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2022年J1第31節 清水エスパルス-ジュビロ磐田 マッチプレビュー

どうも!
重い腰を上げてマッチプレビュー(らしきもの)書いてみます。

まず初めに、台風15号の大雨により亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、そのご家族や被災された方々に、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。

試合の日程が延期になったこともあり、清水の試合を4試合チェック出来ました。清水の現状分析も含めて、見所を個人的な主観で見出しを付けて書いていきます。

静岡ダービー。いつだって勝ちしか要らないのは双方同様です。

・予想スタメン

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磐田は、コンディション面で山田大記、グラッサが出場不透明。ベンチメンバーもファビアン・ゴンザレスの不在が続いている。

私的には前節F・マリノス戦の先発から山本義道→グラッサに変更した11人が、強度面ではベストメンバーかと思ってますが、遠藤への信頼も厚いため、遠藤の先発返り咲きもあるかもしれない。前節のメンバーを予想表記。

山田大記の出場可否は、非常に重要なファクター。彼は、少ないながらも出場した試合では無敗。

清水は前節、ある程度、固定化していたメンバーの入れ替りがあり、サイドハーフやサンタナと組むフォワードは先発が読みにくい。特にカルリーニョスをどこで使うか?ある程度、固定化していた先発に戻すかどうか。図では固定化していたメンバーを予想表記。

非保持が長くなる想定で、前節川崎戦は背後を狙う意図で、カルリーニョスをサイドに、右には中山、セカンドトップに北川を抜てきしている。特に左の北川とカルリーニョスの関係はまずまずスムーズに見えた。

GKの権田が負傷の影響でメンバーから外れる可能性もあります。ワールドカップを控え、無理はしないはず。ここも重要なファクターで、控えGKの大久保とシュートストップのところは差がある。

・磐田が強度で抵抗出来るか?

今シーズンの磐田の目下の課題は明白。強度(≒インテンシティ≒デュエル)です。

既にシーズンを振り返れるほど、はっきりしています。もう、これがシーズンレビューでもいい位だ←

現代サッカーの土台とも言える強度で抵抗出来ず、戦術の戦いに持ち込めない試合が多い磐田。

ただ、直近の鹿島戦とF・マリノス戦では、90分は持続出来なかったが、強度で抵抗出来る時間が長くなってきた。これを続けることが出来るのか?

ダービーという最も闘争性の高い試合で、課題の強度を如何に発揮出来るか注目です。と言うかもうコレしかねえ!

もし、磐田が強度で抵抗出来ないのであれば、大きなスコアの差が出ることもあるのではないかと思います。ヤメテ

・清水保持×磐田非保持

基本の嚙み合わせの図

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※♻️は旋回、ローテーションを表してます。

双方にハイプレス志向ではないので、立ち上がり以降は、最終ライン中央やGK、つまり後方ではある程度ボールを持てる展開を予想します。(立ち上がりはもう戦争だ←)

清水はボランチの片方がアンカー化して、GKと 2CBでひし形◇を作り、なるべくアンカーが降りずに磐田1TOPに対して、数的優位を作りビルドアップをスタートする。ダブルボランチは、縦や斜めの関係を作ります。

サイドバックはサイドハーフとレーン被りを避けながら、どちらか一方が幅を取ります。これで、磐田のウイングバックをピン留めしたい。

ツートップはライン間やハーフスペースに顔を出すタスクと最終ラインを踏んでラインブレイク、もしくはポストプレーをするタスクを補完し合います。

中央で角度を付けてパスコースを覗いてくるのは、縦や斜めの関係で前に立つ側のボランチ=白崎と引いて浮いてくるセカンドトップ=カルリーリョス(or北川)の2人に加えて、

両サイドハーフorサイドバックがインサイドに絞ってくる。

彼らが、山本康裕と上原のダブルボランチの脇で前を向きたいところ。

カルリーリョスは左後ろに下がり、白崎はやや右に流れて、サイドでローテーションを作ります。

白崎はかなり自由も与えられており、カチっとした幅と奥行きをチーム全体で作る中での、最前線への飛び出しと、レーンを跨ぐフリーマンの要素が強いスパイスの様な存在。

パスルートはリスクマネジメントからか、サイドから迂回の方向が強く、アンカーがターンして縦に直進していくよりも、インサイドに絞るサイドバックが司令塔の色が強い。

センターバックは大きなロングボールでのタッチダウンパスと運ぶドリブルを駆使して出口を探します。

清水は広く立ち位置を取るビルドアップにゼ・リカルド監督就任以降はトライしていて22年型の11人の立ち位置の整備は概ね完了済みと言ったところでしょうか。

就任後、ベーシックはシステムパターンを何種類か可変を織り混ぜながら試して、現在は成熟期。

いや、むしろ早熟とも言えるかもしれない。個人戦術や、グループローテーションの整備は、また来年積み上げるというよりも、仕切り直し?

