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漢方仙人による漢方逸話『小青竜湯について』

今回は小青竜湯(しょうせいりゅうとう)について説明するとしよう。

この漢方薬はアレルギー性鼻炎に使われるものとしてとても有名じゃ。

日本のアレルギー性鼻炎の有病者率は約40%と言われておる。
春のスギ花粉症、秋にブタクサ、そして通年性のハウスダストなど原因もさまざまあるのう。

小青竜湯の作用としては、水分代謝を良くして、鼻水などを止めてくれるのじゃ。生薬では細辛や半夏などがよく使われるのじゃが、小青龍湯にも配合されておる。
さらには、体を温める作用もあり、冷えからくる水分代謝の低下も改善してくれるのじゃが、そのために桂枝や麻黄などを配合しておるのじゃ。

ネーミングの中に出てくる「青竜(青龍)」とは、青い竜で古代中国の神様のことじゃ。
水や方角の東に関連する神様で、鼻水を止めてくれることに関連がある。

よって、小青竜湯は無色透明で水様性の鼻水がよく出る症状が最適なのじゃ。

ちなみに、着色性で粘着性の鼻汁が多い場合には荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)という処方が該当するのじゃ。

神社仏閣の天井に竜の絵が描かれていますが、火災予防や教えを広く流布する意味があるそうじゃ。
一方、火や南の神様は朱雀(すざく)といってのう。
孔雀のような姿の鳥で火の鳥ともいわれておる。

なお、小青竜湯は眠くなる成分なども含まれていませんので、車を運転する方や夜の仕事に従事する方にも最適じゃ。

今回はここまでじゃ。
読者の方に少しでも興味が生まれ、漢方に触れるきっかけになれたなら嬉しく思うのう。

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