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真の終焉とは

最後の日の翌日って、どんな感じ?

えっ 翌日があるならば、その日は最後の日ではないんじゃないの?
それをありにしたら、最後の日だらけになりそう
みんな終末論大好き、最後の日詐欺だよ

宇宙の終焉は好き嫌いの問題ではなく一種の法則だよ
その結末が静的なものか、劇的なものかは議論が分かれるけれど

宇宙が終わる!って言われたら、さすがに逃げ道がないか

エントロピーが頭打ちになる熱的死(ビッグフリーズ)の場合は、あらゆるものが変化しなくなる
ビッグリップの場合は、あらゆるものが原子レベルまで崩壊するし、重力もなくなる
ビッグクランチの場合は、膨張していた宇宙が収縮に反転して、かつてのビッグバン開始の時の1点にまで戻る

どれも厳しそうだな~ と思うが、そっくりそのまま受け入れて、そこから何かを語りはじめるのが、本物の文芸や文学なんだよな

よく言ってくれた
宇宙終焉の日、その時、この3次元の時空にまだとどまっていたとすれば、たぶん一緒に消滅するだろうが、その翌日を語る力こそ、文芸であり文学だ
あるいは、その時点では、時間の概念がいまとは違っているかもしれないので、翌日という表現も、いまと同じではないかもしれないが

宇宙終焉を理論的に予測し計算する物理学者が、宇宙終焉とともに全滅しても、そのいっさいをまるで目撃し観測し実況中継しているみたいな超表現の立場があるってこと?
それがリアルであっても、そうでなくても?

宇宙が終焉してもなお、最後の日って、なかなか来ないのかもね
けれども、みんな、最後の日が大好きなので、その始まりを語りたいのだろう
(654字)

2023年4月下旬頃からシロクマ文芸部の企画に毎週参加させて頂いています。2024年4月まで1年ぴったりの継続のつもりです。金曜午前(早朝)に投稿します。今回のお題は「最後の日」が書き出しでした。どうぞよろしくお願いいたします。

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