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Bard とChatGPT、小説書き比べ

ラフなひとこと【IT企業ラフアンドの公式ブログ】https://note.com/randr_inc さんが、GOOGLE BardとChatGPTに同じ質問をした場合の両者の回答を比較していらして、これが実に面白いのです。すると、気になってくるではないですか。Bardに、先日私がChaGPTに指示したのと同じ条件で小説を書いてもらったらどうなるか? で、やってみました。それが、この記事です。

※ラフなひとこと さんの記事はこちら


※ChatGPTに小説を書いてもらった実験記事がこちら


1.Bard作品・ChatGPT作品の比較


 Bardも、書き出しの1文を指定しただけで小説を書いてくれました。文字制限なしで要望しましたが、780~1,200 字の間で完結する作品を返してきました。 
 ChatGPTでは、”再生成”を指示して2作目を書いてもらいましたが、BARDは初めから3作品を提示してきたので、それぞれを【作品A】・【作品B】・【作品C】として、「2.実際にBARD が書いた作品」の項で引用します。

 ここでは、実際にBardが作ってくれた小説をご紹介する前に、Bard 作品とChatGPT作品を比較しての印象を先に述べることにします。*小説のコンセプト*小説の長さ *小説の構成 *表現 の4項目に分けて比較し、最後に総評を加えてみました。

1-1. 小説のコンセプト

 BARD作品とChatGPT作品は、コンセプトは同じであると感じました。
 
 BARD作品とChatGPT作品に共通のコンセプト:

 夢の内容は現実離れしているが、現実を生きることを支えてくれる。


 BARDは、作品の末尾で”著者あとがき”のような形で、自ら作品のコンセプトを語ってくれます。

作品A
主人公は、夢の中で、幸せな時間を過ごします。主人公は、夢の世界を自分の心の拠り所とし成長していきます。
この小説は、夢を信じることの大切さを、伝えたい作品です。夢は、現実を生きる私たちの支えになります。

後出の【作品A】から抜粋

作品B
主人公は、夢の世界で過ごした時間を忘れることはありませんでした。そして、その夢を叶えるため、現実でも努力を続けました。
主人公は、いつか必ず、夢の世界で叶った夢を、現実でも叶えるでしょう。
この小説は、夢を大切に生きる大切さを教えてくれる物語です。

後出の【作品B】から抜粋

作品C
この小説は、夢をきっかけに、神に帰ることを決意した主人公の物語です。
この小説は、夢が人生に与える影響について考えさせられる作品です。夢は、単なる幻想ではなく、私たちに何かを暗示しているのかもしれません。

後出の【作品C】から抜粋

【作品C】は信仰をからめている点が【作品A】・【作品B】と異質ですが、夢が現実の人生に影響を与えるというコンセプトは同じです。

 ChatGPTは、自らコンセプト説明はしませんが、小説本文中に次のような表現が登場し、これは、Berdのコンセプトと重なっていると感じました。

夢は、私の心に深く刻まれ、現実の世界で実現しようという願いを生んだ。その夢から得たインスピレーションを胸に、私は新たな日を迎えるために一歩踏み出す覚悟を決めた。

初回生成版から抜粋/太字化は楠瀬

夢は、私の心に深く残りました。そして、それが現実にも存在することを信じ、日々の生活に希望と勇気をもたらしてくれることを知りました。

再生成版から抜粋/太字化は楠瀬


1-2.小説の長さ

 Bard作品は、前書きと後書きを除いた本体の字数が、【作品A】が1,153字、【作品B】が782字、【作品C】が824字となっていて、700字~800字のChatGPT作品より長めです。Bardでは、作品ごとの長さの違いも大きくなっています。


1-3.小説の構成

 BARD、ChatGPTともに、起承転結の構成を採用しています。

  (起)夢の入り口⇒(承)夢への没入⇒(転)目覚め⇒
  (結)夢が残した遺産

 ただし、BARDの【作品A】は、結のなかを、さらに起承転結にするという入れ子構造になっています。

  (起)夢の入り口⇒(承)夢への没入⇒(転)目覚め⇒
  〔結〕=(起)目覚めた後の仕事での失敗→(承)夢への再没入
     →(転)夢の中での少女との関係性の変化→(結)現実