権田もディストリビューション(正しい判断でボールを配給すること)に特徴があるタイプのGKではなく(それでも、平岡体制時より非常に上手くなってもいる様に見える)

アンカーを勤める松岡やホナウドはコーディネーション能力(自分の身体を巧みに動かす能力)は高くはないので、センターバックや内に絞るサイドバックが出しところに困るシーンもまだまだ見受けられる。選手がフラストレーションを露にすることも多い。

苦し紛れのパスをインターセプトされ、松岡が決死のタックルで防ぐこともしばしば。

器用なタイプが多い(羨ましい)サイドバックがビルドアップで担う役割は大きい。

磐田のブロックは5-4-1。非保持もインテンシティに欠け、この541のローブロックに終始するのが渋谷体制になってからも、恒常的になっていた。

541自陣ブロックでは前線の選手は内切り、ハーフスペース締めで自陣に相手を引き込んでボールサイドに圧縮しマンツーマンで掴まえることが今季のメインの磐田の守り方。

敵陣プレッシングにいく場合はミドルゾーンで541で構えてから1トップの杉本健勇がアンカーの松岡をカバーシャドウで消しながら、タッチラインに向けて廻り込み(伊藤彰曰くスイングの動き)、センターバックの片方に寄せていくことからスタート。

ここから1トップの次はボールサイドの片側のシャドーが追随して、同じくボールサイドの片側のウイングバックを押し出し。541→532→442にも見える形を作る。

直近2試合では右シャドーの山田が1TOPの右側に出ていき、背後から右ウイングバックの鈴木雄斗が押し出る442でバランスを取っている。

この2試合は開き直ってプレッシングを遂行することが出来る時間が増えてきている。

杉本健勇と金子、山田の2シャドーのユニットのカバーシャドウ、ハードワークにより後ろの選手がデュエルを必要としないボール奪取=すなわちインターセプトが増えている。

ライン間やハーフスペースで待つ選手(白崎やカルリーニョスor北川)に中盤の間を割られた場合は付いていけるところまで、ボランチと受け渡しをしながらセンターバックが付いていく。

特に、直近のホーム鹿島戦の前半で出来たことを再現したい。

終盤戦ということもありますし、かなり「強い気持ち」というやつでいいので、アグレッシブに行って欲しい。

清水としては、前述の通り、磐田のダブルボランチの脇を狙いたい。

磐田のスライドより、すなわち守備の可変システム化より早くハーフスペースを通して、露になる5バックの背後を突く。

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磐田のシャドーを運ぶドリブルで引きつけることです。

お互いにハイライン、ハイプレス志向ではないだけに、ブロックの紐を解く最終ラインのビルドアップ能力は双方、鍵を握ります。

最近良いなと思った田村さんのツイート↓

又、清水には、得点ランクトップのサンタナが居ます。ベナルティアークの後ろからでもヘディングシュートを突き刺せますので、ラインが下がると、彼が日本平の空に飛ぶ展開が増えてしまいます。コワーイ

磐田は「前からいけるのか?」という今季ずっと抱えてる不安を消し去って次年度に繋げたいところでもありますし、サンタナを飛ばせないためにも、ラインを高く保ちたい。

かけっこ勝負されると厳しい面もありますが、そこは和製田中誠、伊藤槙人(もしくは大井パイセン)が頑張ります←

前からいく(プレッシング)、後ろで構える(ブロック)、ロングカウンターを繰り出せるスカッド(編成)ではないことから、この両者の構成比は、もっと前者が占めなければなりませんので。

・磐田保持×清水非保持

基本の嚙み合わせの図

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※♻️は旋回、ローテーションを表してます。

ビルドアップの安定性と強度差からボールをより握るのは清水じゃないかと思いますが、ボールを握りたい志向なのは磐田も同様。

磐田は渋谷体制になってから、伊藤彰体制よりシステムの可変性が薄くなっています。

伊藤体制では5-4-1-から4-3-3へと保持になると可変していた。

特に伊藤体制後半ではオフセット(試合が切れるタイミング)で、はっきりと可変していたが、渋谷体制では初期配置のまま最終ライン3枚廻しのままボールを握るのが長くなっている。と言うか、なってしまっている??

