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KRYラジオ「大人の音楽堂」:モトリー・クルー(2022.9.10OA)

「大人の音楽堂~ういろう、ひねってみました」
山口放送KRYラジオで毎週土曜日よる9時半~10時放送中!
パーソナリティ・山根由紀夫がリアルタイムで観た、聴いた、演奏してきた体験を生かした、洋楽中心の音楽番組です。

一言でいうとカッコイイですよね。アルコール、ドラッグ、様々な事件事故等…普通に考えると到底世界的なロックバンドにはならない感じを受けますが、1980年代にリリースしたアルバムほとんどがミリオンであります。サウンドの要は4人のメンバーの役割が見事に決まっているところ。最も評価されるべきはギターのミック・マーズのロングトーンとインパクトのあるギターリフ。シンプルながら存在感を見せるニッキー・シックスのベース。重厚かつタイトなトミー・リーの大きなドラム、そして強烈な声を駆使したヴィンス・ニールの歌。無駄を削り落とし聴くものに一聴でバンドのインパクトをたたみかける。要するに楽曲1曲1曲が生きているというか凄いグルーブを出している。BEST盤でいいので持っていていいでしょう。

自主製作でアルバムをリリースしたのが1981年。すぐにメジャーレーベルと契約。KISSのサポートアクト等を経験。伝説になっている1983年の「USフェスティバル」にヴァン・ヘイレン、オジー・オズボーン、スコーピオンズらと出演。とんとん拍子であります。しかしドラッグ問題はエスカレート…スタッフは随分と手を焼いたことでしょう。多くのトラブルを抱えるもアルバムは常に好評。ヨーロッパでも日本でも人気が上がる。いわゆるLAメタルの代表的なバンドになります。特にライブパフォーマンスは多くのギミックで会場を盛り上げまくり。特に360度回転するドラムセット…圧巻であります。生で観ましたが、大騒ぎです。その後、2015年の記録映画ではドラムセットがジェットコースターになります。

バンドは1990年代から2000年代はじめにメンバーチェンジ等、迷走したように感じますが、2004年からオリジナルメンバーでの活動が再開。出たり入ったりはありますが、デビュー当時では考えられないチャリティー等にも参加、数回でありますがローリングストーンズのオープニングアクトをしたりしてます。年齢的なこともあるのでしょうが、「ドラッグは止めた」と発言しています。そして活動終了が2015年。ニッキーは、解散する理由を「オリジナルメンバーがそろっている状態でまだまだみんなに受けている時期が解散の最もいい頃だ。メンバーが欠けたり、客足が少ない状況で活動を続けるよりも、オリジナルメンバーで解散するほうが、もっと嬉しいから」と説明しています。ラストになった「THE END」を観ればそのことがよくわかります。ピーク時よりも客が多いし大騒ぎしている。見た目ではないのです。楽曲のカッコよさ…大切です。

さて次回は秋の夜に「キャンディス・ナイト」の歌声を。「ブラックモアズ・ナイト」をセレクトします。16世紀のヨーロッパ…お楽しみに。

今回オンエア
SHOUT AT THE DEVIL
GIRLS,GIRLS,GIRLS
WILD SIDE
HOME SWEET HOME
Dr.FEELGOOD
KICKSTART MY HEART
WITHOUT YOU

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