しばらく途絶えてました。ふと疑問に思ったことが頭の中を駆け巡ってるので書いてみます。

俳優さんが役作りのために抜歯する、というのを記事で読んだことある人はいるでしょうか？あんまり知らなかったんですけど、調べてみたら結構いるみたい。

役者魂がすごい！と思うかもしれないですが、医療者目線から考えるとどうなんでしょう。医療の目的は、患者さんを「健康」にすること。役者さんの健康な歯を抜く行為は、身体的な健康を脅かす行為であり、医療の目的からは明らかに外れたものになります。

しかし、それが患者さんの一種の「社会的な健康」に寄与するのであれば、必ずしも医療の目的に外れるわけではないと思います。現時点での個人的な考えですが、患者さんと十分に話し合いを重ね、抜歯に伴うあらゆるリスクについての同意が取れればOKだと思ってます。そして、治療が患者さんの社会的健康に十分寄与すると判断できることも大事だと思います。とは言うものの、いざそのような患者さんが目の前に現れたら葛藤が激しいと思いますが…。皆さんはどうお考えになりますか？

ちなみに、昨日サークルの勉強会で安楽死の是非を話し合ったことから、この話に辿り着きました。積極的に死に向かわせる行為は違法だけど、積極的に(身体的)健康を脅かす行為はどうなんだろうか。悩ましいです。では。