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風の可視化

真冬の仕事帰り。
職場を出て駐車場へ向かう道で、雪が舞っていた。
低すぎる気温のなかで雪の粒は小さくて軽い。
車に向かって歩いていると、地面から十数センチほどの高さを、帯のように横長にまとまった雪がこちらに向かってきた。
その雪の帯が足元に当たると、風の圧を感じた。

風の形が見えている。

見上げると、街頭に照らされた空中に同じような雪の塊が流れていて、街路樹に当たって葉が揺れた。

冬の風は小さな雪粒によって可視化されていた。

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