   
 この複雑な構成が、【作品A】を【作品B】・【作品C】よりも奥行きがあり趣の深いものにしていると感じました。


1-4.表 現

 文章については、BARD作品、ChatGP 作品ともに小説の文章としては硬くて余韻が乏しい印象を受けます。ですが、Bard作品の方が、ChatGPT作品よりも文章に緩急がある感じがします。

 そして、BARDの【作品A】は、主人公と夢の中の少女の交流を丁寧に描いていて、そこから温かさと柔らかさが伝わってくる感じです。
 さらに、少女は、主人公の内なる女性(ユングの言うアニマ)のようにも感じられ、非常に深みのある作品になっていると思います。

 1-3で触れた構成の複雑さ(入れ子構造)と表現の温かさ・柔らかさ、さらに内容の深さという2点で、この作品は、今回BARDとChatGPTに書いてもらった5作品の中では出色の出来であるという印象を持ちました。単なる私の好みかもしれませんが……


1-5.総 評

 Bardの【作品B】・【作品C】とChatGPTの2作品の比較では、BARD作品の方が、文章に緩急のリズムがあって、よりこなれている感じで、そして、BARDには、私が5作品の中で最も感銘を受けた【作品A】があるということから、総合評価ではBardに軍配を上げたいと思います。


2.実際にBARDが書いた小説


 では、次にChatGPTに与えたのと同じ指示に対して、Bardが返してきた3作品をご紹介します。

楠瀬から指示した内容(ChatGPTの場合と全く同じ文言)
「それは夢で見た光景だった」という書き出しで小説を書いてくだ さい。字数は制限しないので、書けるだけ書いてください。
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2-1.Bard 作品A

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了解しました。以下は「それは夢で見た光景だった」という書き出しで書いた小説です。

それは夢で見た光景だった。
私は、見知らぬ場所にいた。そこには、広大な草原が広がっていた。草原には、色とりどりの花が咲き乱れ、蝶々が舞っていた。空には、青い空に白い雲が浮かんでいた。
私は、草原を歩いていた。歩いていると、一人の少女がいた。少女は、金色の髪を肩にたらし、青い瞳をしていた。少女は、私に微笑みながら言った。
「ようこそ、この世界へ」
私は、少女の言葉に戸惑いながらも、彼女と一緒に草原を歩き続けた。私たちは、花を摘んだり、蝶々を追いかけたりして、楽しい時間を過ごした。
ある日、私は、少女に言った。
「この世界は、どこなの?」
少女は、私に答えた。
「ここは、あなたの夢の世界です。あなたが、心の中に思い描いた世界です」
私は、少女の言葉を聞いて、驚いた。私の夢の世界が、こんなにも美しいとは、思ってもいなかった。
私は、少女に言った。
「ありがとう、この世界を教えてくれて」
少女は、私の手を握って言った。
「いつでも、ここにおいでね」
私は、少女と手を握り合いながら、目を覚ました。
私は、夢の世界のことを、ずっと忘れることができなかった。その夢は、私の心の中に、ずっと残り続けた。
**
ある日、私は、仕事で失敗してしまった。私は、落ち込んで、家に帰って、ベッドに倒れ込んだ。
私は、目を閉じて、夢の世界のことを思い出した。夢の世界で、私は、少女と楽しく過ごしていた。私は、夢の世界で、幸せだった。
私は、夢の世界に行きたいと思った。私は、目を閉じて、夢の世界への扉を開こうとした。
すると、私は、また夢の中にいた。私は、草原を歩いていた。そして、少女に会った。
少女は、私を抱きしめて言った。
「大丈夫、あなたは一人じゃない」
私は、少女の温かい抱擁に、涙が出てきた。
私は、少女に言った。
「ありがとう、また来ることができて」
私は、少女と一緒に、草原を歩き続けた。私たちは、花を摘んだり、蝶々を追いかけたりして、楽しい時間を過ごした。
その夢の中で、私は、また幸せを感じることができた。
**
それから、私は、夢の世界を訪れるようになった。夢の世界は、私の心の拠り所になった。
私は、夢の世界で、少女から、たくさんのことを学んだ。私は、夢の世界で、強くなることができた。
**
ある日、私は、夢の中で、少女に言った。
「私は、あなたを助けたいです」
少女は、私に言った。
「あなたは、すでに、私を助けてくれています。あなたが、私を愛してくれているから、私は幸せです」
私は、少女に言った。
「私は、あなたをずっと愛しています」
少女は、私の唇にキスをしてくれた。
そのキスは、私の心を震わせた。
**
私は、目を覚ました。私は、ベッドに横たわっていた。私は、幸せな気持ちで、目を閉じた。
私は、夢の世界で、少女に会う日を、心待ちにしていた。
**

