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予定の長さ、少年少女と大人のそれは

『来週末で』『明日に』『今日の夜から』
気のせいだろうか。どんどんと年齢を重ねるにつれ、決められる予定のスパンが短くなってきている。

友人と会うのは …1週間先の週末?
同僚との飲み会は … 数時間後の退勤時刻?
年イチの旅行なら … 2ヶ月先のゴールデンウィーク?

ずっと今より小さかった頃、夏休みはあっという間だった。
いつもそれが終わる頃には、もう次の夏休みのことを考えていた。
憧れていた大人になるのも、実はあっという間のことだった。今思えば『何年かかるんだ』なんてことでも、その頃ならどんな人にだってなれた。

でもそれを見続けていた。

本当はどれだけ途方も無い時間と努力があってなれるものなのか、なんてことも考えずに。それは大人になったいま考える数日、数週間、数ヶ月なんて先の話ではなくって、うんと遠い先のことだったにも関わらず。

特別な不摂生さえなければ、男性なら81歳、女性なら87歳くらいまで生きていくことになる。今、そんな小さな頃の「予定の長さ」が、ふっと頭をよぎる。
そしていま、あなたの頭の中を占めていることは、一体どれくらい先のことでしたか。その長さが、長ければ長いほどあなたの心は、冒険心と憧れがはち切れそうなくらい詰まった、小さな小さな少年少女のままなのかもしれませんね。

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