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エリックサウスに行きたくなる話を聞いてきた

こちらに参加してきてとても楽しかったのでnoteに書いておこうと思います

セブンイレブンで発売されたエリックサウス監修のビリヤニの話

SNSでもとても話題になっていたあのビリヤニの話。いわゆる通常ライスバージョンとバスマティライスバージョンどちらも食べましたが、美味しかったのは覚えてます。マニアの感想と初心者の感想が全く分かれるという見解はたしかに…という感じで私は少なくともマニアよりな感想でした(ちょっと少なくてもうちょっとスパイス感あっても良かったな、という記憶)。

稲田さんご自身はプロでもあるのでマニア向けも初心者向けもどちらも作れはするが、どこのラインに落とし所をつけるのか、といったところはセブンイレブンにお任せということで、この落とし所の付け方はさすがの全国No.1コンビニなんだなと感じました。

エリックサウスのメニューの作り方

日本人向けに調整をしてはいけない、というのはとても面白い掟で、たしかに調整してしまうと面白くないし、よくある味になってしまいがち。逆に調整せずに様々な料理やバリエーションの中から日本人に合うものをチョイスしているとのことで、だからこそ珍しくも美味しいメニューがエリックサウスで食べられるんだなと実感しました。

食べ方POPも最初は「混ぜまくる」から時代の変化とともに「混ぜすぎない」、「混ざりすぎちゃっても良い」と表現を変えていく過程の話も面白かった。同じ料理でも時代が進めば見方が変わるし、それに気がついてお店側も対応していってるのがなんだか信頼感増した。

店舗ごとの戦略

やりたいけどここではできない→新しいお店を出すという流れ、とても理想的なんじゃないかと思う(成功するかどうかは別にして)

結果としてお店毎の個性がある、というような見せ方もできて一石二鳥(?)みたいになるけど、そこにビジネス的な視点や考えがなくて(ないということは実際にはないのだろうけど)純粋に稲田さんのやりたかったことになっているのがとても良いなと思った。

メニューのコピーの仕方もメニューをまるっとコピーをするのではなく、分解・構造化してから部分的にコピーをしていく、パズルやブロックの1ピースをまず理解してから全体を作り上げていく、というやり方はとても勉強になった。自分がレシピ本を見て料理をするときにも、これに近い感覚があるのでちょっと嬉しくもある。

話の途中で、レシピどおりに作って家族に振る舞ったけど同意を得られなかったというのは、あるあるな感じがしていて、ミニマル料理本もベースのレシピはたしかに稲田さんが仰っていた用に個人の好みがわかれそうだなと思っていた。そこからアレンジのレシピが続いていることの意味を理解すると、あの本の構造はつくづくよくできているな、今回のイベントで改めて実感(王道ポテトサラダなんかはまさにそうかなと)。

なぜ自分は料理をするのか

別に専門家でもなんでもないですが、自分が料理するのはあまり苦ではなくむしろ楽しいと感じているのも、どこかに探求心だったり構造化すること自体が楽しかったり、組み合わせと創造が他のどんな手段よりも簡単にチャレンジできるところなんじゃないかなーと思いました。料理を仕事として向き合う立場になると変わるんだろうと思いますが。

最近発売した『食いしん坊のお悩み相談』もめちゃ面白かったのでおすすめです。

とにもかくにも、有賀さんと稲田さんの掛け合いが面白くて1時間では全然足りませんでしたが、とても楽しいお話となんとなくですが自分なりの気づきがあった良きイベントでした。

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