ADHDの栄養療法

皆さんおはようございます!

整体院「感喜」の金子です!

今回はADHDやADDの原因についてお話したいと思います。

正直、僕はADHD気質です、小学生から高校生まではそれが顕著に出てたと思いますので、同じような状態で悩んでいるお子さんがいるとなんとかしてあげたいなと思ってしまいます、、、。

なにより辛かったのは友達によくイタズラしてちょっかいを出したり、他の人が嫌がることしたりして色んな人たちに嫌われてたことです(おそらく嫌われてました)。

当時はなんでそんなことを繰り返してやるのかが分かりませんでしたが、今はなんとなく分かります。

僕はかまって欲しかったんです、寂しさを紛らわすためにワザと目立つようなことをしてたんだと思います。

でも当時の僕はそんな自分の心の欲求なんて正確に把握できるわけもなく苦しんでたんだと思います。

しかし、潜在的な欲求以外にもADHDは起こります、そんなADHDの原因とはなんなのか?

今回は海外で発表されていることをお伝えして少しでも同じ悩みを抱えているお子さんの助けになれればと思います。


栄養学的なADHDの原因


小児科医の Ben Feingold が「Why Your Child Is Hyperactive」という本で最初にADHD における食事の役割を提案して以来、ADHDと栄養学的な関係は物議をかもしてきました。

Feingold 博士は、食事から合成着色料、香料防腐剤を除去することで、多くの子供たちの著しい改善が見られることを実証しました。その後の研究では、これらの過敏症は比較的少数の ADHD 症例にのみ関連していることが示唆されましたが、その後の研究は食事の因果的役割を支持しています。

彼らは、乳製品、砂糖、塩、脂肪を含む不健康な西洋の食事パターンと、全粒穀物、果物、野菜、魚の消費量の減少がADHDのリスク増加と関連していることを示唆しています。この関連性は、女子よりも男子の方が強い可能性があります。


人工着色料や一般的なアレルゲンを含まない食事


人工食品着色料は一部のADHD 患者では症状を悪化させる可能性があります。

少なくとも 8 つの対照研究では、通常の食事と比較してオリゴ抗原 (排除) 食で有意な行動改善が示されているか、症状を悪化させる疑いのある食品を使用したプラセボ対照チャレンジで行動が悪化していることが示されています。これらの研究の 1 つでは、親の報告によると、半数以上の被験者がオリゴ抗原食で信頼性の高い行動の改善を示しめしています。

ADHD の一部の子供は、牛乳、チョコレート、大豆、卵、小麦、とうもろこし、マメ科植物などの人工着色料以外の食品や、サリチル酸を含む食品 (ブドウ、トマト、オレンジなど) にも敏感な場合があります。


アスパルテームまたはショ糖の制限


砂糖制限食の対照試験では、砂糖に敏感であると考えられている子供でさえ、ADHDの行動症状に影響を与えず、ADHD におけるアスパルテームの因果関係を支持する研究はありません。

しかし、砂糖はカンジダなどの真菌類を増殖させ自閉症様の症状の原因になるリスクがありますし、終末糖化産物を生成して酸化ストレスの原因になりがんの発症に繋がります。また砂糖のような精製糖は吸収率が高く血糖値を上げて反応性低血糖になりイライラや起立性調節障害、倦怠感など自律神経失調のような症状の原因になることも。

そういう意味でADHDの原因には関連性がないかもしれませんが砂糖はそれ以外に与える影響がありますので摂取するのはやめておくほうがいいでしょう。


ビタミンとミネラルの摂取または補給


鉄、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウムなどの欠乏は ADHD 患者によく見られ、代謝的には中枢神経系の神経伝達に影響を与える可能性があります。いくつかの研究では、栄養価の低い食事や間食がADHDに寄与していることが示唆されています。


亜鉛


神経伝達物質の補因子として、亜鉛は γ-アミノ酪酸 (GABA)、セロトニン、およびドーパミンの調節に影響を与え、これらはすべて ADHD で役割を果たす可能性があります。

亜鉛欠乏は一般的にみられる状態で、認知発達を遅らせる可能性があります。

多動児は亜鉛欠乏がみられる頻度が高いです。

カナダでの研究では、ADHD の子供は、同年齢の人口データと比較して亜鉛欠乏症になる可能性が 8 倍高いことが分かっています。亜鉛欠乏の地域である中東での研究では亜鉛の補給 (55-150 mg ZnSO4/日) が反応を改善する可能性が示唆されています。



2017 年のメタ分析では、低血清フェリチン レベルが健常者よりも ADHD 患者でより一般的であることがわかりました。鉄欠乏症は、ドーパミン輸送体の密度と活性の低下と関連しており、細胞外ドーパミンの増加を引き起こします。

鉄の欠乏はまた、大脳基底核の機能不全を引き起こす可能性があります。

つまりドーパミンが作らずらくなり、ドーパミンがあっても使えていない状態になっているということです。

したがって、血清フェリチンが低い ADHD 患者への鉄補給は症状を改善する可能性があります。 しかし、鉄の高容量の補給は細菌のコロニー形成を促し腸内細菌のバランスを崩し、肝臓に負担をかけてしまい、神経炎症の原因、ノルアドレナリンの増加に繋がり逆にADHDの症状を悪化させる可能性があります。


多価不飽和脂肪酸の摂取


ADHD 患者は、オメガ 3 脂肪酸のレベルが低く、オメガ 6 のレベルが高く、n6:n3 比が高い傾向にあります。 2016 年のメタ分析はこれらの発見を支持しており、これが神経伝達物質系を変化させる炎症誘発性サイトカインの過剰産生につながることを示唆しています。


酸化ストレス


炎症のマーカーは ADHD 患者の方が高く、抗酸化対策が不十分であることを示唆しています。これは、加工食品や冷凍食品など栄養の乏しい食事によって悪化する可能性があります。

イチョウ、高麗人参、ピクノジェノール(松樹皮抽出物)などの抗酸化物質が豊富な植物化合物が酸化ストレスを軽減するのに役立つことが示唆されています。

全粒穀物、豆、果物、野菜は抗酸化物質を供給して炎症を軽減する可能性があります。


まとめ


ADHDは自分自身が何故そうしてしまうのか?そんな行動をしてしまうのかが分かっていないことが多いです。それは潜在的な欲求からくるものもありますが、栄養など外的要因の影響も受けており多因子性疾患です。

だからこそ幅広い視点でこの現象を見る必要があります、その1つの視点として今回の内容がお役に立てられればと思います。

本日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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