ドラえもんの時代がもうすぐそこに?一枚の写真が自分から勝手に動き出す技術が誕生!

今回はテクノロジーの話。一枚の画像からAIがアニメーションを自動的に作りだす技術が韓国で生まれた。

この画像を動画化する技術によって俳優業にもAI、バーチャルキャラクターという大きな競争相手ができる。

ドラえもんのひみつ道具に六面カメラという、前後上下左右のどの方向からでも画像を撮影できるというアイテムがあったが、それに近い。もちろん、ドラえもんの場合は本物の六面を映し出すことができるのに対し、今の世界の技術ではAIが仮想で作り出した映像だが。

そこで、この技術を使って俳優個人は、自分の顔と体を複製し、肖像権を使ってそれを安い料金で貸し出すということもやるようになるだろう。こうして俳優業もAIで自動化されるのだ。

これをするとセリフや演技はコンピューターに打ち込めばいいだけなので本人が時間をかけて覚える必要がなくなり、これまで以上に多くの仕事をこなせるようになる。複雑な台詞や演技の場合のみ、本人の動きをキャプチャーすればいいのだ。

しかし、このような働き方に需要があるのもトップ俳優や認知度と人気度の高いアイドルのみだ。ピラミッドの中位以下に属する俳優は仕事がなくなるか、さらに格安化する。

トップ俳優のバーチャルモデルが使えるので、わざわざリスクをとって新人を起用する必要がないのだ。小林幸子が初音ミクと同じ技術でアンドロイド化したのと同じだ。

ただ、俳優本人のイメージダウンに繋がる映像制作もされる可能性は大いにあるので、その辺のリスクを事務所がどう考えるかにもよるだろう。彼らがリスクが大きいと考えて踏み込むのに躊躇すれば、肖像権を売れるトップ以下の人たちにもチャンスは大いにある。まぁどのみち一部のユーザーに勝手に作られるとは思うけれど。

しかし、トップ俳優がこの技術を駆使すれば、芸能人の中でもさらに仕事の格差が広がる可能性がある。格差の下位に属する人たちは自分が経営者になり、AIを使って機械に働かせて稼ぐしかお金を稼ぐ方法は無くなるだろう。

しかし、それも知識と技術と環境が整っている人だけだろう。もちろん理論上は誰でも起業できるし日本の国民であれば難しもないが、そのような起業家としての心理が働くようになるには原因となるものが必要だ。国が教育改革したとしても、効果が出るまで時間がかかるし、すでに学校を出た人には新しい教育は適用されない可能性も高い。

私たちはたとえ今仕事を持っていても、それをほぼ失うことを想定してテクノロジーに対する知識と技術を身に着けなければならないのだ。もしくはひたすら人に甘えるか、である。

どちらの方法でも良いが、国に甘えるのは期待しないほうがいいと思う。国よりも家族や友人に甘える方がより豊かな状態で生存できる確率が高いだろう。何より政治を変えるよりも人間関係を変える方がよっぽど効率が良いし、自分の力でできる割合が比べるほどもないくらいに大きい。

つまり、自立の意味が変わろうとしているのだ。お金だけを頼っていては幸せにはなれない。これからは一部の人を除いて更にお金が稼げなくなるだろうからお金に期待していると辛い目に遭う。

おそらく国も遅かれ早かれベーシックインカムを与えるようになるだろう。なぜなら多くの人はテクノロジーの変化にすんなりと対応できないからだ。誰もがエンジニアやプログラマーになってAIを操ったり、あるいはもっと単純にアプリやウェブサービスに詳しくなってそれを使いこなせるわけではない。

ただ努力だけしても稼げない時代がやってくるから、ベーシックインカムでお金を再分配するしかないのだ。

もしくは現物支給だが、これは効率が悪そうだからないだろう。あって交換チケットや仮想通貨、電子マネーだろう。使用用途に制限を設けるならこちらの選択肢になりそうだ。

そして、この動画制作技術が一般に普及すれば誰でも簡易的に映画やアニメが作れるようになる。今でも昔に比べて格段に簡単に作れるようになっているがそれがさらに容易になる。

You Tubeには今後個人が作った映像作品がさらに増えていくだろうし、Tik Tokのようなアプリで映像制作と共有が数分でできる環境も整ってくるだろう。今でも消化しきれないコンテンツがさらに増えてくるのだ。もちろん、アマチュアレベルのものも、プロレベルのものも含めて。

動画バブルである。この流れに乗って著名になる人も一般人から出て来るだろう。そして消費者が負担する動画の値段は下がり続ける。ほとんどが無料かサブスクリプションモデルになるだろう。

逆に、動画作成者のための動画を有料販売する業界も潤うだろう。ひょっとするとテレビの下請けをやっているブラック環境にある企業はこちらに業務をシフトするかもしれない。フジテレビのあのドラマで使ったアイテムやそれに類似した映像がアマチュア制作でも使えるようになれば、映像作品の2次制作もしやすくなり新しい潮流が生まれてくる。

このように、なくなる仕事がある一方で多くの仕事が生まれてくることは確実だ。仕事を持っている人は、こういう時代の流れに対応しないと職を失うことになるだろう。

そうなったときには機械に働いてもらって、我々は古代ギリシャの哲学者みたいに自然の中を歩き回って自由に時間を過ごしていけばいいのだ。

参考資料
・正しくない努力に気をつけて、心理学的に正しい努力を身につける方法
・心理学的に見て高い幸福度が手に入る仕事の選び方

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