試合で力を出し切るための意識

本日、来週行われる全日本インカレの壮行会が陸上部内で行われました。私は10000mに出場させて頂く予定で意気込みを話させてもらいました。正直なところ脚の状態がいいとは言えずかなり不安です。また、一緒に走る選手は自分より良い記録を持つ人が多いです。

予め自分と相手の実力が比較できる中で、また、ある程度不安を抱えた中で戦う試合は誰しもあるでしょう。しかし、いかなる状況であっても最終的に目指すべきところは

自分のトータルの出力を100%に近づける

ことに尽きると考えています。

120%の力、というのはあくまで誇張表現で厳密にはないでしょう。同じ選手の比較なら出力が100%に近い方が結果もついてくる、という認識です。走りきった時点で100%出力し切ることが重要で、到達するタイミングが早ければ当然早く戦線離脱することになります。

陸上競技では「記録を狙うこと」と、「勝負に徹すること」が対比して使われることがあります。それも出力を100%に近づける術としてどちらを選択するか、の違いであって本質的には目指すところは変わらないと思っています。順位やタイムといった数値化できる指標も、あくまで出力を高めるためのツールであり、そこに囚われすぎてはいけないと感じています。出力を高めるためのベストな意識の置き方を探していくことが大事になるでしょう。

私の場合は、一緒に走る選手に対して敵対心を燃やすよりも、自分の力を出し切るための助けにしよう、といわば仲間意識を持った方が結果もついてくることが多いです。順位を取ることを意識しすぎると位置取りなどで気が散ってしまってうまく走れないことが多いです。厳密にラップを刻もうとするのも同じくです。

思えば高校時代は、順位やタイムといった客観的な指標を重視しすぎて、試合で自分の走りができないことが多かったです。インターハイのような勝負がかかったレースではうまく走れた試しがありません。大学では肩の力も抜け主観的な出力に意識を向けたことで試合で外すことも少なくなりました。

試合で自分の力を出し切ることができないと感じている人は、客観的な指標に囚われすぎず、トータルの出力を高めることに意識を向けることでうまく走れるきっかけが掴めるかもしれません。

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