伊藤体制終盤と同様、GKをビルドアップに組み込み、最後尾からショートパスで前進していくことは一旦諦め、まずは敵陣に蹴る。

杉本健勇や高さのある鈴木雄斗に当ててローゾーンのビルドアップは省略傾向。

一度、敵陣へボールを送ってからGKまで作り直すことはある。でも大概は蹴る。山原と鈴木雄斗の高さのミスマッチを使うと思われる。

監督交代以降は、試合毎のゲームプランやゲームモデル(試合の模型なようなもの)の微調整が「よく分からない」というの試合が多いのが正直なところで、

試合後のインタビューで「そうだったのか!」というリアクションになることも私的には続いていた。

準備してきたものが試合に現れにくくなっている印象がありましたが、ここ2戦では、ようやくオンザピッチに現れてきました。

ただ基本的には伊藤体制を継続しており、押し出すのは右が多く、最終ライン3枚廻しから、右肩上がりに初期配置から可変します。右CBが右SB化。

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鈴木雄斗が右ウイングの様な位置取りで高い位置を取り、左シャドーの金子はインサイドに立ちつつも、時節、左ウイング化する。

山田大記がライン間でバックステップで待ち構えます。

山原が上がったスペースを鈴木雄斗が、白崎が飛び出したスペースを山田が使うという構図が増えそうだ。

清水の非保持はピッチに最もよくバランスよく選手が並ぶ4-4-2がベースで、2TOPは縦関係の 4-4-1-1でセットする。

ゼ・リカルド監督就任当初はボールと味方の位置を基準にしたゾーンディフェンスを志向しているのかな?と見ていましたが、就任して時間が立ち、ハーフコートのマンツーマン要素も強くなり、変化が見られます。

清水の442(4411)は4の味方同士のロープを張らしておく意識が強く、ロープを緩めない、4の間のゲートの狭さを維持しようと立ち位置を取ります。

セオリー通りの442ならタッチラインへ押し込み、サイドへ圧縮してボール奪取を狙っていきますが、清水の442はピッチ中央から大きくは動かない。中央の気密性を重視しているのだと思います。

この442に対して磐田はミドルゾーンまで前進出来れば、ブロックの外側ではボールが廻し易いはずです。

パスは1つ飛ばしで、ハードボール(強くて早いパス)を送る。上原を中心に両サイドのサイドチェンジを増やしていく。

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ここ2戦は4バック相手にフベロ式対角線ロケットサイドチェンジをフル活用しています。

清水の442の箱を左右に揺さぶり、選手間のゲートを横に広げること。

ゲートを広げることが出来れば、泣き所のハーススペースを使って、ペナルティエリアにボールを届けたい。

山田や金子はハーフスペースのホール(相手の居ないスペース)に入るのが上手いですし、上原や山本康裕がスルーパスを差し込みたい。

立ち位置の妙としては、幅取り隊である磐田のウイングバックは清水のツーライン目を越えて立つ。これで磐田のスリーバックの両サイドはボールが運びやすくなる。

左右のセンターバックがボールを運んで清水のサイドハーフにパスコースの切る方法の選択を困らせることがポイント。

基本的に清水のサイドハーフは外を切って寄せてきますが、センターバックが持ち出すことで、この外のコースを作り出せれば、前進しやすくなります。

グラッサ不在の可能性があり、特に左のセンターバックの持ち出し、対角線キックはキーになりそうです。頑張れ山本義道!

清水としてはサイドハーフのハードワークを怠らず、4411の高い位置から網に入ってきたボールを絡めとり、ショートカウンターへ移行したい。

清水のカウンターはぬるっと、するするっと始まります。

4バックのメリットは非保持の前線に残る選手が5バックよりも多いこと。そのまま人数を多く保ったままショートカウンターに行けます。

幸い、鈴木唯人もベンチスタートが予想され、清水の前線のかけっこ上手のぶち抜き要素は下がっているので(それでも一瞬抜け出したサンタナのミドルは怖いが…)、磐田のネガティブトランジションも「強い気持ち」で何とか清水ポジティブトランジションをディレイさせて欲しい。

磐田のビルドアップは省略傾向で、まずはロングボールを特に右サイド奥深くに届けている分、間延びした状態が前提になっている。ここのセカンドボールや、ネガティブトランジションは現状、かなり「気持ち」で何とかする状況なので、頑張って貰うしかない←

・ゼリカルド清水の印象

試合から少し離れますが(だから長くなる…。さーせん。書きたいんだ!)

