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心理学検定キーワード第1章【原理・研究法・歴史】1.19-(精神分析)★★★

愛するということ、嫌われる勇気

私が心理学真剣に学ぶ前から

エーリッヒフロム先生の「愛するということ」を読んでいました。

また

岸見先生の「嫌われる勇気」は一世風靡しましたね。

だれでも知っている著書になり

アドラー心理学が日本中に広まりました。

それだけ、心理学が身近に存在するということを改めて感じました。

興味はあるけど、取っ付きにくいというイメージを一気に壊したのではないでしょうか。

それぞれの題材は共通してフロイトの影響を受けています。

そう、本日のテーマは精神分析

知ってて当然、当たり前の分野になります。

問題で出たら絶対に落とせない(問題にもよるけど)内容です。

基本を抑えて、第5章で細かくみていきます。

それでは、本日もまとめのほうはじめていくぅー!!


→フロイトとフロイトの家で集会した仲間たち

精神分析と言えばまずはこの3人の名前が出てこないといけません。

代表格であるフロイト(Freud,S.)

フロイトの家で集会して親交を深めた

アドラー(Adler,A.)ユング(Jung,C.G.)

この3人です。

語れば語る程沼に嵌ってしまいそうな3人なのでw

今回は簡単な紹介と、キーワードのまとめをしようと思います。


まずはフロイトから

精神分析というのはフロイトの学説によって始まった体系のことをいいます。

フロイトはオーストリアのユダヤ人です。

娘も有名でアンナフロイト(AnnaFreud)といいます

ウイーン大学の医学部で研究者になる為に勉強していたのですが

家計の事情、ユダヤ人である事で諦めざるを得ませんでした。

ですので、医者として開業するしか無かったんですね。

開業後に研修に行った先が

フランス、パリサンペトリエール病院です

そこで、ヒステリー患者催眠療法を施していた

シャルコー(Charcot,J.-M.)に教わりました。

催眠療法を会得して、実際に自分の患者に試してみる

これが、うまくいかないw

患者とのラポールが足りなかったのか、そもそも療法の技術が低かったかw

どちらにせよ、もういいわ、やめるってなってしまいました。

催眠療法がうまくいかないとなると、んー自分で開発するかーってなったフロイト

患者との談話の中で生まれた

自由連想法をいう技法をうみだしました。

この自由連想法、患者に自由に話をしてもらうと

見た夢のはなしを結構するやんかとフロイトは気づきました。

気づいたので本にしよって事で

「夢の解釈(1900)」を出しました。フロイト最初の著書です。

この本の中でフロイトが

夢についてどう考えているのかが解ります。

夢は基本的に無意識による願望成就」であること

「その願望は睡眠を妨げないようにぎゅっと圧縮したり置き換えたりして夢に現れる」

と考えました。

フロイトの精神分析は自国のオーストリアではあまり受け入れられませんでした。

ホールに招待された、アメリカ公演ツアーアメリカで大人気になった感じですね。

たまにありますね。日本で売れなかった歌手が

海外で大人気になって再び注目されるみたいなw


→フロイトに後継者と言わしめたユング

次はユングについて

ユングはスイス生まれでチューリッヒ大学精神科医をしていました。

統合失調症を表すschizophreniaという用語を作ったとされる

ブロイラー(Bleuler,E)に指導を受けています。

フロイトと知り合ったのが1907年。

いわゆる水曜会、後のウィーン精神分析協会にユングが参加したところからです。

ひたすら想いを話してお互いを深めていったんですね。

もともとユングフロイト夢の分析に衝撃を受け、すげーなこの人ってなてるので、そりゃ最初はテンションMAXだったでしょうねw

フロイトフロイト自国であまり受け入れられないとか、孤独感に苛まれてたので水曜会に参加したテンション高いユングは可愛かったでしょう。

そこから二人は師弟関係のような、また良き友人のような関係を続ける訳ですが

考え方の違い(色々言われています)によってぶつかる事もしばしば。

フロイトアメリカ公演ツアーにもユングは同行していますがそこでもぶつかることがあったようです。

考え方の違いで特に注目されているのが

リビドーにおける部分です。

リビドーって何?って事ですが

一言でいうと欲求です。

フロイトはとかく性的衝動(性欲)を推していました。

ユングはそれに違和感を感じてました。いや、むしろドン引きだったかもw

ユングリビドー

生命エネルギー、心的エネルギーと考えていました。

2人の溝が決定的になったきっかけは

「リビドー変容と象徴(1911)」というユングの著書です。

フロイトの性欲理論をがっつり否定する内容だったため

フロイトは怒り爆発、ユングも絶縁状を送りつけて二人の関係は終了という訳です。

さらっとした関係性のまとめなので、もっと深い部分もありますので

気になる方は色々と調べてみてください。

フロイトと決別したユング

「心理学的類型(1921)」という本で

リビドーの方向性について外向性内向性に分けるなど

類型論というものを展開しました。

また、無意識についても

フロイトは無意識の領域を個人の持つ領域としたのに対して

ユング個人的無意識集合的無意識の2つあると主張しました。

この集合的無意識から現れる象徴として

元型というものを重視して(後日解説)

