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不思議!ホラーな体験をすることで心が鍛えられてストレスにも強くなる!

実は、ホラー映画を見るとメンタルが改善して心が強くなるということが心理学の研究結果からわかっています。

私たちは日常生活ではあり得ないような怖いものを見たり、恐怖の対象に直接触れたりして恐怖を擬似体験することで、その後日常に戻ってきたときに、生活や周りの環境がいつもと変わらない普通の状態であることに幸せを感じられるようになるのです。

これはホラー映画に限らず、例えばジェットコースターやお化け屋敷など、恐怖心を煽る遊園地のアトラクションもメンタルに良いということが分かっています。

お金を払ってまで自分から怖い体験をすることには大きな意味があったのですね。ただの無駄遣いではないのです笑。

アメリカのペンシルベニア州にあるピッツバーグ大学で恐怖に関する社会学を研究するマーギー カー博士は、お化け屋敷のチケットを購入した262人の男女を対象に、お化け屋敷でのホラー体験が私たちの心理状態にどのような変化をもたらすのかを調べました。

すると、ホラー体験をした実験参加者の人たちはみんな、恐怖の感情で気分が改善し、活力が向上していたことがわかったのです。

彼らは、お化け屋敷に入る前の状態と比べると、神経の反応が低下してリラックス度もアップしていました。

つまり、ホラーな体験が、ストレスの解消や気分の改善など、私たちの心にプラスの効果をもたらしていたのです。


この現象は「自発的ネガティブ体験」と呼ばれ、恐怖の中でも私たちが自分から自発的に選んだ恐怖に対しては、メンタルに安らぎを与えて気持ちをリラックスさせる心理効果があるのです。

このように恐怖体験がストレスの解消になる理由は、非日常的な体験と普段の平凡な生活とを対比させているからです。

つまり、お化け屋敷やホラー映画などの非日常的な恐怖を味わうことで、平凡な生活が喜びにあふれたものに変わり、普段は忘れていた些細な幸せにも気づけるようになるのです。

この心理現象は心理学の研究の中でも昔から多く確認されているコントラストの原理というものが関係しています 。

コントラストの原理とは、例えば、10 kg のダンベルを持った後で少し重さを下げた5 kg のダンベルを持つと、とても軽く感じるといったものです。この場合10 kg のダンベルを先に持っていた方が、5 kg のダンベルだけを単体で持つよりもずっと軽く感じられるのです。

これと同じように、日常ではなかなか起こり得ないストレスフルな恐怖体験を味わうことで、日常の生活に戻った時に感謝の心やありがたみを感じやすくなるのですね。

当たり前のことを当たり前だと思わずにその存在を感謝することができ、小さなことにも幸せを感じることができるようになるのです。


さらには、この擬似的恐怖体験には私たちのストレス耐性を強化してくれるプラスの効果もあります。

頭の中で「安全だ」と理解している擬似的な恐怖に自発的に触れることで、その体験が訓練となり、不安や恐怖に対するストレス耐性がつくようになるのです。

水に浮くのが怖くて泳げない人が、最初はプールの浅いところで泳ぎの練習をして、徐々に水に慣れていくのと同じです。小さな成功体験を経験しよう!というやつですね。

私たちは不安や恐怖といったストレスを与えるものに対しても、自分から何度も触れ合い、その体験に慣れていくことで心を鍛えることができるのです。

なので、ストレスに強くなりたかったら自宅でホラー系の映画を見るところから始めるのもおすすめです。

こういったホラー体験と同じように、苦手なことや新しいことへの挑戦も私たちのメンタルをより良いものに変えてくれます。

私たちは、たとえ今は苦手なことであっても、自分から挑戦することでその経験をプラスの体験に変えられるのです。

苦手なことや新しいことを過度に怖がる必要性はないのです。時には自分からそういった世界に飛び込んで行きましょう。

参考資料
・バカと天才の共通点。成功するための心理学的な秘訣
・信じるだけで本当に成績アップ!人間の能力を最大化する暗示の効果
・小さな成功体験が恋と仕事を成功させるために最初にとるべき心理戦略!

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