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【十年一日】ティンカー・ベルとキャリア選択

【オリジナル記事投稿日 :2009年6月16日】
過去ブログ移植第二弾。DVD借りてくる、的な行動に時代を感じる。

公開時に映画館へ家族で行ってきたんですけど、こないだTSUTAYAに並んでたのでまた見ようと思って借りてきました。


この映画をひとことでいうと、「新入社員のキャリア選択よもやま話」なんです。ものつくりの妖精(クラフトワーカー/エンジニア)であるティンカーベルが広報や企画といった別レイヤーの業務に憧れて試行錯誤するストーリー、といえばわかりやすいでしょうか。できることとやりたいことが違う場合にどうやって組織内で折り合いをつけていくのか、まさにemployed workerの日々の悩みそのものだと思います。

こういった側面を頭に入れてみると、いろんなシーンが会社内の話に紐づいて見えてきます。適性判断、研修(OJT)、職場内での人間関係や各種会議の模様などなど。。。まさに同じ映画を見ている親子が全く違う受け取り方をする構造になっているわけです。

ちなみに超映画批評さんでは、個人のキャリア選択よりさらに高い視点での感想を持たれたようです。

たとえばこのアニメ映画をお父さんと娘がみると、娘は美しい映像と夢いっぱいの御伽噺に目を輝かせることだろう。だが、一方のお父さんは、まったく別のメッセージを受け取り涙することになるはずだ。
いったい映画『ティンカー・ベル』に仕掛けられた隠しメッセージとは何なのか。
詳しくは皆さん自身で確かめてほしいが、アメリカ発の金融恐慌の原因に深く関わる事ということだけは書いておく。さらにヒントを出すなら、モノづくりの職業を放棄して、空とぶ華やかな仕事にジョブチェンジした妖精ティンカー・ベルとは、現在のアメリカ合衆国そのもの、ということだ。
この映画は、自信を失ってしまった覇権国家アメリカの労働者を励まし、汗水流す地道な労働を賛美する、まれにみる社会派ムービーである。


自分の今後のCDP(キャリアディベロップメントプラン)にお悩みのお父様方、ぜひ子供と一緒に見てみることをお勧めしますよ!

あ、ついでに思い出した。
「魔女の宅急便」も上京したての新入社員の女の子とかが見ると涙が止まらないって聞いたことあるなあ。あの映画はキャリア選択(就職)の視点に加えて"親元を離れる"味付けがあるから確かにメンタル弱ってるときには刺さりそうだ。


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