夢分析や芸術作品の分析で独自の考えを展開しました。

総じて、ユングの心理学

分析心理学とよばれています。


→一世風靡したアドラーとフロイト、ユングのクロスオーバー

つぎはアドラーについて

岸見一郎先生(古賀史健先生共著)「嫌われる勇気」

無茶苦茶売れましたね。

舞台化されて、ドラマ化もされるとかすごい事です。

ただ、ドラマは何故か刑事ものでw内容も設定も何じゃこれって感じでした。

実際、日本アドラー心理学会から苦情と番組の中止を求める抗議文出したくらいですから。

アドラーもここまで日本という国で自分がフィーチャーされるとはって思ってるかもしれないですねw

そんなアドラーですが、どんな人かというと

フロイトと同郷オーストリアユダヤ人です。

また、ウィーン大学医学部卒精神科医という部分もフロイトと同じです。

小さい頃に声帯のけいれんや、くる病に悩まされたり

弟が病気で亡くなってしまった事

また、肺炎にかかって死にかけた事などの経験から

劣等感にさいなまれていたと言われています。

一方で、その劣等感によって医者を志すきっかけになり

実際に幼少期の持病を克服して(補償という)

自身が医者になった(過補償という)というすごい人です。

この経験からアドラー

器官劣等感という考えをベースに

個人心理学という心理学を打ち立てます。

〜心理学というくくりで言うと

ユング分析心理学

アドラー個人心理学

そしてフロイトの娘アンナ自我心理学

という感じで区別されます。

アドラーフロイトユングの関係ですが

フロイトに先に会っているのはアドラーの方です。

フロイトとアドラーの関係性を

師匠と弟子という関係とする人もいれば、共同研究者とする人もいるみたいですね。

その後ユングが来てからユングの事を溺愛しまくっているのでw

あまりいい気にはならなかったようです。

アドラーにとっては同郷で出身大学も同じにも関わらず

フロイトがスイス人のユングに「後継者はお前なっ」ていったもんだから

「ちょっとまてーっ」てなったんでしょうかね。

実際にアドラー含め、ウィーン精神分析協会の会員が抗議集会を開いた位ですから、嫉妬もあったんでしょう。

もっぱら、フロイトとアドラーの性格の大きな違いから

そこまで深く絡んでおなじ道を歩むという未来は無かったともいわれています。

アドラーとユングが直接どれだけ絡んだかは調べても出てこなかったので

ここは一旦置いておきますw


→アドラーとユングの後

後の世代の精神分析学者もフロイト流精神分析とは異なる流れがでてきました。

新フロイト学派と呼ばれる学派で有名な人物は

・ホーナイ(Horney,K.)

・フロム(Fromm,E)

になるかと思います。

総じてフロイトの性的なリビドーに対抗する形で

社会的な要因文化的な要因を重要視しました。


ホーナイドイツ生まれアメリカ(帰化しました)女性精神科医です。

フロイト性的なリビドーもろに批判的です。

男の子が誰でもエディプスコンプレックスを持つというフロイトの考えに対して

環境によるし、社会制度にもよるだろと反論しました。


もう1人のフロム

私が一番好きな人がこの人。

「愛するということ(1956)」バイブルですw

このフロムという人はドイツ社会心理学者、精神分析学者

ホーナイとともに新フロイト学派の指導的役割を担った人物です。

キーワード集的にはそこまで重要ではないですが

ぜひ、「愛するということ」は読んでほしいと個人的には思います。


本日は精神分析の大まかな流れについてまとめました。

いかがでしたか?

明日からはいよいよ心理学の分類★★★星3つの「ゲシュタルト心理学」!

ゲシュタルト崩壊という言葉に見覚えがある方も無い方も必見!

まだまだ、説明が浅い部分もあるかもしれませんが、少しでもイメージしやすいようにこれからも頑張って行きますので

是非、好きとフォローお願い致します。

それでは、次回のまとめで。



















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