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狂恐強

 彼を好きになったきっかけは何だったか、はっきりとは覚えていない。気づけばSNSを追い、YouTubeで公式や劇場が公開しているネタを漁り、そのパワーはあまりに強く、インドアで旅行が苦手な私の足をひとりぽっちで東京へと向かわせた。

 「プレイヤーチェンジ、プレイヤーチェンジ...」
 様々な芸人や著名人とギャグを交代しながら行うこのネタをしているのは、「怪奇!YesどんぐりRPG」という、ピン芸人どんぐりたけし、Yes!アキト、サツマカワRPGの3名で構成されているトリオだ。2018,19年M-1グランプリ予選で衝撃的なネタを披露したり、メディアへの露出もあったりと、その名を知っている人も多いのではないだろうか。

 
 今回、私が紹介したいのは、怪奇!YesどんぐりRPGの構成メンバー、「サツマカワRPG」である。青地に白チェックのスーツ、マッシュヘア、黄色のシャツ、虹色のネクタイ…独特なルックスの彼(写真右)である。

 勢いと内容のギャップが絶妙なショートネタ、「ウェブログ」で繰り広げられる文章センス、たくさんの魅力に溢れていて、私はみるみるうちにサツマカワワールドへのめりこんでいった。これまで行ったライブは数少ないが、その思い出を語らせてもらう。

2019年8月、新宿。
 初めてのひとり東京。グーグルマップを開いたスマホ片手にウロウロ。(ビル多い人多い東南口どこいやめっちゃ駅前で歌うじゃん…)パニックになりながらも辿り着いた新宿バッシュ。サツマカワRPG単独ライブの会場である。「ちょっと遅いけどまあ新宿なら!」というタイトルで開催され、夜の21:00開場というなかなか特殊なライブであった。
 常連のお客さんとお話させてもらい、その方のお気遣いで最前ドセンというトンデモ席に座ってネタを見た。視覚聴覚に与えられる刺激、衝撃、恐怖、狂気、強さ、そして最後に残る笑い。ひたすら笑い続けた2時間だった。本当にこの人は凄いと思った。尊敬の念すらある。
 50本ネタを披露するという趣旨のライブで、最後の1本のネタのお題を出してください!と指名をしてくれて即興ネタをしてくれたこと、彼の演出で、頭に拳銃を突き付けられたこと、この幸運と驚きはずっと忘れないだろう。(彼は胸ポケットに合法の拳銃をしまっています。)

ネタと銃の参考(これとは別のライブ映像です)↓

https://youtu.be/grrbqJVQzlw

ライブでの一枚。


※撮影許可済

2020年1月、新宿。
 また来た。頭と手が勝手にチケットを買っていたので。今回も運よく最前。そして、初対面の方と仲良くなることもできた。ライブ会場で共通項を持った人と同じ熱量で話をするイベント、大好きなんだよなあ。
 ネタはやはり強い。色々まとめて強!!!という感じ。この日はR-1の予選も近かったので、そこで披露する予定のネタを披露してくれた。残念ながら敗退してしまったが、私は好きなネタだった。過去ネタも新ネタも惜しみなく披露してくれて、贅沢かつ濃厚な時間を過ごせた。「ドッ」っという湧き上がる笑いを感じられる瞬間がたくさんあった。幸せだった。

衣装に着替えるのも舞台の上。何故?

ひっくり返っている。何故?

※撮影許可済

 これが現時点では最後のライブになった。今ではグッズの購入、オンライン配信、SNSの更新などで彼を追い続けている。もちろんそんな日々も楽しいが、表情や動きが豊かな彼を存分に味わえるのはやはり劇場という密密の空間だと思う。劇場に行きたい。頭からっぽにして大口開けてゲラゲラ笑いたい。

 どんな世であれ、彼が進む芸人としてのRPGをこれからも追い続けたい。

Twitter→ @satsumakawaRPG
Instagram→ @player_change
YouTube→ https://www.youtube.com/channel/UCdDl53KRpqt91kISaJBHu_w


#note #芸人 #サツマカワRPG #新宿バッシュ #お笑い #怪奇YesどんぐりRPG

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