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野球のユニフォームってよく考えたら変な服

先日、何の気なしにYahoo!知恵袋を眺めていたら、こんな質問が目に入ってきました。

客観的に見て、今の子供達がかっこいいデザインだと思うのはサッカーのユニフォームか野球のユニフォーム、どちらですか?

野球ファンながら、そして野球ユニフォームマニアながら、「まあ、サッカーでしょうね」と思った訳です。

よく考えたら野球のユニフォームって変なんですよね。野球経験のある人なら分かると思いますが、とにかく重装備すぎる。
・長ズボン(短くても膝下丈)
・長い靴下いっぱい履く
・シャツ重ね着
・ベルト
・帽子
こんなに二重にも三重にも色々身につけないといけないスポーツって他にあるでしょうか(アメフトとか?)。脱ぐのも着るのも大変、持ち運びも大変、洗濯も大変。大変づくし。

まあそれは置いておくとしても、やはりこれだけパーツが多いのでそれだけでゴチャゴチャしがちで爽やかさ・軽やかさに欠ける。ベルトせなあかんスポーツって...

また、元がゴチャゴチャしてるだけに、デザイン自体は出来るだけシンプルに整えるのが野球ユニフォームをカッコよく見せるコツなのですが、「いろんな要素が詰まってる=カッコいい」となりやすい子供の目にはそれがカッコいいとは映りにくい。大人になれば、その洗練されたデザインっていうのが心に来るんですけどね。

画像は2010年に巨人が実施した「夢のユニホーム」企画。中学生以下の子供たちを対象にデザインを募集し、それを実際に再現したものを選手が試合で着用するというものでした。

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引用:『夢のユニホーム』埼玉県の野本ひかるさんがグランプリに!

子供のデザインということを知っていれば「微笑ましい」「良い企画だよね」と思えますが、デザイン単体で見た場合、「野球のユニフォームのデザイン」としてはやはり...というのが正直なところ。

このことからも、子供の「カッコいい」と野球ユニフォームの「カッコよさ」にはギャップがあると言えます。

因みに、このデザイン案の応募者は当時中学2年生の女の子。2010年に中2って言えば、ちょうど私と同い年ですよ。自分のデザインが実際にユニフォームになるってめっちゃすごいですよね。憧れです。

話を元に戻しますが、私が野球のユニフォームに心惹かれるのも、おそらく「変だから」っていうのが根本にあるんだと、ここに来て思いました。

他のスポーツのユニフォームって(特にサッカーとか)、ザックリ言ってしまえば「Tシャツ+短パン」な訳で、ある程度適当にやってもそれなりのものが出来上がるじゃないですか(超絶偏見)。

そのデザインがそのチームにふさわしいかどうかっていう議論はあっても(鹿島の新ユニみたいな)、デザインそのものが破綻しているっていうタイプの「ダサいユニフォーム」ってあまり聞かない気がするんですよね。
「自由度が高い」って言えばいいのかな。

2005年にロッテが採用した「侍」ユニフォームというのがあります。「白いシャツに黒いパンツ」という斬新な組み合わせのモデルなんですが、はっきり言ってめっちゃダサい(実際、このユニフォームは1試合着用されただけで姿を消した幻のユニフォームとなっています)。

引用:ロッテ・今年で26年目となる“ピンストライプ”/12球団歴代ユニフォーム事情

でも、「白いシャツに黒いパンツ」っていう組み合わせって、他のスポーツだと別に変でも何でもないですよね? スポーツに限らず、普段着なんかでも至極普通のコーディネートだと思います。
なのに、野球のユニフォームだと変になる。これはやっぱり、野球のユニフォームが変だからということの証左なんじゃないでしょうか。

他のスポーツに比べ、野球のユニフォームはちゃんと気を配って考えないと変なことに陥りやすい(他のスポーツもちゃんと気を配って考えてると思います)。
だからこそ、あくまでファン目線ではありますが「見張り」が必要なんですよね。そういう使命感に燃えるような感じ。
それが「好き」とイコールになるのかなぁ、なんて思ったり思わなかったり。

そんな感じで、野球のユニフォームって変だなと思ってたら、それこそが野球のユニフォームに惹かれる理由だった、という話でした。

今後も、大々的に「特集」と銘打つほどではないながらも、何となく思ったこと・考えたことを「駄話」として書き綴っていこうと思います。よろしくお願いします。

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