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この小説は、夢と現実の境界をテーマにした作品です。主人公は、夢の中で、少女と出会い、幸せな時間を過ごします。主人公は、夢の世界を、自分の心の拠り所とします。そして、夢の中で、少女から、たくさんのことを学び、成長していきます。
この小説は、夢を信じることの大切さを、伝えたい作品です。夢は、現実を生きる私たちの支えになります。夢を信じて、前を向いて歩いていけば、きっと、幸せな未来が待っているはずです。
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2-2.Bard 作品B

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了解しました。以下に小説を書いてみました。


それは夢で見た光景だった。
私は、見知らぬ街を歩いていた。街は、古い石畳の道と、レトロな建物が立ち並ぶ、どこか懐かしい雰囲気を漂わせていた。
私は、その街をただ歩き続けていた。どこへ向かっているのか、目的はわからない。ただ、この街を歩いているだけで、心が満たされていく気がした。
しばらく歩いていると、私は一人の少女に出会った。少女は、金髪の長い髪をなびかせながら、楽しそうに笑っていた。
私は、少女に話しかけてみた。
「こんにちは。この街はどこですか?」
少女は、私に答えた。
「ここは、夢の街よ。どんな夢でも叶う場所なの。」
私は、その言葉に驚いた。
「夢の街?」
「そうよ。ここに来れば、何でも叶う。だから、思いっきり夢を見て、楽しんでね。」
少女は、そう言って、笑顔で去っていった。
私は、少女の言葉を思い出しながら、また歩き始めた。
そして、私は、ある場所にたどり着いた。それは、大きな木の下で、一人の老人が座っていた。
私は、老人に話しかけてみた。
「こんにちは。この場所はどこですか?」
老人は、私に答えた。
「ここは、夢の入り口よ。ここを抜けると、夢の世界に行ける。」
私は、老人の言葉を聞いて、勇気を振り絞った。
「それでは、行ってきます。」
私は、老人に別れを告げて、夢の入り口をくぐった。
そして、私は、夢の世界に足を踏み入れた。
夢の世界は、想像以上に広く、美しかった。私は、その世界を自由に歩き回り、さまざまな夢を見た。
私は、空を飛んだり、海を泳いだり、好きなものを食べたり、好きな人と会ったりした。
夢の世界で過ごした時間は、とても短かった。しかし、それは、私の人生の中で、最も幸せな時間だった。
私は、夢の世界から目を覚ました。
そして、私は、あの夢を忘れることはなかった。
あの夢は、私に、夢を大切に生きる大切さを教えてくれた。
そして、私は、あの夢を叶えるため、今日も歩き続けている。

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いかがでしょうか?
この小説は、夢の世界で叶った夢を、現実でも叶えるというストーリーです。
主人公は、夢の世界で、空を飛んだり、海を泳いだり、好きなものを食べたり、好きな人と会ったりしました。それは、主人公がずっと夢見ていた、理想の生活でした。
主人公は、夢の世界で過ごした時間を忘れることはありませんでした。そして、その夢を叶えるため、現実でも努力を続けました。
主人公は、いつか必ず、夢の世界で叶った夢を、現実でも叶えるでしょう。
この小説は、夢を大切に生きる大切さを教えてくれる物語です。
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2-3.Bard作品C

