見出し画像

9年間働いたリンクアンドモチベーションを卒業します

こんにちは。沖田 (@kskokita) と言います。2013年4月に新卒でリンクアンドモチベーションに入社し、その後9年間働いてきました。

リンクアンドモチベーションは、今も変わらず本当に大好きな会社です。

ただ元々スタートアップや起業には興味があり、今年4月に第一子が産まれることもあり (4月28日に無事産まれました!)、「キャリアを変えるなら今でしょ!」と謎の決断力を発揮。

4月末退職で、5月からスタートアップに転職することを決めました。 

このnoteには、リンクアンドモチベーションで働いた9年間で学んだことを、今後も忘れぬよう書いておこうと思います。

■あなたは誰?

2013年に新卒でリンクアンドモチベーションに入社。

多少グラデーションはありますが、ざっくり言うと、キャリアの前半4年間はコンサルティング事業の現場で営業や納品。後半5年間は、BtoB SaaSであるモチベーションクラウドの立ち上げ、そしてサービス拡大に向けたマーケティングやブランディングに関わってきました。

キャリアの一番最後ではマネジャー一歩手前として、メンバー5人をもたせていただき、マネジメントの経験も積ませていただきました。

最終出社日にメンバーからもらった花束

■学んだこと① 人の可能性を信じること

リンクアンドモチベーションで学んだことの1つ目は、「人の可能性を信じること」です。

僕はリンクアンドモチベーション入社当時、本当にできない新人でした。

  • 入社式には遅刻

  • 全社総会前日飲みすぎて3時間遅刻

  • 営業として3ヶ月で30万円しか売れない (※同期はその10〜100倍ぐらい売ってる)

  • クライアントへの請求書発行処理をし忘れて、100件の顧客滞留を起こす

  • 事業部の飲み会の会場をキャンセルし忘れ、経費を30万円無駄にしてしまう… 等

まだまだこんなものではないのですが、書ききれないので止めておきます…笑

2年目ぐらいの自分と愛すべき同期 (許可とってないけどいいよね?笑)

こんな新人、どこからどう見ても諦めて当然なのですが、当時の上司は勿論、関わる人全員が沢山のアドバイスやサポートをしてくれました。中でも思い出深いのは3つのエピソード。

1年目、研修スタッフとして仕事をしていたとき。

仕事で誰もやらないような単純なミスを連発。自分にこの仕事はあってないんじゃないか、今後も成長できる自信がない、とたまたま一緒に仕事をしていたリンクアンドモチベーションフェローの方に悩みを吐露。

すると、「リンクアンドモチベーションは、その人が自分のメンバーじゃなくなったとしても、会社を辞めたとしても、例え喧嘩別れをしたとしても、気にかけ続けてくれる人の集まり。絶対に“手綱を離してくれない”会社。だから絶対に大丈夫。諦めずに頑張りなさい。」と背中を叩いてくれました。

※“手綱”は、若干ネガティブな意味も含んでいるように聞こえますが、仕事ができなさすぎた当時の僕には、逆に愛情として感じられ有り難く聞こえました。

2年目、日々のFBはさらに増え、成果が出ずに辛かったとき。

その日も朝から上司にガンガンに怒られ、落ち込み、死にそうな顔で休憩室にいたら、それまで話したこともほとんどなかった先輩が声をかけ、飲みに連れていってくれました。

4年目まで様々な部署を転々とし続けたとき。

変わらず成果は出ませんでしたが、なんとかハマる部署がないか、仕事がないかを上司が考え振ってくれました。その一つが「コンサルティングプロジェクトの資料デザイン」。それが自分の凝り性な性格にバチッとはまった。

そこからデザインを勉強し、モチベーションクラウドの事業立ち上げの時の広告制作につながり、マーケターとしてのキャリアにつながりました。

僕が仕事で一番しんどかったのは、周りから期待されていないのではないか何かのミスで自分の能力に見合わない会社に入ってしまったのではないか、と感じてしまうときでした。

でもそんな時にはいつも、素晴らしい上司や職場からのサポートをもらい、何とかやってこれた。

そんな上司や職場の人たちの姿を見て、自分もそうありたいと思いました。

それからは、自分のメンバーや仕事で関わることができる人には、できる限りそう接し続けてきたつもりですし、今後も「人の可能性を信じ続ける人」でありたいと思っています。

※勿論、時には期待がその人の重荷になってしまうこともあります。大事なのは、一人ひとりに無限の可能性があることを忘れないこと。そして、その人に接している自分自身が、成果を出しづらい環境をつくってしまっているのではないかと自問自答し続けることだと思います。

■学んだこと② チームで仕事をすること

リンクアンドモチベーションで学んだことの2つ目は、「チームで仕事をすること」です。

リンクアンドモチベーションには、その目指す世界を表すコーポレートキャッチというものがあります。『ひとりひとりの本気がこの世界を熱くする』という言葉です。

リンクアンドモチベーション新卒採用ページより

人は必ずしも経済合理性(正しさ)だけで動く存在ではない。感情的な側面が果たす役割も大きい。だから、組織は常に1+1=2ではなく、1+1=3になることもあるし、1+1=0.5になることもある。

