朝は夜の続き(やまのひつじ)

僕は、感謝しています。


不意に電池を抜かれたロボットのおもちゃみたいな四月。
立ち止まると、普段の景色や音の輪郭がぐっとはっきりとした。


大切にしたいことだけが残されていく。


抱えすぎていたものをすっかりと手放した時、羽がはえたように会いに行けるようになるのだろう。


そんな五月のはじまり。

(やまのひつじ)

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