ゼ・リカルド清水の雑感、清水の歩みと磐田の歩みの不思議な共通項を感じたので書いときます。

このところ結果では足踏み状態ですが、ゼ・リカルド清水はピッチ上では安定性、再現性が高いと感じています。

何故、これほどまでスムーズにチームをオーガナイズ出来ているのかについて、仮設を考えてみました。

隣のチームのサポーターとしては、どうしても気になるのです。近い土地なので、チームビルディングの参考にし易いですし。はい。

ゼ・リカルドさんが監督就任されて4ヶ月。色々な変化や兆候が見てとれます。

そもそもゼ・リカルドさんはイタリア系ブラジル人ということで、ルーツがイタリアにもあり、ゾーンディフェンスを世界に広めたアリーゴ・サッキのACミランに影響されているとのこと。

直近のバスコ・ダ・ガマの監督就任前はイタリアに1年間滞在して、バルセロナなども訪問しているとか。

さぞや、ロティーナが目指したゾーンディフェンスを仕込むかと思いきや、

前述の通り、ゾーンディフェンスよりもマンツーマンで噛み合わせる志向が現状、就任当初より強くなっていっていると感じました。和なやり方ですね。

相手のアンカー番を勤めるセカンドトップのカルリーリョスにしても、サイドハーフの乾にしてもパスコースの締め方が非常に上手いので、彼らのセンスにも助けられています。

ビルドアップに於いても、簡単にはゾーン2中央に刺さず、キープ力のある乾を使ったり、シンプルにサンタナに当てたりも。

広く立つことで、広い1対1を作り、彼らの個やマルチな能力を上手く活かしています。 

で、何が言いたいかと言うと、ゼリカルド監督は「日本人(清水)に合わせて戦術の微調整が出来ている監督」だと思っています。

監督自身の理想とチームのリソースとの現実の差異を見極めて、妥協策を組み直せる。すなわち適切なゲームモデルを作れる指揮官ではないかと思っています。もちろんあくまで仮説ではありますが。

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クラモフスキーも、ロティーナも、自分の型へ選手を嵌め込む意識が強い監督ではなかったでしょうか?

上図の様にゲームモデルを構成する要素は多岐に渡り、複雑に絡み合っています。

クラモフスキーの強者のアタッキングフットボールもロティーナのゾーンディフェンスも、当時の清水が持っていた上記の要素との不一致はあったんではないでしょうか?

クラモフスキーもロティーナも志向するフットボールの世界観は全くもって違いますが、自身のフットボールに選手を嵌め込んでいく志向が強い点では共通している様に思います。

ゼリカルドさんは途中就任ということもあり、そこに柔軟に対応している印象です。もしくは途中就任というのが、ゲームモデルを構成するバランスを良くしている可能性があります。

噛み合わせが悪ければ5バックや4.5バックにもブロックを柔軟に変えたりもしています。

私的には欧州の指導者の方が、自分のモデルに選手を合わせていく傾向が強く、南米の指導者の方が選手に合わせてモデルを作っていく傾向があると見ています。文化の違いが大きいからです。

ゼリカルドさんは、その融合型で、選手に合わせてモデルを作る要素も強く持ち合わせているのではないでしょうか。もしくは、繰り返しになりますが、途中就任だからそうしているのか?そうなっているのか?

ベースはセリエA風な固めのモダンサッカーに感じますが、ある食材で何とかすることに長けたカルロ・アンチェロッティの様な風味も強い。

ボリスタの記事だとコンテという名も!納得!

