誤解「原発不明がん」は原子力発電の弊害ではない 女優の角替和枝さんの死因をめぐり反原発派が早とちり

 名バイプレイヤーとして活躍した女優の角替和枝さん(64)が27日午前、原発不明がんのため都内の自宅で死去した。夫は俳優の柄本明(69)、長男の柄本佑(31)次男の柄本時生(29)も俳優として活躍、長男の佑は女優の安藤サクラ(32)と2012年に結婚。

 長男と結婚した安藤サクラの両親は俳優の奥田瑛二と安藤和津、NHKの朝ドラに主演し俳優一家としてそれぞれが第一線で活躍する中での訃報はネットでも大きな話題となった。

 そんな中、角替さんの死因「原発不明がん」が一部で事実と異なる形で話題になっている。有名人の訃報が流れるたびに「原発事故の影響」と言い出す人間がいるが、死因が「原発不明がん」といういうこともあり、これが福島原発の事故の影響とツイッターで流布されているのだ。

 問題のアカウントは複数確認されているが、角替さんの訃報を伝えるニュースに「ついに犠牲者が出た」というコメント付け加えたり、反原発関連のハッシュタグを多数添付するなどしている。

「原発不明がん」の「原発」は別の意味

 悪意をもって反原発運動に利用しているのか、本当に勘違いしているのかはわからないが、角替さんの死因「原発不明がん」とは最初に癌が発生した病巣が精密検査でも特定できないときに使われる病名である。

 最初にがんが発生した病巣を「原発巣」と呼び、それが胃であった場合は「胃がん」という病名になる。しかし、精密検査を受けた時点で、すでに複数個所にがんが転移し、最初の病巣が特定できない状態であった場合は「原発不明がん」という病名が付けられるのだ。

ここでいう原発とは『もとの、もともとの』を意味する「原」と『発生、発症』などを意味する「発」であり、原子力発電の意味ではない。

 2011年以降、反原発派の福島県に対する風評被害などが度々問題視されているが、こういった著名人の訃報を反原発運動に利用しようとする問題も後を絶たない。反論できない亡くなった人物を利用することは卑劣極まりないことであり、ツイートをした主は速やかに謝罪と訂正をするべきだ。
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