だから、リンクアンドモチベーションで働く人は全員が、自分のことよりも、他人の気持ちについて考えています。

  • どうしたら、クライアントは喜んでくれるのか

  • どうしたら、メンバーや上司が喜んでくれるのか

  • どうしたら、パートナーの方たちが喜んでくれるのか

  • どうしたら、メンバーや上司の“家族”は喜んでくれるのか …等

そんな組織を表す大好きなエピソードがこちら。私もその場にいて、改めて「うちって良い会社だな〜!」と感じていました笑

リンクアンドモチベーションには3ヶ月毎に実施している全社員が集まる「総会」というものがあります。この場には社内の表彰者は勿論、クライアントやCVCから投資させていただいている投資先の社長まで、多くの方がスピーカーとして登壇してくれます。

ある時の総会で、一人のスピーカーが動画を交えたスピーチをしようとしたのですが、たまたま動画の音楽が流れなかったことがありました。でも、そんな時に文句を言う人は一人もいませんでした。総会に参加していた数百名全員で手拍子をして、音楽の代わりに。

スピーカーの人も、その場にいた参加していた社員も皆が温かい気持ちで、盛り上がって終わりました。

こんな最高に気持ち良い仲間たちでチームを組み、目標を達成した時の喜びは何にも代えがたいほど素晴らしいものです。

チームで掲げた大きな目標を達成して、涙を流して皆で喜ぶ、僕も何度もそういうシーンを経験させてもらいました。

料理を食べて美味しいと感じる。映画を観て楽しいと感じる。
人は1 人でも幸せを感じることができます。


みんなで同じ目的に向かう連帯感や、何かを成し遂げた時に得られる達成感。
個人ではなく、組織だからこそ得られる、かけがえのない幸せがあります。

https://www.motivation-cloud.com/why より一部抜粋

僕は、リンクアンドモチベーションに「チームで仕事をすること」の喜びを教えてもらいました。

■学んだこと③ 夢を追うこと

リンクアンドモチベーションで学んだことの3つ目は、「夢を追うこと」です。

本当にやりたいと心の底から思える夢に出会ったときに発揮できるパワーは、想像もできないぐらい大きいものです。そのことを気づかせてくれたのがリンクアンドモチベーションでした。

リンクアンドモチベーションが掲げる理想については色々な人が、色々な話し方で語っているのですが、私が好きなストーリーはこちらです。

日本を代表する企業であるSONYやHONDAは、元々高度経済成長期直前の1950年に生まれたベンチャー企業でした。当時はどこの家にもテレビや車、洗濯機はなく不便な生活を強いられていました。SONYやHONDAは、50年間かけて社会を変えたのです。

2社の創業者である井深大さん、本田宗一郎さんは生粋の技術者。自分たちの技術を製品に込めて、その製品を送り届けることによって、“モノ”で社会を豊かにする会社でした。

そして今、この21世紀の日本に目を向けると、“モノ”は確かに豊かになりましたが、“ココロ”はまだまだ豊かになれていない。

朝、通勤電車に揺られるサラリーマンたちは、俯きながら会社に行っている。
居酒屋に行けば、みんなが会社や仕事の愚痴を言っている。
職場の人間関係が苦で心を病むような人もいる。

そんな中、2000年に誕生したのがリンクアンドモチベーションという会社です。私たちは「モチベーションエンジニアリング」という、モチベーションを高めるための技術を製品に込め、世の中に送り届けることによって、“ココロ”を豊かにするというチャレンジを、これから50年かけてやっていく会社です。

僕はこんな大きな課題に挑戦できるのが楽しくて仕方がありませんでしたし、一緒に仕事をしている人たちも皆同じ夢を思い描いていました。

モチベーションクラウドを立ち上げた時、社内の誰もSaaSというビジネスモデルを知りませんでした。しかし、そこから始まったモチベーションクラウドは今や国内有数のSaaSの一つになりました。今、国やアカデミア、様々な規模の企業の人たちも巻き込んで様々な活動をしています。

大きな夢を掲げるのは、時に無謀とも呼ばれます。どうすれば良いのかわからず、苦労することも沢山あります。

でも、大きな夢を掲げて本気で挑む人の姿のカッコよさと勇気を、リンクアンドモチベーションで働く人たちから学びました。

僕は今後も、大きな夢を掲げて仕事し続けたいと強く思っています。

リンクアンドモチベーション コーポレートサイトより

■最後に

今回、転職にあたって様々な会社の話しを聞かせていただきました。大変有り難いことに複数内定をいただき、どこの会社も素晴らしいと思える会社で、正直どこに行くかとても悩みました。

でも、そんな会社に選んでいただけるようになったのは紛れもなく、リンクアンドモチベーションでの経験があったからこそでした。

新卒で入社してから9年間、リンクアンドモチベーションには本当にお世話になりました。いただいたものが大きすぎて、ここには書ききれていないことが沢山あります。

僕は、何度生まれ変わってもまたリンクアンドモチベーションに入ると思います。

※リンクアンドモチベーションの採用ページはこちらです。(新卒なら誰でも、中途なら特にエンジニアの方を中心に募集しています)

-------------------------------

最初から最後まで暑苦しい長文ポエムでしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

関わってくださっている方は、今後も引き続きよろしくお願いいたします!

次は入社エントリーを書きます!(宣言)

追伸:冒頭にも書きましたが、4月28日には第一子が産まれました。初めての転職を、これまた人生初めての出産・育児と思い切り被せてしまいました。このタイミングでの転職に納得してくれた妻には本当に感謝しています。チャレンジに向けて背中を押してくれてありがとう。

手ちっさ!

この記事が参加している募集

退職エントリ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?