バイタルに花道を作ってしまう試合を見て、マンツーマンの要素を強めたのかもしれません。アンカーの松岡はまさに番人で、バイタルをとにかく埋めときなさいと言われている様な位置取りです。現実的ですね。

そもそも日本人はゾーンディフェンスのイロハを育成年代に仕込まれていない。海外では義務教育の用なもので、非常にシンプルなことなんですが「ムズカシイ」「特殊」というアレルギー反応が出てしまう。

昨年のDAZNのドキュメンタリーではゾーンディフェンス習得に苦しむロティーナ清水の選手たちの様子は地獄絵図でした…。

ビルドアップに於ける個人戦術でも、例えば日本人プレーヤーは後ろ向きにボールを扱うことが苦手だ。育成年代で、(これも、サッカーの義務教育)で、仕込まれにくい環境があるとよく言われます。

日本の選手は上手いと言われますが、前を向いてボールを扱うことに特化してるなんて言われたりもします。ドリルトレーニングの弊害がどーとかこーとか。

清水の選手も例外ではなく、立ち位置はとれていても、ボールを隠すようにコントロール出来なかったり、身体の向きを変えれなかったりします。

広く立つにも関わらず低い位置で危険なボールの置き所を選択することも試合を見ていると見受けられます。

だからこそ、ビルドアップの起点はサイドのルートとサンタナを上手く使い、立ち位置も自由の要素の余白を作っている。

攻守に於いてミリ単位の立ち位置は求められていませんし、主原則の提示が分かりやすいのではないかと思います。

ゲームモデルがあるかないかと言われれば、後者なのかもしませんが、良い妥協をしつつゲームモデルと呼べるまでの代物を作っている最中だと思います。

もしかするとクラモフスキーさんやロティーナさんを経て、清水の大熊GMは平岡さんにしろ、ゼ・リカルドにしろ、ヨーロッパのモダンなサッカーと清水や日本のサッカーとの折衷なところを目指してリプランニングしたのかもしれない。ゲームモデルをもっと慎重に作っていこうよ!と。

その為、マルチな、ポリバレントな能力を持っている選手を多く揃えようとしたのかもしれません。前述の通り、サイドバックは特に充実のスカッド。

これが、スムーズに清水にフィットしたゼ・リカルド清水エスパルスの私的雑感です。

では、ここからの未来の清水エスパルスは薔薇色なのかというとそうでもないかもしれないとも思っています。

何となくここで、我が磐田の通ってきた歩みを思い出します。

名波さんの辞任から、途中就任のフベロ氏が磐田を19年シーズン後半に好転させたことを。

フベロ氏は就任当初、Jリーグ、磐田への適応に苦しみ、本来持っていた戦術の微調整を経て、シーズン終盤にチームを上昇気流に乗せました。

彼もバルセロナに関わり、中東を経て、パラグアイリーグで結果を出した指導者です。欧州と南米に片足をそれぞれ突っ込み中東を経ているのは、ゼ・リカルドとの共通項。南米の持っている何かのほうがブラジル的な歴史が深い静岡には合うのかもしれない。

フベロは翌20年シーズンはスタートから自身のサッカーを仕込みシーズンを迎えましたが、新型コロナの影響による過密日程や、J2リーグへの適応、磐田の強化及び、その変遷との不一致など、ゲームモデルを構成する様々な要素の不一致から、結果面で不振を招き、志し半ばで解任となりました。

次シーズンもゼ・リカルド体制が続くのであれば、彼本来の色が出れば出るほど、清水が持っている、これまでとのサッカーの差が広がり、結果としては苦しむという可能性があるのではないかと危惧しています。

僕は、この静岡の地でゼ・リカルドさんの様なモダンなサッカーが根付いていくことは、磐田にとっても悪くないことだと思っています。

静岡、またか…と言われるのは嫌ですから。もうね。

清水には我慢して耐えて欲しいです。

ゲームモデルを作っていくことが、下手くそな一貫性無き磐田の良き模範になってくれたらと願うばかりです。試合は別ですよ!

終わりに

話がかなりそれましたが、静岡ダービーは磐田が勝ちます!きっぱり←

消耗の激しいハイテンションな試合になるでしょう。いや、なってくれ!そうなると磐田には好都合だ。

ラスト15分は清水にとって魔の時間帯。先発完投型の選手が多く、取り組んでいる秩序が疲労によりオープンになってくることで、解けだすことが、原因なのか?

この時間帯は磐田にとって良い数値が並んでおり、歴史的にもオープンになってから輝くというか、そうじゃないと輝けない………チームであり、前節で結果を出した松原や古川が清水ゴールに襲いかかるでしょう。

やったれ松原!古川くん、君が救世主だ!

また静岡ダービーで勝つために、静岡ダービーに勝ちましょう!

最後になりますが、

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では、またお会いしましょう!

ありがとうございました!








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