー(Witmer,L.)が上記の相談を受ける為に
「心理学的クリニック」を開設したのが始まりです。
ウィットマーは
キャッテルの影響をうけてドイツへ渡り
ヴントに学んで博士号を取得しました。
キャッテル、覚えてますか?
ヴントから博士号をもらったアメリカ人第一号ですね。
そして、「臨床心理学」という用語が最初に登場したのが
「心理学的クリニック(1907)」という学術雑誌の中で
ウィットマーが「臨床心理学」という論文を掲載した際の事です。
ウィットマーは昔の哲学的・説教的な医学から脱却したかった。
だから、より実践的な心理学を目指し臨床心理学と呼んだとされています。
もっぱらウィットマーの心理学的クリニックは
知的障害や学習困難の児童の診断と矯正教育に応用したものです。
これは上記にもあるキャッテルとヴント、そしてゴールトンにも学んだ影響があります。
実験心理学や差異心理学を師匠から学び、自分なりに応用させたんですね。
→20世紀の大きな戦争による兵士の精神的ショックと心のケア
20世紀には2つの大きな戦争がありました。
戦争による兵士の精神的ショックが非常に大きく、その心のケアが課題となりました。
第一次大戦の際に
身体に傷が無いにもかかわらず不調に陥る兵士がみつかりました。
当初、原因として砲弾が破裂するときに起きる振動(音)が脳など器官に影響を与えるのではないかということで
イギリスの医者であり、心理学者であるマイヤーズ(Myers,C.S.)が
「砲弾ショック(1915)」と名付けました。
その後、原因が心理的な原因であると理解されてから
「戦争神経症」と呼ばれるようになりました。
第二次大戦後も戦地からの帰還兵に対して精神医学的ケアが必要になりましたが
医者が不足していたために
臨床心理学者の訓練が拡大してきました。
1949年にコロラドで開催された
「臨床心理学における大学院教育に関する会議」にて
「科学者=実践家モデル」別名「ボールダーモデル」
という教育プログラムが確立しました。
以上が大きな流れになります。まとめとしては
・臨床心理学という言葉はウィットマーが論文で使った言葉から来ている
・ウィットマーは「心理学的クリニック」を母校で開設した
・ウィットマーはキャッテル、ヴント、ゴールトンから学んでいる
・砲弾ショックという症状はマイヤーズが名付けた
・砲弾ショックはのちに戦争神経症と呼ばれるようになった
・科学者=実践家モデルはボールダーモデルとも呼ばれる
さて、明日は人間性心理学についてです。
中心的な2人を紹介します。
まだまだ、説明が浅い部分もあるかもしれませんが、少しでもイメージしやすいようにこれからも頑張って行きますので
是非、好きとフォローお願い致します。
それでは、次回のまとめで。
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