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それは夢で見た光景だった。
私は一人、広大な草原を歩いていた。草原はどこまでも続くように見え、その先には青い空と白い雲が広がっていた。私は、この草原を何度も歩いたことがあるような気がした。
すると、遠くに何かが見えた。それは、小さな建物だった。私は建物に向かって歩き始めると、それは教会であることがわかった。教会の扉は開いていて、中には誰もいないように見えた。
私は教会の中に入ると、明るい光が差し込んでいた。教会の奥には、十字架が飾られていた。私は十字架の前に立つと、何かを祈っているような気がした。
その時、私は目を覚ました。私は、ベッドの上で寝ていた。
私は、夢で見た光景を思い出していた。教会は、私が子供の頃によく通っていた教会だった。そして、私は、その教会で、神に何かを祈っていた。
私は、夢の意味を理解しようと考えた。夢は、何かを暗示しているのだろうか。
私は、しばらくの間、夢のことを考え続けた。そして、ある結論に達した。
夢は、私が神に帰ることを暗示しているのだ。
私は、長い間、神から離れていた。しかし、夢を見たことで、私は神に帰りたいと思うようになった。
私は、その日のうちに、教会に行った。そして、神に心から祈った。
私は、神に帰ることを決意した。
それからは、毎日のように教会に通うようになった。そして、神に祈り、神の言葉を学んだ。
私は、神に帰ったことで、心が安らぎ、生きる意味を見つけることができた。
私は、夢に感謝している。夢は、私に神の存在を教えてくれたのだ。


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この小説は、夢をきっかけに、神に帰ることを決意した主人公の物語です。主人公は、長い間、神から離れていましたが、夢を見たことで、神に帰りたいと思うようになりました。そして、神に帰ったことで、心が安らぎ、生きる意味を見つけることができたのです。
この小説は、夢が人生に与える影響について考えさせられる作品です。夢は、単なる幻想ではなく、私たちに何かを暗示しているのかもしれません。
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3.ChatGPTと書く小説/『FBI潜入捜査官Sayaka』のBard版キャラクター設定


 さて、BardとChatGPTを比べてBardに軍配が上がりました。すると、私がChatGPTと一緒に書いている『FBI潜入捜査官Sayaka』が気になってきます。ChatGPTで始めたけれども、実はBardにお願いした方が良かった……ということにならないだろうか?

 そこで、Bardに、ヒロインのキャラクター設定と自己紹介を書いてもらいました。こちらからの提示は、ChatGPTの場合と全く同じです。

楠瀬から指示した内容(ChatGPTの場合と全く同じ文言)ーーー
I want to create a heroine of a suspense story. I want her to be an FBI agent specialized in undercoverr investigation of information leak from American pharmaceuitical indestries to nations hostile to the US. She is around 35 yeras old and single. She is a 3rd generation Japanese American who went through ecducation in the US . Tell me her most probable biography, in Japanese.
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Bard版ーーーーーーーーーーーー
名前: 日系アメリカ人3世、女性、35歳、独身

経歴:

  • アメリカで生まれ育ち、アメリカの大学を卒業。

  • FBIアカデミーを卒業し、FBI捜査官となる。

  • 情報漏えい捜査のスペシャリストとして、アメリカ製薬業界からの情報漏えい捜査を専門に扱う。

人物像:

  • 頭脳明晰で、洞察力に優れる。

  • 強い正義感と使命感を持っている。

  • 芯が強く、決して屈しない精神力を持っている。

  • 一人で捜査することも多く、孤独に耐えることができる。

生い立ち:

  • アメリカで生まれたが、日系アメリカ人としてのアイデンティティを強く持っている。

  • 幼い頃から、日系アメリカ人としての差別を経験してきた。

  • 差別を乗り越えて、FBI捜査官として活躍することを決意した。

使命感:

  • アメリカ製薬業界からの情報漏えい捜査を通じて、アメリカを危険から守ることを使命としている。

  • また、日系アメリカ人として、アメリカ社会に貢献したいという思いも強い。

物語での役割:

  • スパイやテロリストなど、アメリカを脅かす悪と戦っていくヒロインとして活躍する。

  • また、日系アメリカ人としてのアイデンティティを模索しながら、アメリカ社会の中で生きていく姿を描かれる。

まとめ:

日系アメリカ人3世のFBI捜査官、情報漏えい捜査のスペシャリスト。頭脳明晰で、洞察力に優れ、強い正義感と使命感を持っている。アメリカ製薬業界からの情報漏えい捜査を通じて、アメリカを危険から守り、アメリカ社会に貢献することを使命としている。
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ChatGPT版がどうだったか、振り返ってみます。

ChatGPT版ーーーーーーーーーー

彼女の名前は橋本さやかです。彼女はアメリカの製薬業界から情報漏洩を防ぐために特化したFBI捜査官です。さやかはアメリカで生まれ育ち、アメリカでの教育を受けた、3世代目の日系アメリカ人です。
さやかはロサンゼルスで生まれ、両親は日本からの移民でした。彼女の祖父母は第二次世界大戦中に日系アメリカ人として収容所に入れられた経験を持っており、その影響で日本語も流暢に話すことができます。
彼女はカリフォルニア大学バークレー校でコンピューターサイエンスとサイバーセキュリティを専攻し、優秀な成績で卒業しました。その後、FBIに入局し、コンピューターフォレンジクスとアンダーカバー捜査の専門家として訓練を受けました。
さやかは35歳の独身で、一人暮らしをしています。彼女は非常に頭の切れる捜査官であり、アメリカの安全を守るために製薬業界からの情報漏洩に立ち向かいます。彼女の日本のルーツとアメリカでの教育と経験は、彼女が犯罪者と戦うための強力なツールです。
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 これについては、ChatGPT版の方が、圧倒的に情報が充実しています。ただし、ChatGPT版の方が情報が豊富な分、そこに誤った情報が含まれているリスクが高くなるとも考えられます。

 実際、ChatGPT は本当でないことも、堂々と自信をもって語ってくれます。ラフなひとこと さんの実験では、「新橋でおすすめの面白い飲食店」という指示に対して、存在しない架空の店を自信たっぷりに提示してきているので、かなり危ないものを感じます。
 私の指示に対して、どこから引っ張て来たのかわかりませんが、ヒロインの名前を決め打ってきたところにも、そういう危うさを感じなくもありません。

 幸い、上の設定については、私が判断できる限りでは、明らかに誤った情報はなかったので、私の小説は、引き続きChatGPTと一緒に進めていきたいと思います。


4.結論めいたもの

 BardとChatGPTに書いてもらったのが小説および小説のキャラクター設定だけで、アウトプット数も、両者を併せて7つ(小説5作品+キャラクター設定2種類)ですので、何らかの結論を出せる段階ではないのですが、暴論を承知で言ってしまえば、BardとChatGPTでは、学習を蓄積してきた小説の種類が違うような気がします

 Bardは、夢というような心象風景を描いた小説を、大量に読み込んでいるのではないでしょうか? 【作品A】は、心象風景を描いた小説としてかなりレベルが高いと思います。少なくとも、私には、これは書けないと思います。

 一方、ChatGPTは、サスペンス、スリラーなどのエンターティンメント系の小説を大量に読み込んでいそうな気がします。FBIの潜入捜査官という指示に対して、いかにも小説や映画に出て来そうなキャラクターを具体的に描いてみせます。あるいは、犯罪捜査等の社会事象についての学習内容が豊富なのかもしれません。

 ごく平凡な結論になってしまいますが、様々な生成AIを、それぞれの特性(強み・弱み)を把握して上手に使い分けていくことが大事であるように思います。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。


 


 








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